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MONO代表・土田英生のブログです

2016年06月09日

ガンガンイヤー+歪[ibitsu]

 わりと……忙しい。
 いや、かなり忙しい。
 しかしこれまでとは違うのだ。
 勝手に忙しいのだ。

 これまで、忙しい時というのは依頼してもらった仕事の締切りに追われている状態だった。
 例えば連ドラの脚本を書きながら舞台をやる。こういう時は確かに時間がなくて苦しい。何度も泣いた記憶がある。しかし、これははっきりいって私の経済活動としても重要だ。完全に約束した仕事だからだ。

 で、今の忙しさはどこが違うのかというと、直接は経済につながっていない。
 将来的に花が開くこともあるかも知れないが、ただ土を耕している感じなのだ。
 だから……現在の私はまさに貧乏暇なしだ。

 とにかく5月から6月の前半にかけてがパニックだった。
 テレビドラマの企画が2本。
 どちらも着地するかどうか分からないが、先方とやり取りしながらプロットをつくった。
 そのうちの一つは随分と前から進めているものなので、そろそろ決まって欲しい。
 かなりプロットや構想もできているしね。面白いドラマになると思うんだけどなあ。

 そして……遅れに遅れている小説の原稿。
 これは3分の2くらいはできている。
 だから10日間欲しい。それだけに集中して書く時間が10日間あれば絶対に完成させられる。

 なのに色々なことに忙殺されていて、それで段々とズレてきてしまっているのだ……。

 編集の人にも迷惑をかけ、申し訳ないことにこれまでに7回くらい締切りをずらしてもらっている。なんだ、7回って。
 ……実はその締切りが……昨日だった。
 けれど他のものを書いていた。
 なので……なので。
 ああ、メールをして謝らないといけない。
 とうとう8回目のお願いをしなければいけないのだ。

 気が重い。

 着物姿で腕組みした人に向かって「娘さんを私に下さい」と言う前のような、そんな大時代的なハードルの高さだ。

 実際、編集の方はとても温和で素敵な人だが、いきなり怒り出すんじゃないだろうかと心配になる。
「もうお前になど、娘はやらん!」とちゃぶ台をひっくり返されるかもしれない。
 どうしよう。
「待って下さい、お父さん!」
 そう言って、すがりつけばいいのか?
「お前にお父さんなどと呼ばれる筋合いはない!」
 まあ、それはそうだ。
 編集者は女性だし、お父さんではないしね。
  
 ああ、本来ならメールをしてからここを更新すべきだった。
 このブログを先に読んでしまったらどうしよう?
 こんなことを書いている場合ではなかった。
 今からすぐにメールしてみよう。

 そんな状態なのに……。

 今年は自分でやりたいことをガンガン企画するイヤーなので、実は別のドラマのプロットも書きかけている。
 やめとけよと思うけど、もう既にペラで三枚くらいは書いてしまった。
 前に、とあるプロデューサーと飲んだとき、こんなことがやりたいと話しているのを聞いて、だったらこうすればと勝手にやる気になって書きかけたものだ。とても気の合う人で、彼とはまた仕事をしたいので、早々に書いて渡そうと思っている。

 さらに……途中で止まっている映画の話。
 これもいつ動き出すか分からない。
 なのに、ある人と組んで別の映画もやろうと相談している。
 これはちょっと前からやってみたかった形なのだ。
 普段ならやらなかったことなのだが、「ガンガンイヤー」である今年はなんでもやるのだ。
 
 こんなにやっているのに、どれもすぐに実を結ぶものではない。
 けど、大事なことだしね。
 確実に決まっていることを進めることももちろん大切だ。
 来年の舞台のキャスティングとか……。
 MONOもそうだが、プロデュース公演もあるし。これも早く決めないといけない。

 いつ考えるんだろ?
 催促のメールはいただいているから、すぐだよね、すぐ。
 
 さらには来週はリーディングドラマの演出をするのだが、それも脚本を書くことにしてしまった。
 打合せの時……思わず「書きますよ」と口走ってしまったのだ。今日、必死でそれを書いた。全部は終わってないが、展開は見えた。

 私は今いくつくらい何をやろうとしてるんだろ?
 その内、自分が誰か分からなくなりそうな気もする。

 こんな状況の中。
 4月のことだったと思う。
 仲のいい若い女優さん3人が揃って事務所に訪ねて来た。
 この3人は「土田英生俳優育成講座」に参加していて、去年、舞台を創っている。
 歪というユニット名で「ソラミミホンネレソラシド」という芝居を私が書いて演出した。

 メンバーの1人は高橋明日香で、2011年のMONO特別企画に出てもらってから、なにかと一緒に活動をしている、私にとっては目に入れても痛くない存在だ……いやいや、この表現考えた人ってなんだろ? 言うに事欠いて目に入れなくなっていいのにねえ。それは私はイヤだ。目には入れないけど、まあ、近しい女優さんだ。
 とにかく、その高橋明日香が阿久澤菜々、石丸奈菜美に声をかけてつくったのが「歪」というユニットなのだ。そういう縁があったので、去年、彼女たちにインタビューをしてそれを元に書き下ろし、演出をした。
 私にとっては初めての劇場以外での公演だった。

 その彼女たちが話し合い、あの作品をもう一度やりたいと言って来た。
 同じ作品をやるのは、役者として成長したいからで、さらには劇場で公演をするという。
  
 うん、まあねえ。
 それはさすがにねえ。
 わりと忙しいんだよね、私も。

 ……やることになった。

 全く同じものはやりたくないので、改訂することにした。それは私が言い出したことだ。
 どうせやるなら、あれをこうして、ここをああしたいんだよ、などと話していたら……何だか新作っぽくなって来た。大体、設定自体を変えてしまったしね。売れないアイドル達の生々しい話にしようと思った。もちろん3人がメインだが、登場人物を増やしたくなった。どんどんと構想が膨らんだ。なんかね、これ、面白い作品になると思っちゃったんだよねえ。
 
 こうなったら、すごいものを創ってやろう。
 出演者は……あと2人必要だ。
 ハイになった私は自分で出ることにした。
 けれど、もう一人いるんだよ。
 今から探して、しかも信用のできる役者なんて……。
 MONOの尾方君にLINEをした。
 「出て」「うん」
 ヤツは本当にナイスガイだ。
 
 ということで、ガンガンイヤーな私は色々な企画を進行させつつ、夏に芝居を創ることにした。

 もう情報公開されてるね。
 これ、普遍的な作品になると思うので、皆さん、ぜひ、来て下さい。

歪[ibitsu]vol.2
「夢叶えるとか恥ずかし過ぎる」
作・演出 土田英生
出演 阿久澤菜々 高橋明日香 石丸奈菜美 / 尾方宣久(MONO) 土田英生
8月5日〜7日
梅ヶ丘BOX

 
 歪サイト公演情報→
 
 ……明日から大分に行くんだった。
 ちょっと眠らなきゃ。
 
 
 
 
 
posted by 土田英生 at 01:41| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする