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MONO代表・土田英生のブログです

2014年10月18日

さすらう

 昨日から北九州に来ている。
 今日と明日は『姐さん女房の裏切り』の北九州公演。

 昨日は久しぶりにのんびり気分になった。
 それまでは……かなり気ぜわしかった。
 ドラマの脚本を提出し、ツチプロの初日を観てから初日打ち上げに参加し、翌日は本打ち、俳優育成講座、俳優育成講座の懇親会……そして昨日の飛行機で移動。

 搭乗口で座っていると千葉さんが爽やかに現れた。
 搭乗ギリギリなのに……なんなんだ、この余裕は。

 座席も並びだった。
 私たちが座ってお喋りに花を咲かせていると、男性が『あの……』と声をかけてきた。
 『そこ私の……席だと思うんですが』

 私たちはどうやら1列間違えて座っていたらしい。
 謝りながら席を移動しようとしたが、前の列には別の人たちが座っている。
 そうだ。
 ……そもそも、座席番号すら間違えていたらしい。
 前列の、しかも反対側が私たちの席だった。
 
 三時頃に北九州に到着。
 劇場には夜に入ることになっていたので、ホテルにチェックインしてから二人でぶらぶらした。
 モノレールに乗り、旦過市場を歩き、鉄なべ餃子を食べた。
 
 千葉さんは旅先ではどうもテンションが上がる女らしい。
 金沢でも武家屋敷を小走りに走っていたが、北九州でも旦過市場で機敏な動きを見せていた。

 
IMG_4754.jpg


 大勢の人がいたのに、間をすり抜けながら大きな声を出す。
 きっと名古屋ではテレビ塔に駆け上がり、伊丹ではイオンモールの中を走り抜け、広島では宮島まで泳ぐ。

 夜に劇場に入り、舞台チェックをしてから台詞を合せる。
 金沢での公演から10日以上あいてしまっているので不安なのだ。
 本当は間に稽古をするつもりだったのだが、私のスケジュールがなくなってしまった。
 
 台詞は大丈夫だった。
 不思議だ。間に色んな仕事をしていたのに、どこかで本番中だということを身体は分かっているのだ。
 だから自然と台詞は出てくる。
 取り敢えず安心した。
 
 劇場を出てから、スタッフとご飯を食べた。
 北九州に来ると必ず行く『なべげん』でお気に入りの地鶏鍋だ。
 さらには久しぶりに会った制作の本郷、そして舞台監督件ウイスキー愛飲家の藤田君と三人でバーに行った。
 
 今日は朝の六時に起きて仕事。
 ドラマの脚本ではなく、MONOの次回公演のプロット。
 最近は話がややファンタジーだったので、全体的にトーンを落とした作品にしようと考えている。
 話もまとまったし、タイトルも……一応、決めた。
 これまでに五十個くらい考えたが、多分、これで決まると思う。自分ではとても気に入っているからだ。

 それにしても、最近の私は旅ばかりしている。
 11月のスケジュールをもらったが……来月も移動ばかりだ。
 完全にさすらいの男だ。
 今月もけっこうさすらっているし、まださすらう予定だ。
 東京→金沢→大阪→東京→広島→東京→北九州(今ココ)→東京→名古屋→東京→京都→伊丹。
 
 ただ、これが全く苦痛ではない。
 どうも私は自分で思っている以上に順応性が高いようだ。
 そういえばロンドンに留学している時だって、ホームシックにもならなかった。
 初めての場所だとさすがに戸惑うが、例えば北九州などは何度も来ているので、どうも戻って来たという感覚になってしまう。下北沢でも京都でも、そこにいるとすぐに馴染む。

 子供の頃は違ったのに。
 家が大好きで、保育園の頃は母親が帰って行く時に毎日泣いていた。小学生の時、祖父の家に預けられた時も毎晩泣いていた。しかし、今は泣かない。大人だからだ。

 今日はゲネプロ、本番、そしてトーク。
 頑張っていい1日にしよ。
 
posted by 土田英生 at 08:21| 福岡 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする