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MONO代表・土田英生のブログです

2014年03月06日

劇場に行く前に散歩しよう。

 寝る前に長々と書いたのだが、更新する前に消してしまった。
 今日はMONO「のぞき穴、哀愁」大阪公演初日。
 東京で始まって、名古屋、北九州……大阪で終わりだ。
 
 今日は16ステージ目。
 この辺りが一番難しい。
 役者も芝居に慣れて、どうやってもこなれてしまう。

 最初の5回くらいは本番の度に発見がある。
 こういう流れだったのか、とか、ここでこういう気持ちになるのかとか、こういうシーンだったのかとか。
 役者個々のそれぞれで感じているだろうけど、それは書いて演出をしている私も同じだ。

 もちろん賛否はあるが、今回は評判もいい。
 すると……芝居がすっかり安定してくる。
 これはいい面もあるが、演劇本来の面白さではない。
 再生産するだけなら、映像の方がいい。

 何回もやっていると、よかった時を基準に本番をこなし、発見がなくなる。
 こうなってしまうと、芝居も面白くないし、役者も伸びない。
 本当はここからが面白いのだ。次に楽しくなったとき、もっと細やかな部分まで味わいが出て、その累積が芝居の説得力につながる。役者も伸びるのはここからなのだ。
 私もその為の工夫をしなければいけない。
 負荷をかけるなにかをつくる。別の方向から光が射すようななにか。
 少し台詞を変更したり、演出を変えたり。
 
 今から劇場に行く。
 その前に嵐山を散歩してこよう。
 そして色々と考えるのだ。
 お気に入りのコースを通って駅まで行く。
 こういう時、嵐山に住んでてよかったと思う。考えるにはもってこいなのだ。
 
 京都には、西田幾太郎が歩いて哲学した場所が「哲学の道」として残っている。
 私がいくら歩いても残らないけど、私にとっては考えるにもってこいの道だ。
 こっそり木切れにマジックで「演劇の道」と書いて立てて来よう。

IMG_1849.jpg

 みなさん、劇場でお待ちしています!
 「のぞき穴、哀愁」の大阪公演は梅田のHEP HALLです。
  → MONO公演ページ
posted by 土田英生 at 11:18| 京都 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする