表紙に戻る
MONO代表・土田英生のブログです

2015年12月05日

私の季節感

 昨日は名古屋の劇団、オイスターズの『その味』→という公演を観て、その後はトークをさせてもらい、皆と飲みに行って、いつものように元気に喋り過ぎて、自己嫌悪を抱えながら帰り、鬱々とした気分でしばらく悩みながら眠った。あまりにいつものことなので、悩んでいるはずが途中で笑顔になったりもした。自分で「フフフ、悩んでるフリしちゃって」と、呟いたりした。

 なぜか昨日は眠れた。
 起きたらとてもスッキリしていた。

 この感覚は大体において、眠り過ぎた時に味わうことになっているので、まずは「遅刻した!」という漠然とした覚悟だけをしっかりと作ってから、そっと時計を見てみた。

 ……全然大丈夫だった。
 今日は北海道に移動だ。
 飛行機は16時だ。
 余裕で間に合う。

 急に得した気分になり、コーヒーをゆっくり飲んでから準備をした。すっかり着替えて部屋を出ようとした。
 出る前に、飛行機の時間を確認してみたら……19時半の便だった。

 服を脱いでスエット姿に戻った。
 出かけるつもりだったので、仕事モードにもなれない。
 困惑した時間。
 なのでこれを書いている。
 
 どうも時間に弱い。幼い頃からそうだった。
 毎朝、親にしてもらわないと学校に行く準備もできなかった。

 だから、今、なんとか社会生活を送れていることに、時々しみじみ感動したりする。

 会社員にはなれなかっただろうなあと思う。
 まあ、バイトなどはしていたが、その頃も遅刻ばかりだったし。
 結局、これまで一度も会社などに勤めたことがない。

 なので、一日の中の時間だけでなく、日にちなどの感覚も曖昧だ。
 大体、生活のリズムが社会と一致していないので、平日と休日の区別がつかない。祝日にも疎いし、同じように年中行事にも興味がない。
 
 京都では嵐山に家があるので、観光客が多いと「あれ、紅葉シーズンなんだ」と気づき、東京では下北沢にいるので近所のクレープ屋さんに人が並んでいると日曜日なんだと思ったりする。
 
 今はMONOの構想をああだこうだといじっている。
 まだ、台本にはしていないが、これは年末になった証拠だ。大体、年明けから稽古が始まるので12月になると書き出して、年明けから焦るというパターンだ。
 
 後、合間は台本ばかり読んでいる。
 今年は北海道戯曲賞と劇作家協会新人戯曲賞の審査員を担当しているので、とにかく読まなければいけない台本が多い。これも私にとっては年末を感じさせる作業だ。大体、毎年、この時期になると一日に2本ずつくらい台本を読むことになる。
 しかも、審査なので一回読んだ後に色々と考えながら再読し、最後にもう一度、パラパラとめくりながら確認する。だから時間がかかる。

 北海道戯曲賞の審査会は明日、新人戯曲賞の審査は13日だ。
 
 新人戯曲賞の審査は公開審査だ。一般のお客さんも聴きにきたりする。

shinnsa.jpg


 前日の12日には短編戯曲のリーディングなどもあり、私はここでもトークゲストとして喋らなければいけない。二日間合せて「戯曲に乾杯」というイベントになっているので、皆さん、お越し下さい。
 一日だけでも大丈夫ですし、両日合せたセット券もあるみたいです。
 劇作家協会→

 ……さて、16時。

 まだ、時間あるね。

 やっぱりちょっと仕事しよ。
 
 
 
 
 
 
posted by 土田英生 at 15:56| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月13日

劇作家協会新人戯曲賞 公開審査会

 本当はそんなに忙しくはないはずなのに落ち着かない。
 一つのことで追い詰められている時は、いくら時間がなくても頭の中でそのことだけを置いておける。
 たとえばドラマなどを書いている時は時間もないし、さらには打合せも頻繁なのだけど、基本的にそれだけをやっているので問題ないのだ。

 しかし、今はどうもやることが多過ぎて、それも種類がバラバラなので混乱しているのだと思う。
 会わないといけなかったり、会いたい人も多いのだが、それもバラバラなジャンルなので、メールなどを見ては「ああ!」とか「えええ!」などと声をあげている。

  私は事務処理能力がとても低いのだ。
 だから日常生活もコーヒーを淹れかけたままシャワーを浴びたり、着替えている途中で掃除を始めたりという、どうもカオスな進行具合だ。
 
 やるべき仕事としてはMONOの新作『裸に勾玉』の台本と2年前から始めたのに止まってしまっていた原稿書き。まあ、これはそんなに混乱していない。
 ただ、勾玉について調べたりして、本を探していたせいか、Amazonでのお勧めがおかしなことになってきた。魂がどうとかパワースポットがどうとか、そんな本ばかりを勧められる。
 いやいや、私はそういうのはいいんだってば。
 
 そんな中、問題は他人が書いた戯曲をとにかく読まなければいけなかったということだ。
 全部で19本読んだ。
 もう頭の中がト書きと台詞でいっぱいだ。

 先日、北海道戯曲賞の審査が終わったが、この時の最終候補作が7本。
 昨日は劇作家協会のリーディングフェスタというイベントでブラッシュアップの為のゲストとして出演したので、短編戯曲を6本。

 今日の夜は……新人戯曲賞の公開審査会がある。
 最終候補作は6本。
 もう、この公開審査は毎年、本当にプレッシャーを感じる。
 候補作を書いた劇作家も客席に座っている。その中には知り合いだっている。
 その前でああだこうだと話すのだ。

 私は喋るのは大好きなのだが、理路整然と人と議論するのが得意ではない。
 反論に会うと「おおおお……」とすぐに萎んでしまう。
 うまく自分の意見を喋れなかった後悔や、自分の読解力のなさを知ってしまい、毎年、これをやった日から数日は深く落ち込む。

 今年もそうなるのかと思うと、今からとても憂うつだ。

 リーディングから公開審査会まで、誰でもくることができます。
 もし、お時間のある人は座・高円寺までおこし下さいませ。

   * * * *

 入場料
 一日券 \1,500  *プレビューのみ\500、審査会のみ\1,000
 会場
 座・高円寺2

  16:00〜17:30
【1】 新人戯曲賞最終候補作 プレビューリーディング

  それぞれの世界に分け入っていく、愉悦の冒頭15分。
  最終候補作6作品すべてを、15分間ずつドラマリーディングでご紹介。
  聞いておけば、審査会をいっそうディープに楽しめます。

 第21回劇作家協会新人戯曲賞 最終候補作品 (応募戯曲到着順)
  『南吉野村の春』     岡田鉄兵 (大阪府)
  『アキラ君は老け顔』   國吉咲貴 (埼玉県)
  『畳と巡礼』       象千誠 (広島県)
  『少年は銃を抱く』    ハセガワアユム (東京都)
  『ずぶ濡れのハト』    南出謙吾 (東京都)
  『夜明けに、月の手触りを』藤原佳奈 (東京都)

  [ファシリテイター] 古川貴義
  [コーディネイター] 丸尾 聡
  [出演] 荒井るり子(820製作所)、織田裕之(ワタリダロケット)、
   渋谷はるか(文学座)、清水大将(演劇ユニットどうかとおもう)、
   須貝英(monophonic orchestra)、竹田まどか、都築香弥子、坪井未来、
   手塚祐介、廣田健(世の中と演劇するオフィスプロジェクトM)

18:30〜21:00

【2】第21回劇作家協会新人戯曲賞 公開審査会

応募総数189本から、第一次・第二次の選考を経て絞られた6本。
作風の異なる7人の審査員が、新人たちの6作品と対峙して、それぞれの作品が持つ魅力を語り、あるいは魅力を活かしきれない理由を探ります。事前の談義は一切なし。この場で語られることだけで受賞作 が決定する公開討議は、極めて厳正な審査であるとともに、本気の応酬が笑いをも生む知的エンターテイメント。

 [審査員]
  鴻上尚史、坂手洋二、鈴江俊郎、佃 典彦、土田英生、マキノノゾミ、渡辺えり
 [司会]
  鈴木 聡

shinnsa.jpg
 

   * * * *
 
 
 
posted by 土田英生 at 09:30| 東京 ☁| 告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月21日

なぜ首が痛いのか分かった。

 MONO「裸に勾玉」の台本。
 そして年末までに初稿を出しますと威勢良く宣言してしまった原稿。
 諸々の雑事。
 
 ずっとこもって仕事している。
 ただ、毎日、誰かには会う。
 先週は連日、舞台を観ていた。
 更に、なぜか下北沢を訪ねて来る人が多いのだ。
 懐かしい人から、そうでもない人まで。
 なんだろう、年末だからだろうか?
 関係ないよね。
 
 私は人と喋っている時はとても明るい、と、思う。
 そして一人になると暗くなる。
 その繰り返しだ。
 
 まあ、そんな暗い気分のまま、とにかくパソコンやノートに向かっていた。
 しかしなかなか進まない。
 苛々してしまう。
 どうにか平穏な気持ちを取り戻さないと。
 そう思って絵を描いてみた。
 とても落ち着いた。
 これはいい。
 なので、行き詰まると絵を描てみるというサイクルを繰り返してみた。
 気分も少し上向いた。
 
 昨日の夜は久しぶりの友達と楽しく喋った。
 ふざけてみたりもした。 

 しかし……一人になり、気がついたら首が痛い。
 右を向くことができない。
 
 なぜだろう?

 それは今日分かった。
 まず、じっと座ってパソコンに向かっている。
 そして休憩しようと絵を描いた。
 
 これだ。
 仕事も休憩も、同じようにじっと座って同じ姿勢でいる。
 これで筋肉が固まってしまったのだ。
 
 ……困った。
 せっかくの精神安定剤を発見したというのに。

 ああ、旅行がしたい。
 しばらくロンドンにも行ってないしね。
 
 そういえば、最初に描いた絵はロンドンの絵だった。

wells road イラスト.jpg


 留学中に自分が住んでいたフラットだ。
 行きたいんだね、きっと。


 
posted by 土田英生 at 09:38| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月28日

陳腐な話なのに実際には怖い

 今は朝の6時過ぎ。
 さっき起きて、今はコーヒーを淹れている。
 眠ったのは3時頃。
 
 簡単にいえば叫んで目が覚めた。
 夢だ。
 ドラマや映画で時々見る感じのアレだ。 
 
「うわああ」叫んでベッドから身を起こす。
 そして言う。「……ああ、夢か」
 いや、大体、隣で寝ていた誰かが「どうしたの?」
 「あ、いや、なんでもない」
   そんな感じだね。
 
   私は多分、書いたことがない。
 なんだか陳腐な気がしてしまうからだ。
 「実際にはあんなことないよ、ハハハ」と思ってしまうからだ。

 しかし……実際に私は時々ある。
 起きて汗をかいてたりする。

   いやあ、それにしても今日のは怖かった。
 心理学や夢判断を使うまでもないくらい簡単な内容だった。
 別に怖い何がが出て来た訳でもないのだが、そこに焦りと恐怖だけがはっきりとあった。

 ……公演をしていた。
 終演後、若い役者達の楽屋に行くと「土田さん、今日はちょっと行きましょうよ」と、言う。
 今日はお客さんとのむのをやめて、みんなと行くか、と思った。

 「じゃ、荷物を取ってくるね」私は皆に言った。
 「え? 持って来てないんですか」
 「うん」
 「遠いのに」
 皆が笑う。
 「参勤交代だ」
 と、私はおかしなポーズで言う。
 どうやら稽古場で流行っていたギャグらしく、皆が笑う。
 私は建物から外に出た。

 そうなのだ。私の楽屋は一旦外に出て、とても遠くまで行かないといけないのだ。
 皆がはやし立てている。
 私は「下に、下に!」と、参勤交代ギャグをしながら道を走る。
 建物の中から笑い声が聞こえる。
 と、仲良しの女優さんがそこにいた。
 「後で後悔しますよ」
 彼女は怒って戻って行った。
 何となく彼女が怒る理由も分かっている気がした。私がとにかく悪いのだ。

 私は走った。
 走りながら焦りを感じた。
 遠いのだ。もう、もう、猛烈に遠いのだ。
 どんだけ楽屋遠いねん。
 こんなに遠くて、戻ったとして飲む時間などあるのか……。
 とにかく急がないと。
 ダッシュした。
 私が生まれ育った街を走っていた。
 北崎神明社を通り過ぎた。
 まだ着かない。
 身体は疲れている。
 ……しかし急がないと。
 走っているうちにそこは京都に変わっていた。
 この辺りから恐怖心がおそってきた。
 もうなんで走っているのかは分からなくなっていたと思う。
 大通りに出た。
 歩道橋がある。
 ここを渡った方がいいのか、向こうの交差点を渡った方がいいのか。
 えっと、あっちは丸太町で、ここが三条通。
 ということは……どっちに行っても一緒か……そう思いながら交差点を渡ることにした。
 信号が変わらない。
 焦った。そして怖かった。
 信号が青になった途端、走り出したが「え?」となった。
 私の家はどこだっけ。
 もうパニックだった。
 どうやら私は昔住んでいた聖護院に向かっている。
 違う。
 あれから引越したはずだ。えっと、えっと、ここはどこだっけ?
 私は薄目を開けた。
 あ、下北沢だ。
 「あれれ、だったらもう楽屋には戻れないや」と、思った。
 目が覚めた、はずだった。
 そのつもりでベッドから起きたが身体が動かない。
 うわ、うわ、うわわわわ。
 どうやらまだ夢の中なのだ。
 怖い。
 そこで叫んで目が覚めた。
  
 しばらく放心したように座っていた。
 段々と完全に目が覚めて、落ち着いた。
 しかしドキドキしている。
 水を飲み、コーヒーを淹れ、気を落ち着かせる為にこれを書いている。
 ふう。
 やっと落ち着いてきた。

 夢の中に出てきたいくつかは思い当たる。
 今日は夜、コンビニにアーモンドを買いに出かけたのに、そのまま途中で知り合いの店に顔を出してしまった。すぐに帰るつもりだったのに、そこで若いメンバーに囲まれ、調子に乗って喋ってしまった。
 まあ、走っていて混乱したのも自分ではどういうことなのかよく分かっている。

 ああ、怖かった。
 いくら陳腐な夢でも、実際には怖いね。
 もう寝たくない。

 今日は昼から写真撮影と取材。
 MONO「裸に勾玉」についてだ。
 それからは衣装の打合せもある。

 一応、まとめてはあるけど……もう一回内容を詰めよう。
 コーヒーもはいったことだし。
posted by 土田英生 at 06:41| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする