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MONO代表・土田英生のブログです

2014年08月17日

広島「私流俳優育成講座」でテンションが上がる

 徹夜のまま部屋を出た。
 品川まで行くのもキツかった。
 新幹線に乗り広島へ向かう。
 頭も痛く、なかなか眠れなかった。
 京都を過ぎた辺りで、やっと完全に記憶がなくなった。
 広島に到着してホームに足を踏み出した時、猛烈な疲れを感じた。
 身体も動かないし、頭も回らない。
 しかし、困難は続く。
 駅から乗ったタクシーの運転手さんが……とてもお喋りなのだ。
 私が京都に住んでいるということが分かると、なぜか急にテンションが上がった。

 広島には市電が走っている。
 全国、世界で使われていた車両が、今でも広島では現役だ。
 京都市電だった車両もここには走っている。
 その話を延々とし始めた。
 いいエピソードもあったが、今の私にはとても苦痛だ。
 頑張って聞いた。時には質問すらした。
 一瞬、間があり、終わったのかと思ったその時だ。
 
「まあ、広島は……川が流れて土砂がたまった場所ですから」

 いきなり格言めいた雰囲気で言う。

「はあ……ですよねえ……」

 私は運転手さんが言いたいことが分からず黙っていた。
 
「だから地下鉄は無理なんですよ! 土砂ですから!」

 嬉しそうな声を出す。

「なるほど……」

 私は声を絞り出した。
 しかし、私の苦悩に配慮する気配もなく、運転手さんの広島講座が始まった。
 これから私は「私流俳優育成講座」なのに。
 それをする前に「運転手さん流広島講座」を受ける羽目になった。

「広島は川の間にある中州が街になったところですからね、その中で一番広い島にお城を建てて、広島と呼ばれるようになりましてね、昔はね、あの辺りは、コイが浦という場所でね、そのコイが鯉になり、それがカープにつながるわけですねえ」

 延々と喋る。
 信号が変わってもすぐに発車せずに、後ろからクラクションを鳴らされたりしている。
 しばらく話し続けて……やっと終わった。
 ふう。
 しかし……。

「まあ、広島は……川が流れて土砂がたまった場所ですからねえ」

 え? またそこに戻るの? と、私は思った。
 このまま繰り返されたら、聞き続ける自信がない。
 なんとか阻止しなければ。
 私はお城が好きだ。
 なので広島城について私から喋ってみよう。攻めてみようと思った。
 
「広島城って、毛利がつくりましたけど、縄張りとかは黒田如水なんですよねえ?」
「……」

 運転手さんは黙った。
 しばらく間があった。
 効果ありだ。作戦成功だ。
 いや、錯覚だった。
 
「……そんなことは別にいいんです。まあ、とにかく、広島はね、川が流れて土砂がたまった場所ですから」
 
 あっさりと切り捨てられて、再び、彼のスピーチが再開。
 負けた。
 疲れたまま、会場につく。
 しかし……そのまま「私流俳優育成講座」。→

 東京は始まっているが、他の場所で開催するのは広島が初めてだ。
 ただ、広島は20人の定員に応募が追いつかず、そこから選考したので参加予定は10人。
 天候のせいで来られない人もいて、結局、参加は8人。東京から見学する方が1人。
 さらには参加者のうち2人は関西からの参加だ。
 広島で活動している役者さんはたった6人だけということになる。
 
 1回だけの講座なので、とにかく内容を凝縮して進める。
 これまで5回かけて東京でやったことを1回で伝えなければいけない。
 東京ではこれから台本を使って実践をして行くが、広島ではそこまではできない。
 ……しかし……。
 皆、とてもよかった。吸収力もあるし、これからどんどん伸びると確信した。
 私もやっている間は疲れを完全に忘れ、寝不足も関係なくなった。
 いい。とてもいいねえ。
 気がつけば私もフルテンションだ。

 とてもいい人材と出会えたので、このまま終わらせたくない。
 もっとやりたい。
 他の仕事→や「姐さん女房の裏切り」→で広島へくるので、また会って欲しいというお願いした。
 いい役者さんはどこにでもいるね。

IMG_4238.jpg


 北九州では2日間やる。参加予定は15人。
 月末には関西(伊丹)で3日間。応募は多かったので、ここは予定通り20人に絞らせてもらった。
 だから……この企画は「土田英生 20代の俳優83人と出会う」になった。
 いやいや、愛知県の長久手の締切りが明日。
 まだまだ減る可能性はあるね。
 応募をお待ちしています。メールでも受け付けてますのでまだ間に合います。
 もう一度リンクを貼ろう。→
 

 小倉へ移動する為に広島駅へ。
 駅ビルの中で、参加者に聞いたお好み焼き屋さんに入る。

IMG_4244.jpg


 とても美味しかったが、頭のスイッチが完全に切れる。
 疲れが襲ってくる。
 これからの仕事の量を考えて気分も急降下だ。踏ん張って喋ったりはしていたものの崩れ落ちそうだった。
 新幹線の座席に座った途端に記憶がなくなった。
 ホテルにチェックインして、温泉に入る。
 少しだけリフレッシュ。
 体重計に乗ったら……またしても痩せていた。
 62キロになった。マックスだった時が79キロなので17キロ減だ。
 痩せてから買い直したジーンズすら、落ちてくるようになった。
 そろそろダイエット本を書こう。
 そんな時間はどこにもないけど。

 明日は、一日、こもってとにかく書く書く書く書く書く書く書く!
posted by 土田英生 at 23:34| 福岡 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

眠気覚まし

 徹夜で書こうと思って頑張っていたのだが、さすがに疲れた。
 だったら眠ればいいとも思うけど、今日は朝の新幹線で広島へ移動し、14時から『俳優育成講座』があるのだ。
 万が一、寝過ごしたりしたら怖い。
 で、これを書いている。

 まあ、別に書くことはないんだけどね。
 眠気覚ましだ。

 今日からの一週間で5回のワークショップがある。北九州の2日間は通しだが、他は全部メンバーが変わる。
 大勢の人と出会う。
 もちろん、それは楽しみだ。

 ただ……と、考える。

 新しい人と出会うことは嬉しい。
 昔は、そういう機会がある度に大きな期待をした。
 もっと素晴らしい友達ができるんじゃないか、もっと自分に合う人がいるんじゃないか。
 次へ、次へ、新しく、新しく。
 私はとても自己顕示欲が強いので、新しく知り合った人には力を注ぎ、自分を理解してもらおうとグイグイ押して行く。そして仲良くなったと思い、頻繁に連絡を取り合ったりする。
 そして気づく。
 なんだか無理していることに。
 無理をするのは……その人と仲良くなることを、それほど欲してなかったからだと思う。
 そして、疲れ、やがて疎遠になる。

 本当に気が合う人なんてごく僅かなのだ。
 それが誰なのか、その見極めが最初は難しい。
 実際、私にとって、続いている人の顔を頭に浮かべてみると不思議な感じがする。
 なんで、この人とはこんなに長く友達でいるんだろう?
 出会った時は違う人に意識が向いていたはずなのに、その人とは知らない間に疎遠になり、違った人が現在は私の横にいるのだ。同じ学校だったとか、趣味が一緒だったとか……ではない。

 子供のころを思い出してみると分かる。
 クラス替えの後、隣になった子と最初はつるんだりする。
 それを友達だと思い込むが……いつしか、疎遠になり、次の学年になった頃には廊下ですれ違いに手を振るくらいになり、やがて見かけても反応しない存在になったりする。

 演劇をしていても一緒だ。
 関係が離れてしまった人は、昔、一緒に舞台をやったことすら忘れていたりする。
 逆に一度も仕事を一緒にしてないのに、知らない間に仲良くなってたり。
 明確な理由は分からない。 
 MONOのメンバーを見ても変な感じだ。
 まあ、彼らが友達という定義なのかは分からないけど、出会った頃はまさかこんなに長く付き合うとは想像もしていなかった。水沼君なんて大学時代はほとんど一緒にいなかったし。

 まあ、本当は無理をしなくても自然と残るんだけどね。
 頑張って付き合おうと思う人は違う。
 自然と会いたくなったり、喋りたくなったりし、会うと笑顔になることに気づき、いつしか大事な人になっているのだ。
 
 いや、多少の意識は必要かも知れない。
 大事に思い合えば、お互いの存在はより大きくなる。
 私は新しい出会いにばかり興奮する傾向があるので、せっかく出会っていたはずの大切な人達との付き合いをぞんざいにし……離してしまうことがある。

 うん、いるね。思い返すと、何人かはいるね。
 ずっと付き合っていたかったのに、私の怠慢のせいで関係がなくなってしまった人が。

 妙に気持ち悪いことを書いている気がする。
 眠気のせいだ。
 いや、違うな。
 最近よく思い出す……あの人のことが頭にあるせいだ。

 あの頃、何度も連絡をくれてたのに、私は忙しいという理由で会わなかった。
 亡くなったという連絡をもらって、猛烈に後悔した。
 今になって会いたくて仕方ないけど、遅いもんね。

 残っている人を大事にしよ。

 ……まだ、出かけるまでに時間があるけど、仕事をするには中途半端だ。

 友達に頼まれた文章でも書こう。
 大事にしないと。
posted by 土田英生 at 06:37| 東京 🌁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする