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MONO代表・土田英生のブログです

2018年05月13日

書けた時にすること

 『崖っぷちホテル!』は佳境。
 あと、一息。
 
 苦しい。
 ふと考えると、これまで連続ドラマを全部一人だけで書いたことはないもんね。
 『保育探偵』はほとんど書かせてもらったけれど、それでも他の脚本家の方が書いた回もあるし。『斎藤さん2』も1人で書くことになっていたのに、途中で間に合わなくなって相内さんに4話だけ書いていただいたしねえ。

 今回は……一応、最後まで1人だ。

 脚本家の中には個人的に助手のような人をつけて、その人にプロットを書いてもらったりしている方もいるようだけど、人望のない私にはそんな存在もいない。

 けど、まあ、こうやって仕事させてもらえるのはありがたいことだしね。頑張ろう。
 

 この前も締切から随分と遅れて原稿を出した。

 最近の楽しみは提出した日だけお酒を飲むことだ。

 けれど……出したのは朝の5時。
 誰かを誘うわけにもいかない。店もやっていない。
 部屋で一人で飲むのは虚しい。
 
 お酒は諦めた。

 しかし、なにかスペシャルなことがしたかった。
 それにしたって……買い物するにしても店だって開いていない。
 元気であればドンキに行くという手もあるが、徹夜明けでその元気はなかった。
 Amazonで何かを買おうと考えて、しばらくパソコンを眺めた。
 違う!
 今だ。今、なにかの喜びが欲しい。
 喜びを手に取りたいのだ。

 とにかく出かけようと思った。
 何も考えずに部屋を出た。

 しつこいようだが朝の5時。
 とても……静かだ。

 足は自然とローソンに向かう。
 けど、止まった。
 おいおいおい。これではいつもと同じじゃないか。
 原稿を書いている間も、1日3回はローソンに行くというのに。

 方向を変えてセブンイレブンに向かった。
 そしてまた足を止める。
 ローソンに飽きた時、時々行くではないか。
 全くスペシャルじゃない。

 しばらく道で立ち尽くした。

 やることがない。
 行く場所もない。

 ファミリーマートに向かった。
 少しだけ遠いのだ。
 とはいっても5分歩くだけだけど。

 そして店に入った。
 困った。
 入ったものの……買うものはない。
 
 カゴを手に取り、牛乳やアーモンドなどを入れた。
 これでは全くいつもと変わらない行動だ。

 あああ、スペシャル、スペシャル……。

 無印の商品が並んでいる一角でいろいろなものを手に取ってみる。
 ノート、ペン、高濃度の化粧水、ネイルケアするヤスリ的なもの。
 どれもこれもいらない。
 必要なものも、買いたいものもない。
 
 ……なぜかコンパスを買った。
 300円だった。
 
 もちろん必要もない。
 ただ、事務所にないというだけだ。

 帰ってきてコーヒーを飲みながら、裏紙に円を描いてみた。

IMG_1229.jpg

 
 全く楽しくなかった。
 ……なにをしてるんだか。
 
 結局、仕事をした。
 テアトル・エコーに書き下ろさせてもらう作品の構想を練った。
 いい感じで作品の形は見えた。
 
 うんん……。
 それにしてもだ。
 何かがおかしい。
 このところ、ずっと欠落感に苛まれている。

 仕事は忙しいし、人と会えばいつものように喋る。
 だけど、大きな何かを忘れたまま暮らしているような感覚に陥ってるんだよね。

 なんだろう?

 忙しさを理由に、いろいろなことから目をそらしているせいかも知れない。
 社会のこと、周りで起きていること、そして自分のこと。
 大事なことに向き合っていないのかもね。

 日々、目にするニュース。
 そして新たに知る情報。

 それら一つ一つに対して、私なりにダメージを受ける。
 自分の反応を足がかりにして、それについて考え、意見らしきものが形作られる。
 ただ、それを吐き出すことはせず、溜め込んだまま過ごしている。

 全部を先延ばしにしている感覚。

 傷つきたくないので、傷ついていることに必死で気づかないようにしているのかも知れない。
 
 このままにしておくと危ないなあとは思うけど、今はどうしようもないんだよね。
 
 時間がないし。

 
 人が宗教を求める気持ちがわかる気がする。
 やっぱり何かに寄りかかりたい時はあるよね。
 今、私を支えてくれているのは心理学だ。

 けれど、これだって宗教みたいなもんだよね。
    
 今から京都に戻る。
 持って帰るものを机の上に並べたら、いつものように革だらけだ。

IMG_1230.jpg


 自宅に帰ればもう少し落ち着けるはずだ。

 ま、京都でもただ仕事するだけだけどね。
 
 でも、今晩は『崖っぷちホテル!』の5話を見ないと。
posted by 土田英生 at 08:53| 東京 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月16日

距離の問題

 朝になってしまった。
 一応、パソコンに向かっていたがあまり進んでないな、昨夜は。
 
 お風呂にでも入ろう。

 本当は昨日のうちに下北沢に戻ろうと思っていた。
 戻った目的であった用事が終わったのが夜になってしまったのでそのまま京都にいる。

 現在の私は東京にいても京都にいてもどっちみち1人暮らしなので、その点では変わらない。
 京都は小さいとはいえ一軒家で、何かと揃っているので下北沢よりも快適だ。
 仕事部屋に買ったばかりのイスも座り心地いいしね。

IMG_1159.jpg


 下北沢も静かだけれど、嵐山には勝てない。
 寝室の窓を開けたら、裏は山だしねえ。
 窓を開けたまま昼寝すると気持ちいい。
 まあ、夜中に道をイノシシの親子が歩いていたりするけど。
 
IMG_E1244.jpg


 それでも駅まで徒歩5分だし、家からすぐのところにコンビニもできて便利になった。
 じゃ、次の打ち合わせまでここで書いてたらいいんだけどね。
 明日の朝には下北沢に戻るつもりだ。
 本当は今日戻ろうと思ってたけど、昨夜コーヒーメーカーが壊れ、思わずAmazonでポチッとしてしまったのでそれが届くのを待たなければいけなくなった。また、しばらくいないのになんで慌てて買っちゃったんだろう。
 
 それはいい。
 問題はどうして戻るのかということだ。

 やっぱり距離の問題ってあるんだよね。
 今の仕事にかかわっている人たちはみんな東京にいる。京都にいるとどこか遠く感じられてしまう。
 昨日もプロデューサーと電話で相談をした。
 それは下北沢で電話をしているのと変わらないはずだし、その相談も充実したものだった。
 なのに、なんだろ?
 やっぱり東京で書いていないとダメな気がする。
 東京と地方という問題でもない。
 相手との距離だ。
 きっとMONOの台本を東京で書いていたら同じように感じるんだと思う。
 これだけ通信手段が発達しているというのに、やっぱり現在進行形で仕事している時、会える場所にいるということは大きいんだよね。


 海外に行くと途端に楽になるのも、そういうことだよね。
 ま、逆の意味だけど。離れるから楽になるというか。
 最近行けてないけど、ロンドンに頻繁に行っていた時、ヒースロー空港に降り立つだけで毎回身体が楽になるのを感じた。
 BBCWorldなんかで日本のニュースを見ても、どこか遠い感じがして傷つく度合いも少なかった。
 日本にいるとやっぱり責任を感じるんだろうね。
 
 
 こうやって書いていたら行きたくてたまらなくなってきたな。
 なんで喩えでロンドンのことを出したんだろう?
 昨日、掃除をしていたらロンドンで買ったスケッチブックが出てきて、そこでGoldhawkRoadの駅の絵を見つけたからだ。
 住んでいたフラットから歩いて30秒のことろにあった駅だ。

名称未設定.jpg
 
 
 こんな中途半端な絵を晒している場合じゃないな。

 距離の問題があるなあということを書きたいだけだった。

 そろそろ終わろう。
 何するんだっけ?
 あ、お風呂に入るんだった。

 ロンドンのことを書いたら無性に懐かしくなったので、ラジオでBBC4を聴きながらつかろう。
 これは留学中、英語の先生からリスニング力強化にと勧められて毎日寝ながらかけていた。
 条件反射になってしまい、BBCを聴くとすぐに眠りに入ってしまう癖がついた。
 だから全く意味をなさなかった思い出がある。
 今でも聴くと眠たくなる。
 面白いのは、突然、全てがクリアに聞き取れるなと思ったら夢だったりすることだ。
 ああ、英語もやらないとね。

 ま、今の仕事が終わってからだな。

 全てを先延ばしにしてる。
 いろんな人から、様々なことに関して決断を求められたりもしてるんだけど、それも放置してある。

 動かなければ。

 何をするんだっけ?
 だから……さっさとお風呂に入ろう。


posted by 土田英生 at 06:15| 京都 | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする