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MONO代表・土田英生のブログです

2019年06月08日

はじめての○○○○

 はじめてのことをするのは楽しい。
 MONO次回公演は特別企画。
 結成20周年の時には特別企画として『チェーホフを待ちながら』という作品を上演した。チェーホフの短編を大胆に翻案したコント集のような公演だった。

 今年は結成して30周年なので、何かやろうということになった。
 『涙目コント』
 好みは近いけど、自分では書けないというか、どんな風に作品を組み立てているのか知りたいと思っていた人にお願いした。
 イキウメの前川君からはテレビ用に書いたものを提供してもらい、iakuの横山君、オイスターズの平塚君には同じような設定で書き下ろしてもらう。
 ここまでいろんな人に脚本をお願いするのははじめての試みだ。
 同じ条件で私も新作を書き、4本を一つの作品としてまとめようと思っている。

 はじめての試みだ。
 三鷹と京都での上演だ。
 皆様のお越しをお待ちしております! 情報は……リニューアルしたMONOのサイトで!
 MONOサイト
 
 もう一つはじめてのことに取り組んでいる。
 映画を創ろうとしているのだ。

 これまでテレビドラマには随分と脚本は書いてきたし、映画に関しては『約三十の嘘』と『初夜と蓮根』の両方で原作・脚本として参加した。けれど、演出というか、映画だから、一応、監督ということになるけど、それはやったことがなかった。

 with MYUという会社の社長さんである西田さんから『やってみませんか?』というありがたい言葉をもらって、ついつい調子に乗ってしまったのだ。
 ただ「監督」と呼ばないでくださいというお願いはしている。
 なんか恥ずかしいんだよね。
 ずっと映画をやっている人はいいんだけど、一本だけ撮って監督と名乗るのは、どうも生理的に無理だ。
 
 また詳細は書こう。

 不慣れなことをしているからだろうか、最近は身体がおかしい。
 ストレスを感じるとおかしくなる耳も順調に痒いし、喉もおかしい。またしてもヒステリー球みたいだ。
 そして一番困るのは眠れないことだ。
 どれだけ横になっていても眠りに入れず、寝たと思ってもすぐに目が覚める。
 おかしな夢もたくさん見る。

 昨日は体が全てLEGOになってしまっている夢を見た。
 腕などを動かそうとすると、ポロポロと壊れていく。
 動きたいけど動かせず、唸っていたら目が覚めた。
posted by 土田英生 at 11:29| 京都 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月30日

東京→名古屋

気候のせいもあって、今日は妙に爽やかだった。
区役所に行く用事があったので久しぶりに自転車に乗った。風が気持ちいい。気がついたら近所を1時間近くぶらついていた。

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これは鈴虫寺。
ああ、リフレッシュ。

本当は今日、東京に戻ろうと思っていたのだが、居心地がよくてズルズルと夜まで滞在してしまった。
明日は朝起きて、ちゃんと移動しないと。

元々は京都に帰ってくる予定はなかったが、名古屋に行くことになったのでついでに帰ってきたのだ。

名古屋で上演していたオイスターズの『ここはカナダじゃない』。
作演出の平塚くんに夏に上演するMONOの『涙目コント』に脚本を提供してもらうことになっているので観に行くつもりにはしていた。それを彼に伝えたらトークに呼んでくれたのだ。

26日のマチネだったので当日行くのは怖いと思い、前日のうちに愛知県に移動しておこうと考えた。実家に泊まればいい。
母親に電話でそのことを伝えると「25日は甥の運動会があるで、見にきてやりなさい」と言う。

なので25日の朝に下北沢を出た。実家のある大府まで行って運動会を見学した。
暑かったけど新鮮だった。小学生が走る姿には涙を流し、お弁当タイムには私のエッセイ「自家中毒」を読んでくれたという珍しい人がいたので調子に乗って喋った。翌日もオイスターズを見てトークをしてさらには打ち上げにまで出て喋り自己嫌悪した。通常運転だ。

名古屋から京都に移動して今にいたる。
自宅ではとてもリラックスできた。

しかし、今、ここに書かなければいけないことがあるとすれば、東京から名古屋までの新幹線のことだね。

いつもは品川から新幹線に乗るのだが、時間があったので東京から乗った。名古屋までの一時間半、私はとても無駄に感情を消費することになった。

三人席の窓側。
東京駅では横には誰もいなかった。
徹夜だったのでありがたかった。
私は発車する前に目を閉じ、すぐにウトウトし始めた。

……半分眠りかけていたけど、品川に到着したことはわかった。
人が乗り込んでくる気配。
そして、隣に誰かが座ったのがわかった。
薄眼を開けると、派手な格好をした女性が座っている。

私はそのまま目を閉じた。

すると、品川を発車してすぐに私の右肩にズシンと何かが当たった。
え?
見るとその女性の頭が私の肩に乗っているのだ。

まだ発車して5分も経っていない。
本当にすぐだった。
しかし彼女はすっかり眠っているのだ。しかも私にもたれかかって。

どうしよう?

思案した挙句、私はゆっくりと身体を窓側にずらした。
しかし、彼女は起きずそのまま体重を預けてくる。体勢が斜めになってしまい、これでは完全にラブラブなカップルだ。

肩を少し大げさに動かしてみた。
と、彼女は気づいたようで小声で「あ、すみません」と言って真っ直ぐ座り直した。
「いえ」と私も答えたが、彼女はサングラスをかけたまま目を閉じている様子だ。

私も目を閉じた。

またしてもすぐに気配を感じた。
目を開けると頭がかなり近づいている。
まるでダルマさんが転んだ状態。

私は反対側に、つまり窓にへばりつくようにして、なるべく彼女と距離を取って目を閉じた。

しかし……すぐに肩に重みが加わった。
またしても完全にもたれかかっている。

肩を動かしてみたが、今度は全く起きる気配がない。
思い切って、「すみません」と小さい声で言ってみたけど、彼女は寝息を立てているだけだ。
よっぽど眠たかったんだろうね。
どうしたらいいのか困っていると、アナウンスとともに新幹線はスピードを落とし、新横浜のホームに滑り込んで行く。
ここで目を覚ますんじゃないかと思ったのだが、彼女は全く動く様子もない。

新横浜で通路側の席に若い男性が座った。
彼は座る時、私と彼女を見てから、私に頭を下げた。
その表情は「二人で仲良くしているところにすみません」と語っていた。
心の中で「違うんです」と叫んだが彼には通じていないようだった。

私はもう一度肩を大きく動かした。
と、ハッとした感じで彼女は私から離れた。

とにかく私も徹夜だったのだ。
眠りたい。
私は彼女に背中を向けて、身体をひねった状態で目を閉じた。
やがて意識が遠くなった。

……熟睡した。

「列車は三河安城を定刻通り過ぎました」的なアナウンスが遠くで聞こえる。
もう名古屋に着く。しかし……目を開く前から体の感覚でわかっていた。
とんでもないことになっている。

私も眠っている間に身体を元に戻していたようで、真っ直ぐ前を向いて眠っていたのだが、彼女の頭は私の肩というより、ほとんど胸に乗っているのだ。しかも丁寧なことに彼女の右手は軽く私の腕に添えられている。寝ぼけて誰かと勘違いしているとしか思えない体勢なのだ。

通路側の男性を横目を見る。
スマホでゲームをしていたが、彼もチラリを私を見た。
少し表情が怖い。
「いちゃいちゃしやがって」という感じだ。

私は困惑したが、返答できない。
それに降りなければいけないのだ。

身体をそっと捻りながら、もたれている彼女から逃れた。
と、彼女はビクッとして急に起きた。
彼女も何がどうなっているのかわからないようだったが、とりあえず私から離れて真っ直ぐな姿勢に戻った。
じっと正面を見つめている。

気まずい空気が流れていた。

私は立って上に置いてあった荷物を取り、

「あ、名古屋で降りますので……」と言いながら二人の前を通った。

私が通路に出た時、彼女が私に向かって「すみませんでした」と言った。
なんと答えていいのかわからず「ああ、いやいや」という曖昧な返答をした。

通路側の男性が驚いた表情をして私と彼女を見た。

「え? お前たち他人だったの?」という声がはっきり聞こえた気がした。
posted by 土田英生 at 03:46| 京都 | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月06日

Macが自信満々なことに腹が立つ

本来なら今頃は下北沢にいるはずだった。
明日は新宿でマチネの舞台を観て、夕方からは打合せなので本当は移動しておきたかったんだけどね。
しかし相変わらず京都にいる。


朝起きた時「やることがたくさんあるなあ」と、ぼんやりとした憂鬱が私の心には漂っていた。

前回書いたクレジット払い申し込み用紙は未記入のままキッチンのテーブルに置かれ、仕事部屋には未整理の領収書の束があり……。せっかくボールペンを新しく購入したというのに何も済んでいない状態だった。

これではダメだなあと思いつつも、気がつけば必要のないことばかりやっていて夕方になってしまった。洗面所の蛇口磨いてたり。

そこでリストを作った。
やることを書き出し、分刻みで予定時間も記した。

結構頑張ることができ、ほとんどは時間通りに済ませた。あのまま家を出れば新幹線にも間に合っただろう。

しかしなぜ東京に移動できなかったのか?

出かける準備をしていて、Macをカバンにしまおうとした。で、その前にメモリーカードに入っていた写真を移そうと考えたのが間違いだった。

私は全ての写真をMacのアプリで管理している。
昔は「iPhoto」という名前だったが、今はそのものずばり「写真」という名前に変わっている。
半年前にクラッシュした外付けHDDからデータだけ抜き出し、最近、かなりの時間を費やして整理しているところだ。

で、この『写真』が問題なのだ。
iPhoneの写真と同じ機能なのだが、「ピープル」という項目があって、勝手に人を判別して名前をつけてくれたりする。

「iPhoto」の頃はとにかく精度が悪かった。
頻繁にビルの窓を人の顔だと認識したりしていた。

昔、書いたことがあるが、そのおかげで水沼君は世界中に存在することになっていたのだ。
「水沼君は宿っている」

私が使っているMacOSはMojaveなので新しい。
『写真』の機能もかなり向上している。

けれど、この生半可に向上しているところが腹立たしいのだ。
昔は性能が悪いことをMacも自覚していたのか、かなりの部分を手動でさせてくれていた。けれど、今はもう自信満々だ。私の許可なく勝手にやり、間違えても悪びれたそぶりすら見せない。人じゃないものを人だと認識しても、それを手動では外せなくなっている。

これ、問題だよね。
なんとかして欲しい。
もっと使い手の自由を増やしてくれよ。これからのAI時代の悩ましさの末端を味わっている気がする。

まあ、それはいい。
このアプリは「写真」を開いていない時に、つまり使っていない時にバックグラウンドで勝手にコソコソ作業している。人物を認識し、名前をつけて振り分けていく。
なので開いた時に確認してみると、毎回、新たな間違った結果を発見することになるのだ。

今日も新たなミスを見つけ、それを直していたら……時間が経ってしまったのだ。

仕事ができると自信満々な社員のミスで残業させられた気分だ。しかもこいつはいくら言い聞かせても無駄な相手なのだ。

さすがに風景には名前が出ていなかったが、やはり水沼はいろんな場所にいた。
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これはこの前、私がやらせてもらったワークショップの時の集合写真だ。
後ろに水沼が3人もいるではないか。
もちろんこのワークショップに彼は参加していない。

けど、この自信満々のMacはどうしてこんなこともわからないんだろ?
同時に3人っておかしいだろ?

さらに問題は尾方宣久だ。
確認すると尾方の写真がやたら多い。
見てみると……案の定、尾方ではない人がみんな尾方になっている。

例えばこんな感じだ。
スクリーンショット 2019-05-05 5.06.26.png

これは2011年「空と私のあいだ」の舞台写真。
尾方宣久となっているのは高橋明日香だ。
え? 似てるか?

いやいや、こんな間違いはまだ可愛い方だ。
スクリーンショット 2019-05-06 1.02.45.png

これは2017年「裸に勾玉」の時の稽古写真。
尾方宣久になっているのは松原由希子だ。
しかもだ。見たら横に本人がいるではないか。なのにそいつは名称未設定って。

Macよ。もっと謙虚になってくれ。

そして……そのせいで私がまだ京都にいるんだということを理解して欲しい。
posted by 土田英生 at 02:03| 京都 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする