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MONO代表・土田英生のブログです

2018年09月02日

約2ヶ月ぶりの自宅

 京都で自分の部屋にいる。
 うるさいくらいに虫の声がして、少しだけ緊張感のある風が窓から入ってくる。
 秋の気配。
 やっぱり家は落ち着くな。
 同時に嵐山の夜はなんだか寂しい。

 前に戻ってきたのは7月の頭だ。
 テアトル・エコーの稽古中だったけど、前田司郎君と大阪でトークをする為に1日だけ家に立ち寄った。
 あれから約2ヶ月。
 戻ってくるといつもそうだけど郵便受けはパンパンで、引き出してみるとそのままの形で出てくる。
 玄関の前には雑草がたくましく育ってたし。
 1ヶ月に一度は帰ることにしよう。
 
 上田からは27日に東京に戻った。
 その夜、友達と下北沢でのんだ。

 28日は七味まゆ味さんの出ている舞台を観てトーク。夜は友達と下北沢でのんだ。
 29日は7時間のワークショップ。終わってから参加メンバーとのんだ。さらに下北沢でものんだ、
 30日は高橋明日香さんの出ている「川辺月子のために」を観てから少しだけのんだ。
 31日は匿名劇壇を観てから皆とのんだ。さらに下北沢に戻ってから別の友達とのんだ。

 やばいな。
 文末が全て『のんだ』で終わっている。
 上田でも毎晩のんでたしね。

 7月、メンタルが急下降して、それ以来、ほぼ欠かさずにのむようになってしまった。
 元々そこまでお酒好きでもなかったのにね。
 けれどお酒を入れないと眠れなくなってしまった。

 そろそろ断ち切る。

 5日間は京都にいられるので、その間はコーヒーとアーモンドだけにしよう。
 今日ものんでないしね。
 だからこんな時間になっても眠れないんだけど。
 書くものなどはあるけど、仕事の予定は入れていないし、お酒に頼るのはやめよう。
 
 7日には香川に行ってカブフェスに出演、9日からは東京で打合せなどをしてから9月14日からは上田に滞在だ。
 やっぱりまたしばらく京都には戻って来られないね。

 けど、上田も環境がいいので健康になる気がする。
 涼しくなっているだろうし、きっと空がきれいだ。
 
 夏の空も東京や京都とは違ったし。
 サントミューゼから見上げる空もくっきりしていた。

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 久しぶりに夕方という時間帯を感じたりもした。
 
 
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 来年のMONOの新作タイトルを決めた。

 これまでの付け方を裏切ってみた。
 だからなのか、気に入ってはいるけど少しだけ気持ち悪い。
 
 けれど、意識的にそうしてみることにしたのだ。

 自分を制限してしまうのは怖いしね。
 考えてから動くとこれまでの自分の殻からは出られない。
 だから思い切って行動を変えるというのが、現在の私のテーマなのだ。
 どんな話なのかはメモをしたけど、実際に書くときには踏ん張って自分を裏切りたい。
 
 
 あ、その前に上田でやる『尼ヶ淵スケッチ』を書かないといけないけど。
 まずはここで普段書かないことを書いてみようと思っている。
posted by 土田英生 at 04:46| 京都 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月08日

京都→大阪→香川→東京→長野

久しぶりに自宅で5日間過ごした。
のんびりするつもりだったのに、そんなに暇ではなかった。台風もきたりして、あっという間に時間が経ってしまったね。

上田でやる予定の「尼ケ淵スケッチ」のベース台本は書き終えた。いや、実はまだまだ書き足さないといけないんだけどね。
4つの話が入り組んで成立する構造にするので、残りは稽古しながらになるのだ。
取り敢えず台詞を覚えてもらうために基本となる会話を作った。
MONOの立川さんも出演するのだが、彼女の台詞だけはまだ書けていない。この2、3日中になんとか終わらせようと思っている。

今日は朝から台風で汚れた家の周りを掃除し、洗濯などを済まして京都を出た。
大阪で芝居を観て、その足で香川に移動。

今は坂出にいる。

明日からは「カブフェス」に参加する。
30近い団体が短編などを一気に上演する企画だ。しかも会場は高松城の中!

地元の劇団である、株式劇団マエカブが単独で開いている演劇祭だ。

どうせ参加するなら私も作品を持ってきたかったね。MONOもメンバーが増えたことだし、こうしたことにも対応できるはずだ。

ただ、話をもらった時には具体的に考えられる状況にはなっていなかった。なので最初は参加を断った。

しかし代表の岡田君は言った。

「とにかく土田さんには、来て盛り上げて欲しいんで」

と、いうことで、私は作品も何もないままやって来てしまった。
明日と明後日、とにかく喋る。
トークの企画に出る。

明後日の夜には直接東京に行き、14日からは上田に移動し、そこで滞在して稽古と本番。

またしばらく京都には帰れない。

北海道の地震も大変だけれど、関西も台風の爪痕がひどい。まだ停電している場所も多い。

嵐山ですら木々が倒れたままだったり。渡月橋も壊れたままだしね。

戻ってくる頃にはきれいになってるんだろうけどなんだか複雑な気分。

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posted by 土田英生 at 01:47| 京都 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月09日

高松

 カブフェスに参加する為に高松にいる。
 それぞれが短編を各所で上演している。私も昨日だけで5団体くらいの芝居を観た。
 自分の担当するトークはなんだかグダグダになってしまったので、反省を生かして今日は方針を変えることにした。
 公開ワークショップをすることにしたのだが、果たしてこれが吉と出るかどうかは不明だ。

 2日間のフェスで昨日は初日終了後に打上げがあった。
 参加人数は100人以上。
 
 皆は基本的に劇団単位などで参加しているのだが、私は一人なのでアウェイ感。
 もちろん何度か香川ではワークショップなどをさせてもらっているので何人も知っている人はいるが、初めましての人も多い。
 だからその人たちにくっついていたのだが、お酒と共にだんだんに声をかけてもらえるようになった。

 会場で隣にいても全くしゃべらなかった人が嬉しいことにMONOや私の芝居に詳しかったりして、私もだんだんに打ち解けた。
 ブログをいつも読んでますと言ってくださる方もいてなんだか安心する。

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 実は高松は私の父方の出身地で、今もお墓はこっちにある。
 法事などでもしょっちゅうきていたし、馴染み深い場所なのだ。愛知県で父が経営していた会社の名前も、昔は「八州産業」という名前だった。「やしまさんぎょう」と読む。これは高松にある『屋島』と瀬戸内海にある八つの島(州)をかけた名前だったりするのだ。

 街はどんどん綺麗になるが、それでも懐かしいという感情に包まれたりする。

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 今日は終われば東京に移動。
 数日滞在して、次は長野の上田だ。
 
 

 
posted by 土田英生 at 10:29| 香川 ☔| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月15日

上田にやってきた

 9日の夜に香川から東京に移動。

 それにしても高松では大勢の人と会った。
 懐かしい人から、最近になって仲良くなった人、はじめましてだけど接点のある人、本当に何もかも新鮮な人。
 
 不思議だったのは、何度もお会いしていて認識もしているのに、それでもあまり私の意識の中になかった人が、突然アップになって登場してきたりしたことだった。
 これまでなぜかきちんと話すこともなかったんだよね。
 
 東京に戻ってからは打ち合わせやクローズドの演技ワークショップなど。
 このワークショップはむしろ自分の為になっている。
 色々と試す中で、新しい演技の段階を探っていけるからだ。

 MONOの次回公演のチラシのイラスト打合せもした。
 来年はMONO結成30周年なので、それにふさわしいデザインにしてもらうことにした。
 タイトルも決まり、大まかなストーリーラインもできてきたんだよね。
 これから登場人物などを決めていく過程で、まだ変化はしていくと思うけど。
 
 劇団の今後を考えると悩みも尽きないけれど、まずは圧倒的に面白い作品を創ればいいだけだ。
 これはなんだろう?
 評価されたいとか、そういうこととも少し違う。
 やっぱり自分が納得するものを創りたいという欲求がまだまだピュアな感じで私の中にあるんだよね。

 ま、これがなくなったら終わりか?

 それに……。
 この前の香川でもMONOのファンだというお客さんたちも来てくださっていて、これまでに何を観たとか、あの作品はこうだとか、いろんな話をしてくれて……こういうお客さんもいるんだと思うと身が引き締まるね。つまらないものはやりたくない。
 
 そんな中で、東京にいる間に会いたかった人もいるんだけど無理だったんだよね。
 無理というか……私は時々、どうしようもなく全てをいきなり解決したくなる瞬間がある。
 何かを抱えたまま黙っていることができない質なのだ。

 これでも随分と忍耐強くはなったと思うんだけどね。

 で、今日は上田にやってきた。
 明日からは『尼ケ淵スケッチ』の稽古。
 移動前、まだ台本が全部は終わっていなかった。

 MONOの新メンバーで、演出助手も兼ねつつ出演もする立川茜さんと東京駅で待ち合わせる。
 彼女は演出助手としての責任も感じているのか、

 「後半にのんびりできるくらいにしましょうね」と、新幹線の中でもさりげなく言う。
 
 上田に着いたらからといって浮かれて遊んでいる場合ではないぞというメッセージだと私は受け取った。
 だから私も襟を正した。
 ホテルにチェックインしてから、一緒にご飯だけ食べに出かけたが、ちゃんとすぐに部屋に戻ってパソコンに向かった。
 それにしても美味しい中華だったな。
 海鮮餃子も皮が薄くてパリパリだったし、ニラがとても効いていて……またいい店を見つけてしまった。

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 約束通り、台本は書き上げた。
 なので大浴場でのんびり露天風呂に浸かり、今はのみながらこれを書いている。

 明日は朝から稽古。
 夕方には終わるのでサムギョプサルかお蕎麦を食べよう。
 気になっているタイ料理屋さんもあるんだよね。

 いや、朝は上田城を散歩をしよう。
 ホテルから5分だしね。
posted by 土田英生 at 01:24| 長野 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月19日

上田での滞在

劇場が休館日だったので今日の稽古は休み。

夕方には劇場の皆に焼肉屋さんに連れて行ってもらった。
一ヶ月前から予約しないと取れないという店らしい。前から噂は聞いていたので行けてとても嬉しかったし、予想通り美味しくて信じられないくらいの量があった。

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私は皆と飲んでいる時、最後までいるタイプだ。
けれど、今日はそんなにアルコールも入っていないのに、眠気が襲って来て我慢できなかった。
残念だが途中で失礼した。

で、ホテルに帰って来てからしばらく眠り込んでいたのだ。
どうしてあんなに眠たかったんだろ?
昨日までの三日間、朝から7時間の稽古だったのでその疲れもあったのかも知れないし、今日、4時間も歩いたせいかも知れない。

けれど最大の原因は夜に眠れないことだね。

ホテルも快適だし、毎日露天風呂に入って美味しいものも食べている。

これ以上のリラックスはないはずなんだけどねえ。
なんでだろ?

今日は昼過ぎに起きて、街をぶらぶらした。
上田は小さな街だ。
人口は15万7千人。
市街地はコンパクトで歩きやすい。

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二時間くらいぶらついた。
今、稽古をしている「尼ヶ淵スケッチ」は上田に暮らしている人たちの会話を切り取ったものなので、演出する上でも街の空気を把握したいと思った。

旧北国街道で昔の面影が残る柳町を越え、海禅寺の辺りまで来た時、道端でかがみこんでいる高校生がいた。
茶髪の男子だ。
何をしているのかと思ったら……虫を探していた。
私と目が合ったら恥ずかしそうにしながら会釈してくれたので私も笑顔を返した。
なんだか……切なくいい気分だった。

それからは一緒に来ている立川さんと待ち合わせをして上田電鉄に乗ってみた。

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適当な駅で降りた。
あてもなく歩いた。
広がっている田んぼや大きなため池。
遠くに山の稜線が幾重にも重なっている。

新しく開発された宅地には瀟洒な住宅が並び、中学校からは部活動の声が聞こえる。

二人組の男子中学生が「こんにちは」と挨拶をして通り過ぎていく。
その自然さにふいに涙が出そうになった。

寂れた神社があった。巨木が立っていた。
思わず見とれ、この土地の歴史を思う。

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いい時間だったね。


明日は音響や照明の打ち合わせもし、段取りを組んで通し稽古をする予定。
多分、上演時間は50分くらいになると思う。

23日と24日。
サントミューゼでお待ちしています!

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情報はコチラから!

明日は稽古前にへ併設されている美術館で『ウィリアム・モリス展』を見る。
楽しみだ。これについてはまた書こう。
posted by 土田英生 at 03:59| 長野 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

あと一歩

 今日は「尼ヶ淵スケッチ」の通し稽古。
 1日でぐっとグレードが上がった。
 音響、照明との場当たりも昨日終わったので、カーテンコールを除けば芝居はできている。

 今のまま本番をやったとしても市民参加劇としてはよくやったねという感じにはなるだろうね。
 でも欲が出る。
 純粋に舞台作品として面白いものにしたい。
 少し演出も付け足した。
 よりいい感じになった。
 嬉しいことに皆のモチベーションも高いし、まだまだいける。

 どんどん付け加えて行こう。

 明日も通し稽古、明後日は朝から小返しも通しも出来るし。

 
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 日常をモチーフに芝居を創る時、役者に年齢の幅があるのは嬉しい。
 今回は17歳から70歳を過ぎたメンバーまで様々だ。
 それぞれの存在が作品の上で何よりのスパイスになっている。

 今回のタイトル『尼ヶ淵スケッチ』について。

 昔、上田城は尼ヶ淵城とも呼ばれていた。
 千曲川が城の南側まで来ていたので、それを堀として使っていて、そこが尼ヶ淵と呼ばれていたからだ。のタイトルはそこから取った。上田に暮らす人々の会話の切り取りなのだが、過去から現在にかけての時間軸を感じてもらいたいと思って「尼ヶ淵」を使ってみたのだ。

  
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 ここが尼ヶ淵と呼ばれていた場所の現在。
 
 ……いやあ、それにしても今日は上田城についての知識が深まったね。

 稽古が夕方からだったので、朝からホテルに迎えに来てもらい、ブラタモリなどにも出ていた上田市教育委員会文化振興課の和根崎剛さんに案内してもらいながら町歩きをしたのだ。

 私は小学校の時からお城が好きで、それを知った劇場の方が企画をしてくれた。
 いやあ、楽しかった。
 
 カメラマンの方も一緒で、時々掲載用の写真を撮ってもらいながら歩き回った。

 様子を覗きに来ていた立川さんも一緒に参加する形になり、彼女は美味しい天然酵母のパンを食べている姿などを撮ってもらっていた。あ、ここのパンは……本当に美味しかった。

 
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 終わってからは蕎麦を食べ、劇場で和根崎さんと対談。
 いろいろな話をきかせてもらい勉強になった。
 うかがった話を元に本でも出したいくらいだけど、ただの盗作になってしまうからダメだね。

 好きなものといえば……。


 サントミューゼには劇場と美術館がある。

 日本の城と並んで私が好きな物は……アンティーク家具を含むインテリア。
 しかもイギリスのもの。

 となると……壁紙などで有名なのはウィリアム・モリス。

 生活と芸術を一緒にしようという『アーツ&クラフツ運動』を始めた人で、家具や壁紙のデザインを多くしている。
 私は彼の大ファンで写真集なども何冊も持っている。
 
 こんな偶然はあるのかという感じだが、美術館では『ウィリアム・モリス展』が開かれているのだ。
 ああ、ああ……。
 嬉しい嬉しい嬉しい。

 昨日の稽古前に行ってきた。

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 興奮したなあ。
 売店で本やTシャツを買った。

 しかし……。
 喜んで着てみたものの……ピチピチになってしまった。サイズは合っているはずなのに。

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 まるで加圧シャツのようだ。
 
 いや、いい。
 私なりの『アーツ&クラフツ運動』、いや、違うな、ただの運動だと思うことにする。

 なんせ連日食べ過ぎているからだ。

 あ、いや、そういう時間も過ごしつつ、あくまで大事なのは舞台だ。
 明日も頑張ろう。

 そう、あと一歩なのだ。
 
posted by 土田英生 at 03:29| 長野 ☔| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月23日

明日は本番

本当は眠りたい。
しかしだ。
洗濯物を乾燥機に入れてしまった。
まだ待たなければいけない。

上田のサントミューゼで上演する市民参加劇『尼ヶ淵スケッチ』は明日が本番。

この公演はサントミューゼが行っているレジデント・カンパニー事業の一環だ。

今年から来年にかけて私とMONOがレジデントアーティストとして参加させてもらっている。だから私だけでなく、MONOからは立川茜が演出助手兼役者で参加させてもらっているのだ。

1年目はアーティストとのふれあいで2年目に本格的な作品創作をする。だから今年は地元の役者さんを使ってリーディングなどをやってもらえればという話だったのだが、どうせなら作品を創りたいと思ったので、わがままを言わせてもらった。

芝居の形にしてもらってよかった。
やっぱり役者は台詞を覚えてから全ては始まる。
45分の短い芝居とはいえ、個々の魅力も出ているし、いいものになっていると思う。

こういう企画で面白いのは役者さんが目に見えて変わっていくことだ。
全くの初舞台の人もいるが、これがとてもよかったりするんだよね。
本当にグングン伸びて行くのが分かる。
モンステラくらい成長が早い。
……という喩えを使いながら私はモンステラをよく知らない。
成長の早い植物だと、この前誰かが言ってたのを聞いた。

何人かの知り合いが東京からも観に来てくれるという。
とにかく最後まで手を抜かずに頑張ろう。明日の朝にももう一度通し稽古ができるしね。

だけど今日も本当に疲れた。
朝の10時から8時間の稽古。
小返し、通し、さらに小返し、二回目の通し。
終わってさすがに一直線にホテルまで戻って来た。

しかも……筋肉痛だ。
理由はわかっている。

歩きすぎなのだ。

特に昨日。
トレーニングだと言っても通用するくらい歩いた。


夕方からの稽古だったので昼間に時間があった。
思い立って少し遠出してみた。

上田から電車に乗って小諸まで行ったのだ。
雨がひどい。
それでも小諸城は見たかったので後悔はない。
想像以上に石垣が素晴らしかったしね。

小諸からは再び電車に乗って海野宿を目指した。
今回の芝居に出てくるので、実際に見ておきたかったのだ。

移動はしなの電鉄。昔はJRだった路線だ。

ただ、この列車。
私はドアを見て戸惑った。

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時々、ドアの横にボタンがある列車などは知っている。
けど、この電車にはそんなものもない。

私が降りたかった「田中」という駅に着く。
マゴマゴしていると、横の人が普通に手で開けてくれた。

……なるほど。
そんなにシンプルなのか。
もう学習した。
これからは積極的に私が手で開けてみよう。

田中駅から雨の中を歩いて海野宿を目指す。

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いやあ、本当にいい場所だった……。
晴れたときに来たかったけど。

そこからまた延々と歩き、電車に乗って上田に帰って来た。

電車が上田に着く。
わかってるわかってる。
ドアを開けるのは私に任せといてください。
自慢気にドアに手をかけた。

……自動でドアが開いた。

私は思わずつんのめった。
恥ずかしい。どうやら大きな駅では自動で開くようだ。
また一つ学習した。

とにかくこの日は、稽古前だというのに雨の中を4時間くらい歩いたと思う。

なのに……。

稽古が終わってクタクタだった。
立川さんと一緒にホテルに向かう。
「ご飯だけ食べようか」という話になり、軽くのんだ。
店を出て上田の街について話していた。

あそこがあの店だったよな、いや、違いますよ、などという会話になり、じゃ、確かめようという展開になって私たちはホテルと反対方向に歩き出した。
一つの目的地につくと、さらに、そういえばこっちに面白いアレあったよな、あの看板は笑ったよね、などという話になり、なぜか見てみようという結論に達して、さらに歩き出す。
途中、街の人から声をかけられて色々と興味深いものを見せてもらったり……そんなこんなで、結果的に……ホテルに戻って来たときには12時過ぎていた。

1時間以上は歩いていたと思う。
私は昼間に散々歩いたのに、稽古を挟んでまた歩いてしまった。


……こんなに歩いているのに私はやや太った。

毎日、せっせと食べているせいだ。

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最後のは長野あんかけ焼きそば。
からし酢をかけて食べる。

……これ、ハマりそうだ。

お、さすがに乾燥機終わった。
取りに行って寝よう。
posted by 土田英生 at 02:44| 長野 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月30日

言葉、言葉、言葉。

 上田で『尼ヶ淵スケッチ』を終えて、ちょっとだけ京都に戻ってきている。
 
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 写真は劇場の裏に流れる千曲川。
 それにしても上田は楽しかった。
 
 参加者の皆も頑張ってくれ、本番は二回共うまく行ったと思う。

 初舞台だという人もいたけれど、全く問題なかった。
 そして劇場の皆のサポートが素晴らしかった。
 劇場のスタッフたちはセクションなどを越えて、企画を支えてくれた。
 個人的にも様々な形でお世話になった。
 上田の街にも詳しくなり、そこにいる人たちとの交流も含めてとても愛着のある場所になった。

 毎日露天風呂に入り、稽古をして、美味しいものを食べた。

 また来年も行けるのが嬉しい。

 MONOから演出助手兼出演で参加した立川茜さんも立派に役割を果たしていたね。
 多分、彼女も上田が気に入ったんだと思う。
 とてもリラックスした表情で過ごしていた印象だ。
 
 それにしてもよく歩いた。
 
 稽古の前にも後にも上田を歩き回ったし、時には郊外まで足をのばした。

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 本番の翌日、帰る前にも観光をした。

 小諸の布引観音には感動したねえ。
 崖の上に建っているので、登るのは大変だったけど。

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 上田では2週間弱滞在。
 恵まれた環境の中、いろんなことを考えることができた。

 仕事の具体的な内容から、これからの私が歩む道についてまで。


 ……ま、考えることがいいことなのかはわからないんだけどね。
 

 この前も人から「言葉にし過ぎだ」と言われた。

 まあ、そうなんだろうね。

 私は言葉でしか物事を捉える事が出来ないんだよね。
 気持ちを意識化、つまり言葉にすることで、確かにこぼれ落ちてしまう部分はあるのはわかっているけれど、それでも言葉にしようとしてしまう。

 ハムレットはボローニアスから「何を読んでいるんですか?」と聞かれ「言葉、言葉、言葉だ」と答えるけれど、私の場合は「何を思ってるんですか?」と言われればそう答えたい気分だ。


 言葉にせずにどうしたら理解出来るんだろ?
 行動は予測もつかないし、言葉以外で判断するってどうしたらいいのか?

 私は昔からそうだ。
 心理学マニアのくせに、自分が関わることについては微妙こと、つまりキビが分からないんだよね。
 だから言葉を欲してしまう。

 劇団を長い間やってきたけど、最初の頃はメンバーともそれでよく揉めた。
 相手が「そんなこと聞かなくてもわかるだろう」と考えていることを、確実な言葉として求めてしまう。
 
 30代の前半の頃。
 ある女性を好きになり、思い切って誘ってみた。
 彼女はオッケーをしてくれて、二人で飲みに行った。

 話している感じから向こうもその気があると判断した。
 しかし、そこに確実は言葉はなかった。
 どうしよう?
 私は勇気が出なかった。言葉が欲しい。

 私はもう一軒誘った。彼女もついてきた。
 とてもいい雰囲気だった。
 これは、これは絶対に大丈夫だと思った。
 けれど、まだ言葉はない。
 やっとそういう話題に持って行った。
 彼女は「今、彼氏はいるんですけどね」と呟いた。
 それが拒絶の言葉ではないことくらい理解できた。

 しかし、しかし……。
 「だけど××なんです」というような確実な言葉はなかった。

 だから私はさらにもう一軒誘った。
 彼女もついてきた。
 
 7時くらいから飲んでいて、気がついたら朝の4時だった。
 その時だ。
 彼女は言った。

「あの、私、ここまで気持ち出してるのに気づきませんか?」

 ……時々、あれを思い出す。
 
 言葉を求める病だな、私は。
 他者と関わる中では言葉が一番頼りになると信じてしまっているんだよね。

 
 なんでも『話せばわかる』と考えている節がある。

 いやいや、5.15事件でも「話せばわかる」と言っていた犬養毅首相は死んじゃったしね。

 話してもわからないのかもしれないよね。
 

 だいたい、台本を書くということは言語化する行為だし。
 そればっかり何十年もやっているからこうなったのかもしれない。
 
 この一ヶ月くらい、私は暇があると絵を描いている。
 別になんの目的もない。
 もしかしたら言葉以外の表現をどこかで求めているのかもね。

 といいながら、今も台本を書いている。
 観劇三昧が企画している路上演劇祭にMONOとして「立川茜、高橋明日香、石丸奈菜美」の三人が出ると言ってくれたので、その台本を考えているのだ。
 
 MONOは10月8日の14時15分から。
 →タイムテーブルなど

 全部で20枚くらの短編だけど、書く以上は面白いものにしないとね。

 ああ、また言葉、言葉、言葉だ。
posted by 土田英生 at 05:01| 京都 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする