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MONO代表・土田英生のブログです

2016年01月03日

よろしくお願いいたします!

 普段は節目なども意識せず、新年なんて関係ないやという、天の邪鬼的な態度で過ごしているのだが、まあ、気分を切り替えるにはいいタイミングではあるね。

 自業自得であることは分かっているのだが……去年の私は一年間どうも薄暗かった。
 
 もちろんそれなりに頑張っていたつもりではあるけど、精神力が続かなかった。

 MONO「ぶた草の庭」、連続ドラマ「保育探偵24時」、土田英生セレクション「算段兄弟」、歪「ソラミミホンネレソラシド」……他にも広島でのワークショップとか、あれとか、これとか、それなりに色々やってはいた。けれど……どこかで力が尽きた。

 次のステップを目指して邁進しなければいけなかったのに、疲れが出てしまった。
 まあ、疲れが出たのは仕事以外のことだと自分では理解できてるんだけど、それは置いておこう。
 

 誰しもそうだが、生物の宿命として身体は少しずつ衰える。
 それを感じながら、合せて気持ちも変化させて行く。
 次はどんなことが待っているんだろうという無邪気な期待を捨て去さってゆく。

 どうもそれが面白くない。
 イヤだ。
 イヤなのだ。

 正月で愛知県の実家に来ている。

 昨日、小学生の甥と将棋をして負けた。
 猛烈に悔しかった。
 「ハハハ、強いなあ。負けちゃったよ」と、いうような大人の対応なんてできなかった。
 「あ、待った、はナシだからな」と、全く同じレベルでたたかってしまった。
 でも、負けた。
 今から将棋の勉強を始めようかとすら思った。

 部屋に絵本が置いてあった。
 それをパラパラめくっていた。
 トリックが隠されている本で、「このページに恐竜が隠れています。見つけてみよう」などと書かれている。全ページに隠されたトリックを解明すれば、最後には宝物の場所が分かるのだ。

 ……気がつけば私は必死になっていた。
 本を逆さまにしてみたり、離れて眺めたりしながら最後まで解いた。
 ただ、どうしても1ページだけ未解決で終わった。
 砂漠に隠れているネコが見つけられなかったのだ。
 
 仕方なく答えを見たが……納得できなかった。
 おいおいおいおい、これがネコって、そりゃないよ。
 これは岩だって。
 これがネコだというなら、こっちの岩の方がネコだろ。 
 正月早々、出版社にメールしてやろうかと思った。
 
 何を書いているんだか。
 えっと、とにかく諦めたくないという話だね。
 無理矢理なつなげ方だけど。
 あのネコくらい無理矢理だ。
 
 一昨年、心機一転して、若い人たちと出会おうと決めた。
 講座をやり、私なりにもう一度演技について考えた。
 その延長線上で、今年はそこで出会った人たちに自分の舞台に出てもらったり、自主企画を手伝ったりした。
 それは自分のモチベーションを再確認しようという試みでもあった。演劇をやってきました、今もぼちぼちやってますよ、という感じでは面白くないのだ。無意味に新しいものを求めるつもりもないが、これまでやって来たことを守っているだけなのもイヤだ。

 きっと、自分より若い人たちと組み、彼らが道を開いて行く過程に自分を重ね合わせたかったんだと思う。しかし、相手は人なのだ。自分の都合のいいようには進んでくれない。
 彼らに支えてもらっていたのではダメだ。

 大事なことは私がやりたいことを、やりたいようにやる、それだけのことだ。
 どんどん新しいことをやってやろう。
 
 まずはMONO「裸に勾玉」。→
 間もなく稽古が始まってしまう。
 のんびりしている時間はない。
 台本を書いているが……おかしな台詞ばかりだ。
 きっとメンバーや出演者も戸惑うと思う。
 やってみて無理なら、また考えたらいいしね。

 今年は去年と同じ感じでは行きたくない。
 だから気持ちを切り替えて……って、中途半端だね。
 もう3日なんだよ。 
 どうせなら31日にこういう気分になれば良かった。
 
 いいや、元々、節目など気にしてないし。
 
 さて、台本の続きを書かないと。
 
 ……あ、でも、一応、年も変わったことだし……今年もよろしくお願いいたします!

 MONO「裸に勾玉」特設サイト→
posted by 土田英生 at 06:03| 愛知 | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月11日

寝ぼけ仕事とチョコレート

 20日からは京都で「裸に勾玉」の稽古が始まる。
 打ち合わせなどもあるので東京で台本書いている。
 弥生時代に設定したことを大きく後悔したりもする。
 新鮮なことをしたかったし、現代じゃなくした理由もある。
 けれど……大変なのだ。
 台本はもちろんのこと、舞台美術や衣装も。

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 まあ、台本はだんだんと形が見えてきた。まだ、着地点は見つかってないけれど、こっちに進めばいいんじゃないかというアタリはついている。

 今は先行予約中。
 特設サイトもできたので見てくださいね。
 →⚫️
 
 ついでに他の告知もしておこう。
 25日に大阪のロフトプラスワンウエストでトークイベントをやります。
 ヨーロッパ企画の本多君、マゴノテの古藤君の3人で喋る。
 大好きな2人だ。MONOにも出演してもらったことがある。
 本多君は「なるべく派手な服を着る」、古藤君は「のぞき穴、哀愁」。
 2人ともナイスガイでとても人当たりもいい。
 しかし、個人的に会って喋ると黒い話で盛り上がる。
 ムカつくやつのタイプとかが似ているのだ……と、思う。

 だからそれを表でやってやろうと思った。
 演劇のことはもちろんだけど、これまでの仕事で腹が立ったことなどもぶちまけてやる。
 コントなんかもやろうと考えているが……いつ、誰が書くんだろう?
 しかも練習だって……。
 色々と不明だ。
 楽しいものにするつもりですので、こちらもお願いします。チケット発売中です。

 『今夜、私共は悪口しか申しません。』→⚫️



 よく書くことだが、私は寝ぼける。
 あまり記憶なくモノを食べたりする。
 お酒は関係ない。
 最近はどうやらチョコレートを食べてしまうようだ。
 この前も、起きたらシーツにチョコレートがついていた。
 そして散らばっていた。
 シーツを洗う羽目になった。

 今日も……一度、朝の5時に目がさめたようだ。
 そしてやはりチョコレートを食べたらしい。
 さらに……ツイッターで「朝? 夜?」と呟いていたし、送られてきたコメントに返信までしていた。その文章におかしなところはないので、きっとかなりはっきりと起きて、行動を始めたようだ。
 しかし、それから知らない間に眠ったらしい。
 で、9時半に起きた。
 あまり覚えていない。
 ツイッターもチョコレートも。

 さらには……驚くことにさっき告知したトークイベントの台本らしきものを書き始めていたようだ。
 
 ちゃんとWordが開かれていて、以下のような会話が書かれていた。

✴︎ ✴︎ ✴︎

いやあ、腹立つんだよねえ。
どうしたんすか?
もうね、もう、本当にあいつだけは許せないよ。
ええ。
実はさ、決まってた仕事、急に断ってきやがってさ。
うわあ。
もう、あいつだけは一生許さないよ。
けど、オレも最悪っすよ。
どうした?
決まってた仕事、急にキャンセルっすよ。
……。
決まってたのに。
お、おお。
あいつだけは一生許さないっすよ。
そんなこと言ったらな、昨日だよ。
ええ。
道を歩いててな、いきなりぶつかられて。
車?

✴︎ ✴︎ ✴︎

 ……ここで終わっている。
 一体、どういう展開にするつもりだったんだろうか?
 これから先、笑える展開になるのか?
 
 まあ、そんなことはいいのだが、これを読んでわかったことは、どうやら私は寝ぼけていると思っている時、その時間はちゃんと起きているらしい。
 そしてすぐに眠って忘れてしまうのだ。
 お酒を飲んで普通に喋っていたのに記憶がないという人は結構いるが、どうやらそれと同じような感じなのだと思う。
 
 どうせなら知らない間にちゃんと書き終えてくれればいいのに。
 そしたら随分と楽になる。
 私の仕事は眠るだけで済む。
 
 グリム童話に「小人とクツ屋」という話がある。
 眠っている間に小人が靴を作ってくれて、それでクツ屋はお金持ちになったりする話だったと思う。
 あれもきっとそういうことだ。
 クツ屋が寝ぼけて自分で作っていたんじゃないだろうか。
  
 でなかったとしたら、私の周りには小人たちがいることになる。
 そいつらが勝手にチョコレートを食べ、ツイッターに書き込み、Wordを開いて台本を書いていたりするのだ。
 だとしたら、グリム童話の小人たちと比べて、随分とダメな小人たちだ。
 ちゃんと最後まで書けよ。
 売れるものを書けよ。
 私は眠っているだけで金持ちになれるではないか。
 
 ……まあ、小人たちはいないので、起きている間に自分で頑張らないとね。

 けど、寝ている間の自分の行動は……怖いね。

 小さい時からそういうことはよくあった。
 けれど、普通は思春期までには完全に消滅するらしい。
 まあ、今まで問題を起こしたことはないので大丈夫だと思うけど。

 いやいや、問題もあったね。
 大学生の時、みんなで雑魚寝をしていた。
 その中に私の好きな女性がいた。
 男子と女子、別れてごろ寝した。 
 起きてみたら、私は女子の中で眠っていた。
 そして好きな女性の横にちゃんと入り込んでいた。
 目を開いたら彼女と目があった。
 私は小声で「なんで?」と聞いた。
 彼女も小声で「知らないよ。夜中にここにきたよ」と答えた。
 
 こういうことが結構あり、それで……まあ、月並みな問題も起こした。
 
 大人になっても自分のことでわからないことはたくさんある。

 言い訳がましくなるが、「自分のことなど分からない」という事実をを知っているかどうかはとても大事だと思う。

 若い劇作家や役者さんから相談を受けることがある。
 伸び悩んでいるんです、と彼らは言う。
 私から見える意見を言うと「それは違うんです」などと言う。

 「この人は自分を知らないなあ」と思ったりする。
 何も私が正しくて、その人が間違っているということじゃない。
 私に利があるとすれば、私は他人だという事実だ。
 本人には分からないのだ。
「自分はこういう性格で、これが好きで、あれが嫌いで、これをやりたくて、あれはやりたくなくて……」と、自分を規定しまっているからだ。

 もちろん、指摘されれば一生懸命考える。
 けれど、どうしても自分から見えている世界の中でだけ考える。
 仕方ないことだ。だって、他人が見ている自分の姿は、自分の想像の外にあるのだ。
 だからどれだけ考えようが、努力しようが見ることはできない。
 頭で、言葉で理解できたとしても、その殻を破ることはできない。
 
 それをなんとかするには知性が必要だ。
 けれど、自分のことはやはり無意識が甘やかして守ってしまうので、知性だけで自分をコントロールするのはとても難しいことだけど。

 私は心理学が好きだが、信奉しているわけではない。
 ただ、心理学的な仮説に自分を当てはめてみることで、気づけることはある。

 心理学を勉強する代わりの方法としては、人をうまく使うことだ。
 さっきも書いたが、他人はちゃんと自分を見ている。

 私は理不尽な徒弟制度は嫌いだし、体育会系の雰囲気も大嫌いだ。
 けれど、唯一、いい面があるとしたら、自分では違うと思ったことを無理やりやらされる機会があることかもしれない。
 人は行動してみれば、わかることがあるからだ。

 自分の本当の能力や欲求に気がつけるかどうかはとても大事で、世界が狭い人はそれを見つけることができない。だからいい演出家が役者を伸ばすのは、その演出家の言うことをやってみることで伸びて行ったりすることはあると思う。
 
 私も自分の台本に対して悪口を言われた時、その時はいくら反発を感じても、言われたままを一度頑張って受け入れて考えてみることにしている。いや、そう努力している。

 そのことで気がつけることはたくさんあるのだ。
 まあ、これも一緒だね。
 やっぱり知性が大事だってことだね。
 
 ……なんだか眠たい。
 これでもし眠ってしまい、起きたらこれを書いた記憶がなかったらどうしよう?
 さすがにそれはないと思うけど。
posted by 土田英生 at 11:14| 東京 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月16日

ダフレはいない

 自分でも不思議だ。
 私はどういう基準で生活を送っているのか。
 これまで一度も会社勤めなどをしたことがない。
 学生時代からあまり変わらない生活をずっと続けている気がする。
 
 芝居の稽古中や連続ドラマをやっている時などは比較的はっきりしている。
 稽古は毎日決まった時間にあるし、ドラマなどは締切りと打合せの連続なので、そうした時間を基準に生活を送ることができる。

 厄介なのは執筆期間だ。
 この一週間は書こうと決める。
 するとその間は時間に区切りがない。
 そして……なにを甘いことを書いているのかと思われるかも知れないが、書くのはとても辛い。
 すぐに逃げ出したくなってしまう。
 そして、困ったことに、逃げようとすればいくらでも逃げられてしまうのだ。

 そんなもやっとした時間を過ごしている。
 すると時間や日にちの感覚がなくなってくる。
 まずは一昨日だ。
 病院に行く予定だったのに、すっかり忘れていた。
 その後、25日にやるトークライブの打合せだったが、それだけは覚えていた。
 
 そして昨日。
 朝早く起きて台本を書いていた。
 すると……知らない間に眠ってしまった。
 電話の音で目覚めると16時20分。
 何が起こったのか最初は分からなかった。
 電話はマネージャーのAさんからだった。
 その瞬間に全てを悟った。
 
「ああ、どうしましょう、やってしまいましたやってしまいました!」と騒いだ。
 
 16時からドラマの打合せだったのだ。
 前々から少しずつ進めてきた企画で、久しぶりに打合せをすることになっていた。
 タクシーに飛び乗って向かった。
 車の中で久しぶりに泣いた。
 45分の遅刻。
 おまけにプリントアウトした台本も持たずに行ってしまった。
 慌て過ぎたせいだ。
 台本は入れ忘れたくせに、なぜか三角定規をカバンに入れていた。2Bの鉛筆も入っていた。
 何をしようというのだ。
 写生大会にでも向かうつもだったのだろうか?

 打合せから戻り、台本に戻った。
 と、最近仲良くなった友達からLINEが来た。
 LINEで話す友達なのでラフレと呼ばせてもらおう。
 ラフレが書いてくることは面白い。
 なので私もそれに返信をしていた。
 チャットのようにやり取りは続いた。
 いきなりラフレから返信がなくなった。
 今日の朝、眠ってしまっていましたというメッセージが来ていた。

 と、同時に……いつもの「寝ている間に素直な行動をする」癖も出ていたらしく、別の友人にもLINEのメッセージを送っていた。いや、記憶はあるのだ。だから完全に寝ぼけていただけではない。しかし、やや寝ぼけてメールを送った相手なのでネフレと呼ぼう。

 そして今日はカンフェティで取材をしてもらった。
 MONO『裸に勾玉』について。
 ありがたい。
 会社に伺い、とても楽しく話させてもらった。遅刻しなかったので、若干、強気になっていた。

 会社が飯田橋にあったので、帰りにそのまま総武線に乗って浅草橋へ。
 そうなのだ。レザークラフトをやっている人なら知っている、革材料の聖地とでも呼べる場所だ。
 前から連れて行って欲しいと頼まれていた友達と待ち合わせる。
 レザー友達なので、レフレと呼ぼう。
 レフレは初めての浅草橋らしくとても興奮していた。
 私はいい感じのヌメ革を買った。これでブックマークを作るつもりなのだ。
 MONOのお客さんにプレゼントする為に作成するヤツだ。

 で、買物が終わってからレフレとご飯を食べた。
 結構、長い時間喋った。
 で、レフレと別れて帰ってきて、パソコンに向かった頃、ラフレからLINEが来た。
 またしてもラフレは興味深い話題を振ってきた。
 返信をしていると、またしても突然、なにも書いてこなくなった。
 どうやら眠ったらしい。
 子守り唄のような存在になってしまっているらしい。
 だから私にとってはラフレだが、向こうにとっては私はコフレだ。子守り唄フレンドだ。
 
 コフレは眠ったので、今は台本を書いている。
 孤独だ。
 そしてやはり辛い。

 設定が弥生時代なので、MONOのメンバーには髪を切らないでくれと頼んである。
 私も切らずにいるのだが、私はストレスがあると前髪を引っ張る。
 台本を書いている時は、ものすごく引っ張る。
 なので……前髪だけ伸びない。
 どんどんおかしな髪型になって行く。

 本当なら台本を手伝ってくれるような友達、つまりダフレでも欲しいところだが、そんな人はいない。
 
posted by 土田英生 at 03:30| 東京 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月22日

悩みながら進む

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 MONO『裸に勾玉』の稽古が昨日から始まった。

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 特設サイトもよかったら見てくださいね→
 チケットの一般発売開始は1月23日(土)の10:00からです。特に週末の公演を希望される方は早めにお願いいたします!

 私にも個人的に色んな悩みがある。
 人生、そんなに簡単には進まないなあと思う。

 人は「自分なりの義」とでも呼ぶべきものを持っている。他人や周囲がどう考えようが、自分にとって正しいと信じている事柄、まあ、簡単に言えば信念だね。
 ただ、信念を貫くことがいいとも限らないし、本当に難しい。
 具体的に書くつもりはないけど、最近の芸能ニュースに対しても複雑な思いを抱いた。

 久しぶりに京都にいる。
 学生時代を過ごし、そのまま劇団を結成して活動を続けてきた場所だ。
 ただ、この二年くらいはほとんど東京で過ごしているので、京都を歩くと思わぬ感慨に襲われる。
 あの頃、想い描いていたように私はやっているのか、というような、センチメンタルなことすら考えたりもする。

 そういう意味でMONOの存在はやっぱり有り難い。ここは私の基盤であり、だからこそ常に前に進まなければいけないのだ。私たちの活動がうまく行っているのかどうか、そんなことは分からない。しかし、運良くずっと続けられているし、有り難いことにお客さんも付き合ってくれている。

 この前、下北沢で飲んでいて、MONOをよく見てくれているという人たちと偶然喋った。
 なぜか一週間の間に、同じ店で、違う人と話した。
 二人共がそれぞれに好きな所を伝えてくれた。
 とても嬉しかった。ただし……そのなにかを守り始めたらきっとそこで終わる。
 毎回、どんなものになるのか分からないまま、それでも、思ったことをやってみなければいけないんだと思う。

 今回の「裸に勾玉」は弥生時代が舞台になっている。
 これまでもファンタジーのような設定はあったので、その点では同じようなものだと思うけど、それでも歴史的な背景もあるし、今までと違った難しさも感じている。
 台詞も現代を設定とした会話とはやや違う。
 もちろん、完全に創作で、勝手なルールを作って喋ってもらっているだけだ。
 きっと言語学をやっている人とか、本当に弥生時代の研究をしている人たちから見れば、完全に穴だらけだ。

 演劇が難しく、そして面白い所はそこにある。
 リアルな芝居などと言う人がいるが、実際にリアルな芝居などあり得ない。
 大体、劇場でセットを組み、照明機材が吊るされている中でリアルもくそもないのだ。
 しかしだ。
 リアリティーは必要だ。
 舞台上で行われていることを、信じられるようにすること、それが舞台でのリアリティーだ。
 
 嘘でもいいけど、信じられる嘘を作るということだ。

 まだ、稽古は2日目。
 きっと、試行錯誤が続くんだと思う。
 その苦しさは幸せな苦しさだしね。それに、ちゃんと付き合ってくれる人たちがいる。
 本当に有り難い。

 今回、MONOの5人に加えて、4人の女優さんに出てもらっているが、全員が前回の『ぶた草の庭』に出てくれていた人たちだ。声をかけさせてもらったのは、ベースを共有した上で、一緒に次のステップを目指してくれるのではないかと考えたからだ。
 
 『どうしてうまく行かないんだろう』と、自分に対して苛立つことも多いけど、そこだけは諦めちゃダメだしね。後で合流する予定のもたいさんが写ってないけれど、皆で頑張る。

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posted by 土田英生 at 00:38| 京都 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月25日

MONOの稽古とトーク『今夜、私共は悪口しか申しません。』

 MONO『裸に勾玉』の稽古が始まって5日経った。
 特設サイト→
 色んなところで話させてもらっているが、今回の舞台設定は弥生時代だ。

 構想を立てた時、かなり迷った。
 どのような台詞で話すのか?

 完全に現代的にやってしまうことも可能だ。前にMONOで上演した『うぶな雲は空で迷う』や『少しはみ出て殴られた』などは、時代劇ではないけれど、いわゆる普通の現代日本が舞台ではなかった。
 けれど、言葉はそのまま、私たちが話しているような言葉で喋った。

 ただ、今回は架空ではあっても、弥生時代という設定を作っている。だからフィクションではあるけれど、それなりの工夫をしたい。
 で、最初は調べた。
 いわゆる上代語と呼ばれる、奈良時代よりも以前に使われていた言葉だ。
 これが難しい。

 誰が見ても、普通に理解でき、それでいて現代とは違った感じの世界を舞台に作りたいからだ。
 なので一応、調べて使えるワードなどは拾いつつ、後は嘘文法ルールを使って台本を書いている。
 まあ、簡単に言ってしまえば方言のようなものだ。
 MONOではこれまでも『きゅうりの花』『錦鯉』などで、名古屋弁をベースにした嘘方言で芝居をやった。前回の『ぶた草の庭』という作品でも、劇中で出てくるガンジ人と呼ばれる登場人物はこの方言を喋っていた。
 
 今回もそれと同じようなものだが、それよりは響きを変えているので、役者の皆もとても言いにくそうだ。
 稽古場で皆と相談しつつ、創っていっている。
 皆、それぞれに意見をどんどん出してくれるし、私が混乱している時は任せてくれる。
 バランスいいんだよね。

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 台詞を読んでいるのは水沼健と金替康博の二人。
 続いて今日、休憩から戻って来た時、なぜか意味不明な動きを見せていた金替&高橋明日香。
 多分、これは芝居にも弥生時代にも関係ないと思う。
 稽古場の雰囲気は悪くないというだけの写真だ。
 
 そして……下は今回の本を書くとき、私にとって必要なものたち。

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 今回の為に買ってもらった『時代別ー上代編 国語辞典』。
 今日、渡してもらった。
 嬉しい。言葉を拾うのに使う。
 下に写っているのはドライフルーツとアーモンド、そして最近ハマっているドライココナッツ。
 後はコーヒーさえあれば仕事ができる。

 そして……もう、今日のことになるが、夜は大阪でトークライブがある。
 『今夜、私共は悪口しか申しません。』
 ロフトワンプラスウエストで19時半からスタート。
 18時半からは入って、飲んだり食べたりできる。
 →

 ヨーロッパ企画の本多君、マゴノテの古藤君と三人で話す。
 二人共一緒に芝居もやらせてもらったことがあるし、京都で活動しているという共通点もある。

 日常のことから、演劇のこと、そして社会のことまで、悪口を言いたいことを喋る予定だ。

 夜、時間のある方はぜひおこし下さい!
 
 では、お風呂に入って眠ろう。
 明日に備えないと。
 
posted by 土田英生 at 04:23| 京都 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする