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MONO代表・土田英生のブログです

2014年02月03日

前向き!

 『のぞき穴、哀愁』→
 稽古の残りが少なくなってきた。

 私のせいで稽古が遅れている。
 それでも稽古場は明るい。
 皆も協力的だし、行き詰まっても沈滞した空気にならない。
 客演で出て下さっている皆も、とても明るく、いい雰囲気をつくってくれている。
 よく笑ってくれるので、その笑顔にとても救われる。
 自分のことだけでなく、面白いシーンでは出ていなくても一緒に盛り上がってくれる。有り難い。ゲストが四人もいるのに、とても劇団的な稽古場だ。

 なのに……私は昨日、ある瞬間に折れそうになった。
 自分自身に対して猛烈に腹が立ったのだ。
 あるシーンがどうしてもうまく行かず、突然、「もうダメだ」と叫びそうになった。
 才能のなさを呪った。

 20代の頃の私なら、きっと口に出していただろう。
 前例も結構ある。
 突然、稽古中に私が泣きわめくことは……何度もあった。
 
 そういう意味では私も大人になった。今は我慢できる。
 それに……昨日、折れそうになった瞬間、そのシーンに出演していた奥村が私を見て小刻みにうなずいた。
 明らかに「大丈夫だから」と言っていた。
 
 ……で、今日。
 そのシーンにも光が射した。
 不思議なもんだ。気になることを少しづつ修正していたら、突然、なんとかなる。
 明日にはもっとよくなるだろう。

 ……とは言いながら、昨日は落ち込んだままだった。

 今日は15時から役者の台詞合わせ。
 16時からは私は別の部屋で明倫ワークショップ。
 18時からはワークショップ参加者にMONOの稽古場に来て見学してもらう。
 19時から22時までは通常の稽古。
 意外とハードスケジュールだ。

 朝、五時に起きた。
 そして東京に向かった。
 先日、急逝された水下さんにお別れを告げにいったのだ。
 喪服のまま新幹線に乗ってパソコンを打つ。
 笑える台詞なんかを考えたりする。
 生きていることは不条理だ。
 
 ……やはりお別れは悲しかった。
 
 しかしおかげで反省した。
 こうして、稽古で悩んでいる毎日を過ごせている自分の幸運を思った。
 舞台を創ることは、楽しい。
 
 気になることを一つ一つ潰して行って、絶対に面白い舞台を創る。
 水下さんのおかげで前向きになれた。
posted by 土田英生 at 00:42| 京都 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする