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MONO代表・土田英生のブログです

2018年09月23日

明日は本番

本当は眠りたい。
しかしだ。
洗濯物を乾燥機に入れてしまった。
まだ待たなければいけない。

上田のサントミューゼで上演する市民参加劇『尼ヶ淵スケッチ』は明日が本番。

この公演はサントミューゼが行っているレジデント・カンパニー事業の一環だ。

今年から来年にかけて私とMONOがレジデントアーティストとして参加させてもらっている。だから私だけでなく、MONOからは立川茜が演出助手兼役者で参加させてもらっているのだ。

1年目はアーティストとのふれあいで2年目に本格的な作品創作をする。だから今年は地元の役者さんを使ってリーディングなどをやってもらえればという話だったのだが、どうせなら作品を創りたいと思ったので、わがままを言わせてもらった。

芝居の形にしてもらってよかった。
やっぱり役者は台詞を覚えてから全ては始まる。
45分の短い芝居とはいえ、個々の魅力も出ているし、いいものになっていると思う。

こういう企画で面白いのは役者さんが目に見えて変わっていくことだ。
全くの初舞台の人もいるが、これがとてもよかったりするんだよね。
本当にグングン伸びて行くのが分かる。
モンステラくらい成長が早い。
……という喩えを使いながら私はモンステラをよく知らない。
成長の早い植物だと、この前誰かが言ってたのを聞いた。

何人かの知り合いが東京からも観に来てくれるという。
とにかく最後まで手を抜かずに頑張ろう。明日の朝にももう一度通し稽古ができるしね。

だけど今日も本当に疲れた。
朝の10時から8時間の稽古。
小返し、通し、さらに小返し、二回目の通し。
終わってさすがに一直線にホテルまで戻って来た。

しかも……筋肉痛だ。
理由はわかっている。

歩きすぎなのだ。

特に昨日。
トレーニングだと言っても通用するくらい歩いた。


夕方からの稽古だったので昼間に時間があった。
思い立って少し遠出してみた。

上田から電車に乗って小諸まで行ったのだ。
雨がひどい。
それでも小諸城は見たかったので後悔はない。
想像以上に石垣が素晴らしかったしね。

小諸からは再び電車に乗って海野宿を目指した。
今回の芝居に出てくるので、実際に見ておきたかったのだ。

移動はしなの電鉄。昔はJRだった路線だ。

ただ、この列車。
私はドアを見て戸惑った。

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時々、ドアの横にボタンがある列車などは知っている。
けど、この電車にはそんなものもない。

私が降りたかった「田中」という駅に着く。
マゴマゴしていると、横の人が普通に手で開けてくれた。

……なるほど。
そんなにシンプルなのか。
もう学習した。
これからは積極的に私が手で開けてみよう。

田中駅から雨の中を歩いて海野宿を目指す。

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いやあ、本当にいい場所だった……。
晴れたときに来たかったけど。

そこからまた延々と歩き、電車に乗って上田に帰って来た。

電車が上田に着く。
わかってるわかってる。
ドアを開けるのは私に任せといてください。
自慢気にドアに手をかけた。

……自動でドアが開いた。

私は思わずつんのめった。
恥ずかしい。どうやら大きな駅では自動で開くようだ。
また一つ学習した。

とにかくこの日は、稽古前だというのに雨の中を4時間くらい歩いたと思う。

なのに……。

稽古が終わってクタクタだった。
立川さんと一緒にホテルに向かう。
「ご飯だけ食べようか」という話になり、軽くのんだ。
店を出て上田の街について話していた。

あそこがあの店だったよな、いや、違いますよ、などという会話になり、じゃ、確かめようという展開になって私たちはホテルと反対方向に歩き出した。
一つの目的地につくと、さらに、そういえばこっちに面白いアレあったよな、あの看板は笑ったよね、などという話になり、なぜか見てみようという結論に達して、さらに歩き出す。
途中、街の人から声をかけられて色々と興味深いものを見せてもらったり……そんなこんなで、結果的に……ホテルに戻って来たときには12時過ぎていた。

1時間以上は歩いていたと思う。
私は昼間に散々歩いたのに、稽古を挟んでまた歩いてしまった。


……こんなに歩いているのに私はやや太った。

毎日、せっせと食べているせいだ。

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最後のは長野あんかけ焼きそば。
からし酢をかけて食べる。

……これ、ハマりそうだ。

お、さすがに乾燥機終わった。
取りに行って寝よう。
posted by 土田英生 at 02:44| 長野 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

あと一歩

 今日は「尼ヶ淵スケッチ」の通し稽古。
 1日でぐっとグレードが上がった。
 音響、照明との場当たりも昨日終わったので、カーテンコールを除けば芝居はできている。

 今のまま本番をやったとしても市民参加劇としてはよくやったねという感じにはなるだろうね。
 でも欲が出る。
 純粋に舞台作品として面白いものにしたい。
 少し演出も付け足した。
 よりいい感じになった。
 嬉しいことに皆のモチベーションも高いし、まだまだいける。

 どんどん付け加えて行こう。

 明日も通し稽古、明後日は朝から小返しも通しも出来るし。

 
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 日常をモチーフに芝居を創る時、役者に年齢の幅があるのは嬉しい。
 今回は17歳から70歳を過ぎたメンバーまで様々だ。
 それぞれの存在が作品の上で何よりのスパイスになっている。

 今回のタイトル『尼ヶ淵スケッチ』について。

 昔、上田城は尼ヶ淵城とも呼ばれていた。
 千曲川が城の南側まで来ていたので、それを堀として使っていて、そこが尼ヶ淵と呼ばれていたからだ。のタイトルはそこから取った。上田に暮らす人々の会話の切り取りなのだが、過去から現在にかけての時間軸を感じてもらいたいと思って「尼ヶ淵」を使ってみたのだ。

  
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 ここが尼ヶ淵と呼ばれていた場所の現在。
 
 ……いやあ、それにしても今日は上田城についての知識が深まったね。

 稽古が夕方からだったので、朝からホテルに迎えに来てもらい、ブラタモリなどにも出ていた上田市教育委員会文化振興課の和根崎剛さんに案内してもらいながら町歩きをしたのだ。

 私は小学校の時からお城が好きで、それを知った劇場の方が企画をしてくれた。
 いやあ、楽しかった。
 
 カメラマンの方も一緒で、時々掲載用の写真を撮ってもらいながら歩き回った。

 様子を覗きに来ていた立川さんも一緒に参加する形になり、彼女は美味しい天然酵母のパンを食べている姿などを撮ってもらっていた。あ、ここのパンは……本当に美味しかった。

 
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 終わってからは蕎麦を食べ、劇場で和根崎さんと対談。
 いろいろな話をきかせてもらい勉強になった。
 うかがった話を元に本でも出したいくらいだけど、ただの盗作になってしまうからダメだね。

 好きなものといえば……。


 サントミューゼには劇場と美術館がある。

 日本の城と並んで私が好きな物は……アンティーク家具を含むインテリア。
 しかもイギリスのもの。

 となると……壁紙などで有名なのはウィリアム・モリス。

 生活と芸術を一緒にしようという『アーツ&クラフツ運動』を始めた人で、家具や壁紙のデザインを多くしている。
 私は彼の大ファンで写真集なども何冊も持っている。
 
 こんな偶然はあるのかという感じだが、美術館では『ウィリアム・モリス展』が開かれているのだ。
 ああ、ああ……。
 嬉しい嬉しい嬉しい。

 昨日の稽古前に行ってきた。

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 興奮したなあ。
 売店で本やTシャツを買った。

 しかし……。
 喜んで着てみたものの……ピチピチになってしまった。サイズは合っているはずなのに。

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 まるで加圧シャツのようだ。
 
 いや、いい。
 私なりの『アーツ&クラフツ運動』、いや、違うな、ただの運動だと思うことにする。

 なんせ連日食べ過ぎているからだ。

 あ、いや、そういう時間も過ごしつつ、あくまで大事なのは舞台だ。
 明日も頑張ろう。

 そう、あと一歩なのだ。
 
posted by 土田英生 at 03:29| 長野 ☔| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月19日

上田での滞在

劇場が休館日だったので今日の稽古は休み。

夕方には劇場の皆に焼肉屋さんに連れて行ってもらった。
一ヶ月前から予約しないと取れないという店らしい。前から噂は聞いていたので行けてとても嬉しかったし、予想通り美味しくて信じられないくらいの量があった。

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私は皆と飲んでいる時、最後までいるタイプだ。
けれど、今日はそんなにアルコールも入っていないのに、眠気が襲って来て我慢できなかった。
残念だが途中で失礼した。

で、ホテルに帰って来てからしばらく眠り込んでいたのだ。
どうしてあんなに眠たかったんだろ?
昨日までの三日間、朝から7時間の稽古だったのでその疲れもあったのかも知れないし、今日、4時間も歩いたせいかも知れない。

けれど最大の原因は夜に眠れないことだね。

ホテルも快適だし、毎日露天風呂に入って美味しいものも食べている。

これ以上のリラックスはないはずなんだけどねえ。
なんでだろ?

今日は昼過ぎに起きて、街をぶらぶらした。
上田は小さな街だ。
人口は15万7千人。
市街地はコンパクトで歩きやすい。

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二時間くらいぶらついた。
今、稽古をしている「尼ヶ淵スケッチ」は上田に暮らしている人たちの会話を切り取ったものなので、演出する上でも街の空気を把握したいと思った。

旧北国街道で昔の面影が残る柳町を越え、海禅寺の辺りまで来た時、道端でかがみこんでいる高校生がいた。
茶髪の男子だ。
何をしているのかと思ったら……虫を探していた。
私と目が合ったら恥ずかしそうにしながら会釈してくれたので私も笑顔を返した。
なんだか……切なくいい気分だった。

それからは一緒に来ている立川さんと待ち合わせをして上田電鉄に乗ってみた。

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適当な駅で降りた。
あてもなく歩いた。
広がっている田んぼや大きなため池。
遠くに山の稜線が幾重にも重なっている。

新しく開発された宅地には瀟洒な住宅が並び、中学校からは部活動の声が聞こえる。

二人組の男子中学生が「こんにちは」と挨拶をして通り過ぎていく。
その自然さにふいに涙が出そうになった。

寂れた神社があった。巨木が立っていた。
思わず見とれ、この土地の歴史を思う。

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いい時間だったね。


明日は音響や照明の打ち合わせもし、段取りを組んで通し稽古をする予定。
多分、上演時間は50分くらいになると思う。

23日と24日。
サントミューゼでお待ちしています!

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情報はコチラから!

明日は稽古前にへ併設されている美術館で『ウィリアム・モリス展』を見る。
楽しみだ。これについてはまた書こう。
posted by 土田英生 at 03:59| 長野 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする