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MONO代表・土田英生のブログです

2015年08月06日

残りは5回

 『算段兄弟』上演中です。
 今回は全席自由席。
 その代わり前売りは3000円。
 学生さんは更に安くなる。

 お陰さまで連日、たくさんのお客さんに来ていただいている。嬉しい。
 
 本当は2500円くらいでやりたいんだけど、さすがに限界もあるんだよね。
 ただ……演劇の値段はどんどん上がって行く。これでは若い観客などが更に遠ざかってしまう。そういう思いで今回は劇場さんの協力も得て、この値段設定にさせてもらった。

 はっきりいって劇場にセットをたて込み、普通の規模で公演を打つとお金はかかる。だから料金を上げざるを得ない状況は分かる。
 けど、このままでは将来的に自分達の首を絞めるなあと思うのだ。

 芝居は……やっと安定してきた気がする。
 しかし、まだ固めたくない。
 もっと新しい面が出てくるんじゃないかと期待しながら毎日観ている。
 それは役者さんの中に生まれてくるリアリティに頼るしかないんだけどね。その下地は創りたい。
 
 ただ、どうも自分自身はあまりうまく回らない。
 「なにか違う」という思いが頭の中をグルグル回っている。

 先日の休演日。
 ここで立て直そうと計画していたんだけど、朝からダメだった。
 コーヒーを淹れて牛乳を注いだつもりが野菜ジュースだったり、病院の予約が入っていたので行ったのだけど診察券の代わりにユザワヤのカードを出してしまったり、工事現場の横を歩いていたら鉄の柵が倒れてきて下敷きになったり、起き上がって歩き出したら凹凸のない道でいきなり転んだり、ショックなメールが来たり、仕事を忘れてしまっていたり……ろくな一日じゃなかった。

 しかし、私には演劇があるしね。
 そこでは悔いが残らない様、全力を尽くそう。

 まだ、土曜の夜などは席が結構ありますので、皆さん、ぜひ、ふらりと劇場に来て下さい。

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posted by 土田英生 at 04:02| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月08日

人それぞれ

 『算段兄弟』も残すところ、明日、明後日の二日間になった。
 よく笑ってくれる日もあれば、静かな客席の時もある。
 外から観ているととても冷静に見られるのだが、自分が出演していたりするときは、そうした反応に焦ったりもするね。

 しかし考えてみれば、私は芝居を観に行って、面白かったとしてもあまり声を出して笑うことはない。
 人それぞれなのだ。バラバラなのだ。

 今、世の中はそのバラバラを許さない流れになってきている。
 これは怖い。
 民主主義はそもそも、皆が個々の幸せを追求することから始まる。
 こうなって欲しいと思うことを各々が主張する。
 思想信条の自由。
 表現の自由。
 それが多数決によって決められていく。
 その為にも、まずは自分の意見をしっかり言うことが必要なのだ。

 今回の出演者を見ていても、それぞれ気にする部分も違うし、悩み方も違うし、簡単に言えば性格が違う。
 だからこそ面白いのだ。
 
 楽屋を見回すだけで個性が見える。

 尾方君の鏡前はこんな感じ。

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 割とキレイ好きで、必要なものがちゃんと並んでいる。
 しかし、大村わたる君の場合はこうだ。

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 なぜかカミソリが並んでいる。
 理由は分からない。

 しかし、これでいいのだ。

 『算段兄弟』。
 三鷹でお待ちしております!
 →特設サイト
posted by 土田英生 at 02:09| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月12日

「算段兄弟」終了

 土田英生セレクションvol.3『算段兄弟』が終了した。

 今年の3月、MONOの『ぶた草の庭』が終わってから、どうも個人的に低空飛行を続けていて、上がり切らないまま稽古に突入したので心配だったのだが、参加してくれたキャストスタッフは皆一様に人柄もよく、協力的だったので助かった。
 芝居も回を重ねる毎に、段々立体的になっていった気がする。
 
 それにしても……芝居が終わると、急に現実がおそってくる。
 やっぱり舞台って祭なんだよね、どっか。

 さて、目の前にある様々な山に向かってまた登らないと。

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posted by 土田英生 at 02:47| 東京 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月17日

感情を出す

 『算段兄弟』が終わって、本当はのんびりレザークラフトでもしたいところだが、ドラマの脚本を書いたり、10月にやる女性3人の芝居のプロットを作ったり、バタバタしていた。
 そして一昨日からは広島にいる。
 来る前日は久しぶりに相談デーで、夕方から6時間友達の話を聞き、部屋に戻って夜中まで仕事をして、更にその後に電話で朝まで別の友達の話を聞いた。
 徹夜になったが、新幹線で熟睡して広島へ。
 
 アステール演劇学校の俳優コースをやっているのでその三回目と四回目。
 前回から2ヶ月間があいているので、どうも皆が堅い気がする。
 それでも段々ほぐれてきた気はする。

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 同じ会場で友人が公演中だと分かり、慌てて連絡。
 夜には久しぶりにゆっくり喋り、刺激を受けた。
 
 終戦記念日。
 広島の街を歩きながら様々に想う。
 沖縄などに遊びに行った時もそうだが、やはり交差点に出てくる地名などから、これまでに読んだり聞いたりしてきた太平洋戦争時の記述と重なってくるからだ。
 
 講座では俳優の皆に「感情を出そうとする」のではなく、「行動のモチベーション」を連続させる結果が演技なんだということを伝える。

 感情を出すことは気持ちいいけど、それは多分に独りよがりだったりする。
 感情だけを前提に動くと、人は気持ち良さに支配され、思考が停止する。

 日常の社会にだって、そのことの怖さが潜む。
 例えば安保法制の是非を巡るやり取りも、感情だけのぶつかり合いになってしまったら、本来は議論にはならない。多くの人が感情に流され、気分が高揚する。そうなったら流れは止められない。

 自分が変わってしまうかも知れない恐怖。
 そういう状況を作らないように、冷静に考えらる間に頑張らないとね。

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posted by 土田英生 at 09:09| 広島 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする