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MONO代表・土田英生のブログです

2017年06月08日

きゅうりの花

 また更新が滞ってしまった。
 しかし告知だけはしなければいけないね。

 間もなく稽古が始まる土田英生セレクションvol.4「きゅうりの花」。
 チケット発売ももうすぐです。
 みなさんよろしくお願いします。
 また、詳細は書きますが、とりあえず7/28〜8/6が東京、8/11〜13が大阪です。
 
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posted by 土田英生 at 06:22| 東京 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月10日

寝よう

 朝になったというのに眠れないので書いている。
 
 先月の25日に東京に移動してきて、また今日、舞台を1本観てから京都に戻るつもりなのだが、全くいろんなことが進んでいない。
 本当は書かなければいけないものもあるのに。
 なにより「きゅうりの花」の台本の改訂を急がないといけない。

 プライベートなことなので詳細を書くのを控えるけど、個人的な問題に区切りをつけたことで、新たな問題も浮上してきたりして……まあ、静かに大騒ぎという感じだ。人には「最近は引きこもってまして」と話したりしているのだが、それでも色々と舞台を観ていた。

 浦島りんこさんのライブ、木ノ下歌舞伎「東海道四谷怪談ー通し上演」、匿名劇壇「レモンキャンディ」、iaku「粛々と運針」、マームとジプシー・ひび「ひびの、ひび/3×3=6月。9月じゃなくて」、新感線「髑髏城の七人」、そして今日はFUKAIPRODUCE羽衣「愛死に」を観る。
 観たかったものはたくさんあったけど無理だった。イキウメ「天の敵」とか岩松さんの「少女のミウ」、いや、またまだ他にもあったけど……小説のトークイベントや劇作家協会の月一リーディングのゲストなどもやったし、秋にやる予定の芝居のミーティングなどもしていたし、友達ともたくさん会う約束もあったし。
 
 しかし、人の芝居を観ている場合ではない気がするな。
 他人の舞台などを観ていると色々とアイデアも浮かぶし、人の相談に乗っていると「こうしたら?」などと意見も言えるんだけど、頭の片隅で「お前はどうなんだ」という声がずっと聞こえているんだよねえ。
 いや、実は随分と前から気づいていたんだよね。
 自分の欠点というか、足りないものに。
 だけど目先の仕事などにかまけて見ないようにしていたのだと思う。
 しかし、逃げられないなという気がしてきた。

 この前、ケラさんとサシ飲みをする機会があった。
 先輩とゆっくり喋る機会はなかなかないので、色々と質問をした。

 それからもずっと考えている。
 こんな社会の中で、なにを創っていきたいと私は思っているのか。
 いや、そもそも創作のモチベーションをどこに置いているのかとか、果たして私はこのまま作品を創っていけるのかとか、一度、そのことも含めて見直した方がいいんじゃないかとか……。

 やりたいことは思いつくんだけど、それに自分の実力がついて行ってない気がするんだよね。
 ロマンチックな思いに酔っている場合じゃないけど、これまで持っていると信じていた何かが、気づいたら見当たらなかったような気分だ。
 本当にこのまま書いてていいのだろうか、と考えちゃうんだよね。
 「きゅうりの花」を書き直しが途中でちょっと止まっているのも、それが原因だ。
 昔、上演した時は評判もよかった。劇団の代表作だと言われたりもした。
 けど、その時の記憶だけでは作品は創れない。
 中途半端なことはしたくないし。

 いや、まずだ。
 何より、自信を取り戻さないといけない。
 もしも……いや、やめよう。
 考えるだけでぞっとするし。寝よう。
posted by 土田英生 at 06:10| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

まもなく稽古開始

 「きゅうりの花」の稽古がまもなく始まる。
 やっと台本の改訂も終わった。
 キューカンバー(MONO)のサイトにも情報が出ているが、こっちの方が詳しいので、今はこのリンクを貼らせてもらおう。

 →エントレの記事
 
 もうすぐ公演用のサイトなどもできるそうなので、そうしたらまたここで書かせてもらいますー。
 一般前売りも始まるし、関西では記者発表もさせてもらう。
  
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 そして11月には若い俳優たちとMONO特別企画をすることも決まった。
 タイトルは「怠惰なマネキン」。
 この企画は来年のMONOの本公演と自分の中ではリンクしていて、いや、まだそれはいいか。
 今はまだTwitterしかないのでそれを貼っておきます。

 →MONO特別企画vol.6アカウント
 
 私は一人の時は、まるで潜水艦のように静かに海の底を漂うことになっている。
 単純に言えば沈む。
 ここ二ヶ月はまさにそうだった。
 昨年秋からあんなに忙しかったのにMONO「ハテノウタ」が終わって急に暇になったせいだと思う。それに加えて今の日本の状況に対する暗澹たる気分が重なり、さらには個人的な生活の変化があったことで……もうもう不安の塊だった。
 不安の塊は重い。
 まったく浮上する気配がない。
 もっと軽くならなければ。
 状況が変わらなくても、気分だけでもなんとかしないとと思った。
 海の底にばかりいたくない。
 光が見たい。
 よし。だったら軽くなろう。

 まず、iPhoneからSNS系のアプリを全部抜いた。
 これは友達から勧めてもらった。
 パソコンでは見られるので問題ない。電車に乗っている時などもいつも見てしまっていた。
 入っていたゲームもかなり削除したので、暇な時は代わりに本を読むことにした。昔はそうだったしね。

 これだけでずいぶんと楽になった。
 押し寄せてくる人々の感情や、様々な情報から隔離されるだけでこんなに気分が変わるとは思っていなかった。
 
 次に環境を変えようと思った。
 私はインテリアなどが好きだ。
 けど、今はそんなに大掛かりなことはできない。
 なのでドアの色を変えようと思った。

 ペンキを買いに行った。
 そのホームセンターは私が昔住んでいたアパートの近くにある。
 なので買い物が終わってから、ブラブラとそのアパートを見に行った。
 まだあった。
 ほとんど変わっていない。
 「おおおおおお……」
 眺めながら小さな声が出てしまった。

 21歳から29歳までそこに住んでいた。
 劇団を作った時、ここを事務所にしていたなあと思った。
 外から電話がかかってきて「代表の土田さんはいらっしゃいますか?」と聞かれ、「少々お待ちください」と言ってしまったことを思い出した。しばらくして「お待たせしました」と低い声を出してみたものの、向こうは微妙な感じだった。バレてたんだろうね。
 
 それにしても……本当、当時のままだ。
 写真を撮りたかったけど、私のiPhoneはカメラが壊れている。
 インカメラだけは時々動くのだが、気まぐれにしか写らない。
 やってみたけどやっぱりダメだった。

 テンションが上がった私は隣の駅まで歩いた。
 そこには昔、犬飼君が住んでいたマンションがあった。
 よくファミスタをする為に遊びに行ったねえ。いや、遊びに行ったというより、入り浸ってたね。
 私も水沼君も。
 
 そのマンションもまだあった。
 写真を……けどiPhoneは……。
 すると、なぜかインカメラが反応した。

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 撮れた。
 私は入る必要なかったのだが、インカメラにしてしまうとどうも自分を向けてしまうようだ。
 自分抜きでもう一枚撮ろうと思ったら、またカメラが動かなくなった。

 近所をぶらぶらした。
 なんか……なんか……懐かしくて。
 よく通った定食屋さんに入ってご飯を食べた。
 気分が高揚したのか、リュックにペンキを入れたまま、歩いて帰ることにした。
 
 桂川に出る。
 と……夕日が川面に反射し、とてもきれいだった。
 写真は無理だし。
 けど、一応、試してみよう。

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 撮れた。
 今度は最初から自分を入れずに撮った。
 しばらく河原に座ってぼうっとした。
 不思議なことに元気が出てきた。

 家に帰って、仕事をして、夜中にドアを塗った。
 終わったら朝になっていたが、私はずいぶんと海面近くにまで浮上したと思う。
 
 
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 週末は広島に行き、来週から「きゅうりの花」の稽古開始だ。
posted by 土田英生 at 04:02| 京都 | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月28日

捨てたり大事にしたり

 「きゅうりの花」の稽古が始まった。
 すでに2日目が終わった。
 初日は一度だけ通して読んで終わり。
 今日は1場と2場の本読み。
 私は普段、あまり本読みをじっくりやらない。台本を持ったままでも、すぐに動いてもらって形を作って行く方が好きだ。
 しかし、この戯曲はMONOで2回上演している。だからなんとなく形が頭の中に残ってしまっている。
 とにかくその印象から離れようと思い、本読みをしながら新しいイメージを膨らませている。
 舞台美術もちょっとしたことを変えてもらった。出入り口の位置とか。
 前と同じように創れないようにして、今回ならではの「きゅうりの花」を目指している。

 チケットは絶賛発売中ですー!
 サイトはこちらから。→
 
 京都で引きこもっていたが、先週末広島に向かった。
 毎年やらせてもらっているアステールプラザの演劇学校の講師をやる為だ。
 普段は15時に入り、16時から開始なのだが、この日は朝早くに新幹線に乗った。
 グンジョーブタイという劇団が、私の戯曲「相対的浮世絵」を上演していて、この日は11時開演の回があると分かったので観に行ったのだ。深海くんという役者さんがいて……座長なのかな……とにかく彼がやっている劇団だ。この劇団は旗揚げ公演も私の「燕のいる駅」だった。
 上演するのは難しい戯曲だと思うけど、よく出来ていて面白かった。急遽決まって、終演後のトークにも出してもらった。

 で、そこから二日間のワークショップ。
 終わってから松山の劇団unit out 「食卓心中」の広島公演を観た。作家である玉井さんは私の戯曲講座に来てくれたこともあったので観られて嬉しかった。

 最終の新幹線で東京へ移動。翌日から「きゅうりの花」の稽古だったのだ。
 品川駅に着く直前で箱庭円舞曲の古川くんと会った。同じ車両に乗っていたらしい。

 で……。
 下北沢の事務所に着き、スケジュールの確認をしようとしたら……スケジュール帳がない。
 どこを探してもない。
 お手製の革カバーがしてあり、さらにはお気に入りのペンが挿してあるはずのものだ。
 まあいいか……。
 いやいやいや。
 スケジュール帳もちょっと困るけど、あのペンは……なくなると困る。とても気に入っているものなのだ。
 プラチナのファンクションペンで銀の同軸。
 そんなに高価なものではないけど、一目惚れして買ったものだ。

 しばらく考えていると……ふと、私の脳裏には映像が浮かんだ。
 新幹線の座席についている網。
 その中に入っている手帳とペン。
 そうだ。あそこに入れていた。
 ということは……忘れてきたらしい。

 私はこういう時、すぐに諦める質だ。
 だから「もういいや」とも思ったが、こういうところから変えて行こうと考え直し、とりあえずJR東海のメールフォームから忘れ物届を出した。

 今日、18時に稽古が終わってから私はダッシュした。三鷹から下北沢まで30分で移動しようという作戦だった。18時半からMONO特別企画のワークショップをやることになっていた。
 公演は11月にやる予定で、とてもこじんまりした企画だ。けれど、こういうものこそ、きちんとやって行かないと自分自身が先細って行ってしまう。だから色々と試して行く必要がある。本来の意味でのワークショップだ。

 あ、サイトはこちらです。→

 三鷹駅のホームに着いた。
 空になったペットボトルとライターをなぜか握りしめていた。
 電車が入って来る。
 私はホームにあるゴミ箱にペットボトルを捨てた。
 ゴン。
 音がした。
 手をみると何もない。どうやらライターも一緒に投げ込んでしまったようだ。
 ロンドンで買ったジッポーのライター。
 なのでさすがに手を突っ込んで探した。
 ペットボトルを捨てるところの穴は小さい。そこに腕を入れてゴソゴソする。
 通り過ぎる女子高生たちが怪訝そうな表情で私を見ている。
 けれど構っていられない。
 電車は行ってしまった。そしてまだライターは見つからない。
 次の電車が入ってきた。
 ここにライターを捨てたら、それはそれでダメだしねえ。だからなんとかしようと必死だった。
 けれど、このままだとワークショップには遅刻してしまう。
 列車の発車を告げるアナウンス。
 ワークショップを取るのか、ジッポーを取るのか。
 ……ワークシップを取った。しかし遅刻した。
 
 ワークショップが終わってメールを見ると、JR東海からそれらしきものが見つかったという返信が来ていた。どうやら手帳とペンはあるようだ。
 明日、取りに行こう。
 
 捨てたり大事にしたり。
 忙しいね。
posted by 土田英生 at 03:51| 東京 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする