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MONO代表・土田英生のブログです

2016年03月19日

心の不思議

 名古屋の栄にいる。
 ホテルはセントラルパークの側だ。
 小さい頃は「センパル」と呼んでいた。
 遊びに行くといえば名駅か栄だった。高校生くらいになると鶴舞線沿線にも行き出したが、それでも映画とかを観るなら名駅、服を買うなら栄だった。スカイルとかよく行ったね。

 とにかく地下街もウロウロした。
 名駅近辺ではメイチカ、サンロード、ユニモール、たまにエスカ。
 栄だったらサカエチカとセントラルパーク。
 いやいや、そんなことはいい。
 公演をする芸術劇場に行くにはセントラルパークをくぐって、オアシスを通り抜けるだけだ。それを書こうと思ったのにノスタルジーに負けた。

 そうなのだ。
 今日と明日はMONO「裸に勾玉」の名古屋公演。
 
 とても元気だ。頑張ろう。
 人の心は不思議だ。無意識で色々調整している。
 東京公演が終わって、突然、糸が切れてしまい、なんだか気分が急降下した。
 で、事務所に引きこもっていた。
 何もやる気がおきず、洗濯と掃除ばかりしていた。

 16日。
 これではいけないと友達に会ったりした。喋っている間は元気なのに、一人になるとまた落ちて行く。
 17日。シブゲキで大谷健太郎監督のワークショップの発表会があったので観に行った。

 大谷監督は「約三十の嘘」を撮ってくれた人だ。
 椎名桔平さんや中谷美紀さん、田辺誠一さんに八嶋君。そして妻夫木さんも出ていた。こうやって書くとゴージャスなキャストだ。他にも「NANA」シリーズや「黒執事」なども手がけている。そういえば、そんな縁で「NANA2」にはタクシー運転手の役で出してもらったりもした。

 いやあ、あれは緊張した。オープニングシーンだしね。
 市川由衣さんを乗せているカットだった。
 それから随分と経って、「初夜と蓮根」という作品を映画にしてもらった時、市川由衣さんが風間杜夫さん、麻生祐未さんの娘役で出ていた。
 顔合わせの時「初めまして、脚本の土田です」と市川さんに挨拶したら「ひどい。初めてじゃないですよ。タクシー運転手だったじゃないですか」と言ってくれて嬉しかった。

 今回のワークショップで大谷監督は私の台本を使用してくれていた。

 2012年にMONO特別企画で上演した「空と私のあいだ」だ。
 今となっては私にとってきっかけになった作品だ。
 横山拓也君と共同台本でやらせてもらったり、オーディションで役者さんを選んだり。当時はMONOから金替君と尾方君、そして山本麻貴さんも出演していた。
 また、柿喰う客の七味まゆ味さんやMONOにも出てもらった松永渚ちゃん、kittを一緒に組んだりした高阪君や岩田奈々、また私の作品の常連になっていて「裸に勾玉」にも出演している高橋明日香など、今につながる人たちとの出会いの場でもあった。

 で、ワークショップ。
 一時間くらいの作品になっていて、それを見終わってから皆で飲みに行った。
 私は喋った。
 とてもよく喋った。

 その後、監督と朝まで飲んだ。
 で、普段は絶対にないことだが、最後に記憶が曖昧になった。
 なぜか最後はカラオケスナックみたいなところにいたりした。
 朝、別れて下北沢の駅に着いたところまではぼんやり覚えている。
 そこからが怪しい。
 事務所まで歩いて5分なのに、気がつくと階段で転んでいた。
 次に気がついた時には電柱の下にしゃがみ込んで……なぜか泣いていた。
 3回目に気がついた時には事務所にあるビーズクッションンに埋って眠っていた。

 慌てて準備をして、そのまま名古屋にやって来た。
 ツイッターを見たら、記憶の曖昧な時間に色々と呟いていて焦った。しかし、新幹線の中で台本をチェックしているうちに気持ちがすっかり戻って来た。
 
 不思議だ。
 心の不思議だ。
 
 今日は今から劇場入りして、照明や音響のチェックをして、そのまま夜には本番なのだ。
 
 お陰さまで、東京では評判もよく、お客さんも入ってくれた。弥生時代の会話劇です。
 最初は「ん?」と思うと思いますが、やがて馴染んでくる仕組みになっています。

 当日券もありますので!
 皆様、ぜひぜひ!

 →特設サイト
 
チラシ.jpg
 
posted by 土田英生 at 10:52| 愛知 ☔| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする