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MONO代表・土田英生のブログです

2016年07月05日

きれいごとを言わせてもらうけど

 今は歪[いびつ]公演「夢叶えるとか恥ずかし過ぎる」の稽古中。
 別の仕事もあったり、様々な問題もあったりするので、それらと並行しながらやっている。

 昨年、カフェで公演した「ソラミミホンネレソラシド」をベースにしつつ、そこに別の角度からの光を入れて新たしい作品にしようと試みている。
 20代の女性三人が会話するだけの舞台だった前作は、もともとは出演者たちにインタビューして彼女たちの本音を滑り込ませてそれをフィクションにした。今回は登場人物を二人増やすことで、別の構造を創っている。少しだけ枠組みをずらしたりすることで、より大きなことが描けたりする……はずだ……と、私は睨んでいるのだが、どうなるのか。ま、面白いものになるんだけどね。

 で……ここからは愚痴だ。

「土田さんの作品で次に観られるのはなんですか?」 

 と、ある人から聞かれたので私は歪の話をした。
 すると……。

「いや、本格的なやつはいつあるんですか?」とその人は聞いてきた。

 私は感情が表に出るのを抑えて「どういう意味ですか?」と聞き返してみた。
 しかし、相手も私がムッとしたのを察したのだろう。
 慌てて「いや、MONOがいつなのか知りたくて」と質問を変えた。 

 ある後輩の劇作家からも似たようなことを言われた。
「なんか若い子たちとやってるんですよね?」
 ああ……。
 これは文章だと伝わらないけど、その人の言葉のトーンにはどこか軽いものが含まれていた。
 なんといったらいいのか、ちょっと見下した感じというのか。

 内容は間違いではない。
 《若い子たち》と《なんか》はやっている。
 正確に言えば、《二十代の女優たち》と《「夢叶えるのは恥ずかし過ぎる」という舞台》をやっている。
  
 なんだろ?
 少しムカつくんだよね、はっきり言って。

 いや、その人たちのいっていることは分かる。
 MONOだって小さな劇団だが、セットなどにもそれなりのお金をかけて製作している。そして東京や大阪、名古屋などでツアーをする。スタッフだってたくさんいるし、予算もかかっている。動員だってそれほど多くもないが、それでも一定のお客さんが観に来てくれる。
 MONOはずっと続けている劇団だし、そりゃ観に来て欲しいと思う。

 それに比べて……。
 歪というユニットは女優が三人で立ち上げたものなので、はっきりいって予算はないに等しい。
 セットにかけるお金もないし、ツアーもない。
 
 だけどね、私はいい加減にやっているわけではない。
 同じように力を入れ、同じように悩み、色々と頭を使い、面白い舞台を創ろうとしている。この舞台を誰に見られても恥ずかしくないし、どんな人にも観に来てもらいたいと思っている。
 もし、私の作る作品を好きだと思ってくれるのならなおさらだ。
 同じように観に来て欲しいと願っている。

 きれいごとを言わせてもらうけど、作品を創るのに、大きいも小さいもないのだ。

 ……ま、いいんだけどね。そういうことを人から言われると、「絶対に面白いものにしてやるからな。見てろよ、ちくしょう」という気持ちが増すだけなので。
 
 さて、愚痴はやめよう。
 
 みなさん、そんなこんなで、面白い作品なので……。
 ぜひ、来てください。日時指定の自由席です。毎回、50人くらいしか入れないので予約はお早めにお願いします。

 歪[ibitsu]公演
「夢叶えるとか恥ずかし過ぎる」
 8月5日《金》ー7日《日》
 梅ヶ丘BOX
 作・演出 土田英生
 出演 阿久澤菜々 高橋明日香 石丸奈菜美/尾方宣久《MONO》 土田英生

 チケットの予約はコチラからどうぞ。→
 
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posted by 土田英生 at 02:54| 東京 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする