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MONO代表・土田英生のブログです

2020年02月06日

今頃、新年のご挨拶になってしまった。

 久しぶりに書こうと思ったけれど、考えてみたら昨年の10月以降一度も更新してなかった。
 結果、今更ながら新年の挨拶になってしまった。

 あ、今年もよろしくお願いします。
 あの……まもなく劇団の公演が始まります。

 そのことは後ほど。

 Twitterなどで細切れに断片を書くことで、自分にとってブログを書くことの動機がなくなってるんだと思う。
 
 インスタグラムもやっていたりしたんだけど今はそのまま放置してある。他のSNSと全く連携していないアカウントで誰もフォローしていないので知り合いにも私だとすらわからない。Facebookも完全に開店休業状態だ。こっちの方はFaceBookの性格上、知り合いばかりになるので逆に億劫になってしまった。

 けれどたまにはまとまった文章を書かないとね。
 なので一念発起して、このページを更新することにしたのだ。

 私はそれなりに元気を出そうと毎日を送っている。
 なるべく朝起きて、掃除をしてお風呂に入ってから稽古に向かっている。
 寝る前にはざくろ酢も毎晩飲んでいる。
 苦しいこともあるけど、稽古はやっぱり楽しいしね。

 けれど正直言って年明けから疲れる話ばかりが舞い込んでくる。
 演劇界隈のダメ話ばかりだ。
 
 いやいや、これは昨年から続いている。
 夏頃から様々な人たちからの、多種多様な相談を受けた。

 お金のことでひどい目にあった話、プロデューサーからのパワーハラスメント、演出家によるセクシャルハラスメント、体制の整ってない危険な現場の話、などなど。
 どれももひどいものばかりだった。

 私にはそれらを一発で解決するほどの知恵はないし権力もない。
 だけどねえ。
 そんな私に話すということは、皆、行き場がないんだよね。
 そんな相談ばかりが続いた。

 知り合いからはもちろん、よく知らない役者さんから相談が来たこともある。

 「〇〇さんから、あなたに話せばいいと言われまして」
 
 どこでそんな情報が回っているんだろ?
 回っているとしたら撤回しておいて欲しい。
 『夜回り先生』になってしまう。
 しかもあまり解決する力のない夜回り先生だ。

 だいたい、私はとても怠け者で、できれば好きな演劇を創り、暇な時間はDIYとレザークラフトをやって静かに過ごしたいだけなのだ。
 にもかかわらず、他人から「人情がない」と思われることはとても辛い。
 見栄張りなんだよね。
 
 などと、こんなことを書いている以上……現在、頭を悩ませていることも少しだけ書いておくしかない。
 いろんな人から意見を聞かれていることだしね。
 
 劇団の活動拠点である京都で、ロームシアターの新館長就任のニュースについて周辺がざわついている。

 私の見解は明確だ。
 事実がどうであれ、パワーハラスメント案件でいまだ団体交渉中であり、その問題の解決をみていない人を京都市が公共ホールの館長に任命するというのはさすがに乱暴な行いだ。そしてそのことに関して納得できる理由も述べられていないし、追加コメントが出されると聞いて一応は待ったけれど、到底納得できるものではなかった。このままだと京都市及びロームシアターは、こうした事案を全く問題視していないどころか追認していることになる。

 劇団の公演前だし、久しぶりにレザークラフトを作っているし、静かに過ごしたいのに。けれど目の前で起きていることだし動くしかない。だから現在、色々と準備中だ。若い劇団が上演を取りやめたりしているのを見てても、彼らを孤立させることだけはしたくないし、何より私だって地元で公演したいしね。去年はMONO「はなにら」もロームシアターで上演させてもらったけど、今の状態では関わることはできないからね。
 
 
 ほら、久しぶりに更新するのにこんなこと書きたくないんだってば。

 ああ、本当に今年はバッドスタートだ。

 正月早々、家のトイレが流れなくなった。
 だから業者に来てもらったのだが、詳細は書かないけれど……なんというか、随分と、お金を払った。
 あれだけ調べて会社を選んだのに、実際に電話をする時、間違えて違う会社に電話してしまったのだ。けれど私はすっかり自分が調べて選んだ会社だと思い込んでいたので、言われるままに色々とオーケーしてしまった。
 帰った後、改めてサイトを見た時に自分のミスに気づいだけれど後の祭りだった。

 トイレは流れるようになったけれど、本当はもう少し工事をしないといけない。
 次に時間が出来た時に、今度は馴染みの会社に頼もう。
 最初からそこにすればよかったのに、こんなことで頼むのは申し訳ないと考えてしまったんだよね。

 
 けど、そんなことはどうでもいい。
 なんとかなるからだ。

 憂鬱なのは今の殺伐とした社会だ。
 
 今回の稽古帰りだ。
 烏丸から阪急電車に乗っていた時、外国人観光客の女性二人組をじっと見据え、小さな声で「死ね」と言い続けていたおじさんに遭遇した。
 信じられない光景に足がすくんだ。正直言って怖かった。

 私は5分で電車を降りるし、観光客の人たちもおじさんが自分たちに向かってそんなことを言っていると気づいていないようだったので、どうしようか迷っている時、おじさんが再び「国も滅びろ」と言った。

 おじさんの前に立って「ちょっとさっきから何言ってんの?」と聞いた。
 おじさんは「何も言うてへん。お前こそ何言うてんの」と言い返して来た。

 そこから言い合いになった。
 ヒートアップしてしまった。
 車内は静まりかえり、皆が私たちを見ていた。

 と……言い合いの途中、おかしなタイミングでおじさんが突然「ごめん」と謝った。
 
 いきなり謝られた私は次の言葉が出てこなかった。

 「おおおおおおお。本当、ダメだから、そういう、やつは」と、意味不明な言葉で終わってしまった。観光客の二人をチラリと見たら、どうやら私のことを危険人物だと思っているようで、怯えるようにこっちを見ていた。
 日常の中に、そんな光景が存在している事実にショックを受けたし、自分の中途半端さにも自己嫌悪した。 

 
 私はかなりキャパシティーも狭いし、わがままだし、全然正しい人間ではない。
 悪いことだってしたし、今の基準から言えばパワーハラスメントやセクシャルハラスメントに該当することだってあると思う。
 稽古場でも癇癪を起こして泣き叫んだりしたし。

 それを反省しながら今に至る。

 えっと……。

 そうだ。最後に宣伝しておこう。
 
 2月13日からMONO「その鉄塔に男たちはいるという+」が始まる。
 伊丹AI・HALLを皮切りに、上田サントミューゼ、四日市市文化会館、北九州芸術劇場、そして東京の吉祥寺シアター。

 1998年にAI・HALLで初演した「その鉄塔に男たちはいるという」を当時と同じメンバーで上演し、さらに昨年からMONOに参加した4人による新作短編が加わる。だから+(プラス)と付いているし、二つの話は緩やかにつながってもいる。
 それにしても20年前に書いた台本は……若い。
 なんというか、単純でひねりがないのだ。
 今ではこんな風には書かないなあという台詞のオンパレードだ。だから稽古していて引っかかる部分もあるけれど、敢えてそれを残し皆に挑んでもらっている。若さに付き合うつもりだ。
 また、新作もそれに合わせて書いた。だからこれもストレートな話になっている。けれど現在の私が書いているので、やっぱり20年前とは違う。その温度差もなんだか面白く感じる。

 週末などは席がなくなってきていますが、劇場でお待ちしています!

 →MONOサイト
 
 
 そして昨年、撮影した映画、「それぞれ、たまゆら」。
 まもなく詳細も決まってきますので、こちらもぜひぜひ。
 自分で書いた小説「プログラム」を原案にして、新たに脚本を書き、初めて監督させてもらいました。
 中越典子さんや板垣雄亮さん、鳥谷宏之君などと共にMONOメンバーも全員出演しています、

 サイト
 
 
 上を向いて歩かないとね。

 明日は稽古休み。
 台詞のチェックして、レザークラフトを作って、読みかけの本を読もう。
最近お気に入りのマグカップで美味しいコーヒーも飲もう。

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posted by 土田英生 at 06:24| 京都 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする