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MONO代表・土田英生のブログです

2014年03月10日

再会

 MONO『のぞき穴、哀愁』
 残すところ今日を含めて3ステージになりました。
 
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 →MONO公演情報ページ

 この公演ページはURLは一緒のまま、公演が変わって行く。
 「のぞき穴、哀愁」の情報が出るのもあとしばらくだ。
 
 で、昨日は別れについて書いた。
 しかし別れがあれば再会もある。
 ちなみに……なくなったはずのタバコケース。
 
 阪急の嵐山駅で、駅員の人と喋ったとき、万が一と思って私は聞いてみた。
 と……「電車内に落ちてた」と届いてるものがあるという。
 見せてもらうと……私のだった。
 なんと、電車の中で落としていたとは。
 再会を果たした。
 
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 公演をしていると様々な知り合いが観に来てくれる。
 ありがたいことだ。

 昔……伊丹の女子高生と創った『空と私のあいだ』。
 この作品は内容を変えて、MONO特別企画でも上演した。
 今回、『のぞき穴、哀愁』に出てくれている松永渚さんや高橋明日香さんが出演していた作品だ。

 しかし、そのオリジナル版は出演者全員が現役女子高生という舞台だった。
 台詞も全て関西弁。
 ……皆は学校が終わって、そのまま制服姿で稽古に通って来ていた。
 稽古が終わると毎日誰かにつかまった。
 順番に悩み相談。
 最初は演劇の話なのだが、やがて学校のこと、友達のこと、恋愛のこと、そして将来の夢についてなど、様々な話に発展していった。

 いい舞台だった。
 高校生たちだったので打ち上げもジュースで、夜の9時には解散。
 しかし……こっそりメールが送られて来た。全員、カラオケで私を待っているという。「親にも許可を取ってあるのでオールですよ!」と書かれていた。
 ……今でも、あの朝の景色は覚えている。
 皆はいつまでも手を振っていた。
 徹夜明けで泣きはらした顔は、どの子も美しかった。
 私も半年くらい立ち直れなかった。彼女達に会えないことが、辛くて仕方なかった気がする。

 その中の何人かは今回も観に来てくれている。
 素敵な大人の女性になっている。
 演劇はやっていない。
 時々、メールなどももらうが、とても嬉しいことも書いてくれて、私が勇気づけられる。
 そして、皆、それぞれに、それなりの悩みを抱えて生きている。

 不思議な感じがする。
 私も同じだけ年齢を重ねているはずなのに。
 しかし、私だけが同じ場所にいて、皆だけが成長していっているような錯覚。
 いや、彼女達に対して、意識的にそう考えようとしているのかも知れない。

「ずっとMONOをやってるからね。変わらないままいるからね。いつでも会いに来てよ」

 ともあれ、再会は嬉しい。

 タバコケースが出て来たことも嬉しいが、ヤツとは一日だけの別れだったので、そういう意味では味気ない。
 大人にもなっていなかったし。
 ただ……誰かに踏まれたのか、少しだけ形が崩れていたけど。
posted by 土田英生 at 12:49| 京都 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする