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MONO代表・土田英生のブログです

2014年04月23日

一回やってみる

 最近は暇があると演技について考えている。

 私はこれまで「見え方」だけを問題にしていた。
 演出の立場で演技を考えることが多かったからだ。
 その場の状況に沿った呼吸をし、反応し、全体の中でのバランスを取りながら物語に入れていれば、それで不満はなかった。

 「役になり切る」とか……はっきり言えば、どうでもよかった。
 昔、「今日、やっと登場人物が降りてきました!」と、嬉々として私に報告してくれた役者さんがいたが、心の中では霊媒師じゃあるまいしと思ったりした。私にはその日のその役者さんの演技は決してよくなかったからだ。
 私の考える演劇には、まず台本があり、それをきちんと立体化する為の演技を求めてしまうので、それがクリアできているかどうかが問題だったのだ。
 
 しかしだ。
 ただ、それができたとして……やっぱりいい演技をする人とそうでない人がいる。
 もちろん、いい演技をして欲しい。
 そこを私は完全に役者個々の魅力に頼ってきた。

 いい役者を見ると、皆、一様に「いい」と言う。
 好みはあるだろうが、大抵意見は一致する。
 反対に悪くはないのに、台詞も動きも計算通りなのに、説得力に欠ける役者。
 やっぱり明確に違いがあるのだ。

 で、役者を育てる……いや、そんな言い方はおこがましいけど、そういう観点から考えてみると、私がこれまでやってきたことだけでは絶対的に足りないのだ。
 なんらかの方法が必要だ。
 年末から色々と考えていて、自分なりに考えをまとめている。 
 で、私の中ではムクムクと試したいと思う方法が見えてきてはいるが、これが厄介なのだ。

 それは……これまで私が嫌っていたような演技法に似ている。
 んんんんん……。
 まあ、みんな考えて行ったら、同じような結論になったりするんだよねえ。
 どうにかバランスを取ってやりたいが、その為には、一度しっかり試してみないと。

 突き詰めたらなにかが見えてくるかも知れないしね。
posted by 土田英生 at 05:26| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする