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MONO代表・土田英生のブログです

2014年10月20日

トンネル

 昨日で北九州公演が終った。
 お陰さまで2回とも満席。
 俳優育成講座の参加者や、福岡で親しくしているメンバーなどが観に来てくれた。

 2日目の公演の朝は少し時間があった。
 北九州芸術劇場に来ると必ず朝コーヒーを飲むカフェで仕事。
 
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 天気もよく、気持ちがくつろぐ。
 しかし仕事は進まない。
 おおかみ犬が柵につながれていた。
 でかい。
 めちゃくちゃでかい。
 飼い主の人に頼んでしばらくじゃれさせてもらう。
 私は犬とたわむれるのがとても得意なのだ。

 私の実家はたくさん犬を飼っていた。
 小さい頃は庭には犬があふれていた。
 私も保育園から帰ると、必ず犬たちと遊んでいた。
 だから犬が何を求めているのかは結構理解できた。
 特に……私が大学生になってから実家が飼っていたナッツいう犬とは、とても仲がよく結構コミュニケーションが取れていた。
 皆は信じてくれないが、私のギャグでナッツはよく笑ったものだ。
 「さ、そろそろ行こうかな……いかないよ!」
 と、私が得意の間を呼吸を使って切り返すと、ナッツは「ウォウォウォーン」と吠えるのだ。
 ああ、ナッツ。
 そのナッツが死んでしまってから随分経った。その次に飼っていたログも死んだ。
 
 しかし小倉で出会ったおおかみ犬は笑ってくれなかった。
 私が得意の切り返しをしても、吠えてくれない。
 代わりに横のテラスでお茶を飲んでいたグループが笑ってくれた。
 なにしてるんだか。
 
 公演が終って、スタッフがセットをばらす。
 私と千葉さんは挨拶だけして劇場を出た。

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 ビールを飲んでから、夜の飛行機で東京へ。
 遅れがあって羽田に到着したのは23時過ぎ。
 下北沢の事務所には日が変わってからの到着だ。

 下北沢の西口に着くと安堵と共に日常が戻ってくる。
 またしても怒濤の執筆タイムが待っているのだ。
 改札から上に続く階段が、日常へと出るトンネルに見えた。
 川端康成はトンネルを抜けると雪国に出るが、私はあのトンネルを抜けると締切りの国に出てしまうのだ。

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 疲れていたのか結構グッスリ眠った。
 そして……今は書いている。
posted by 土田英生 at 17:20| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする