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MONO代表・土田英生のブログです

2010年10月10日

取材してもらって逆に分かってくること。

 今回の『トナカイを数えたら眠れない』→は北九州芸術劇場→で幕を開ける。

 地元の関西でもなく、東京でもなく、私の生まれ故郷である名古屋でもなく、北九州。
 しかし問題はない。
 MONOにとって初めての北九州公演だった『約三十の嘘』(2001年)はまだ北九州芸術劇場はまだ建設中だった。しかしこの公演もこの劇場の準備室、つまり北九州芸術劇場に呼んでもらっての公演だった。そして劇場が開館した時もオープニングに『京都11区』(03年)という公演で参加させてもらったし、続いて『相対的浮世絵』(04年)、『地獄でございます』(07年)、『床下のほら吹き男』(09年)と何度もやらせてもらっている。

 MONO以外でも私が作・演出をさせてもらった『錦鯉』はホリプロと北九州芸術劇場の共同プロデュースだったし、昨年シアターコクーンで上演された『相対的浮世絵』はこの劇場が千秋楽だった。

 だから勝手も分かるし、むしろここで初日を開けることには安心感さえ覚えるほどだ。

 昨日、宣伝活動の為に北九州芸術劇場に行った。
 普段はこうした宣伝活動は私と制作の垣脇がセットで行くが、昨日は垣脇のスケジュールが合わず、私一人で北九州に向かうことになった。若干の不安を抱きつつ朝の新幹線に乗った。
  
 公演の担当は『京都11区』からの付き合いのRさん。しかも彼女はこのMONOが最初の仕事だったという。
 
 小倉駅の改札を抜けると助手であるMさんが待ってくれていた。
 Mさんに導かれ、Rさんの運転する車で劇場へ。
 そこには広報担当のYさんがいて、三人であれやこれやと完璧な段取りをしてくれる。
 一時期の阪神はJFKという三人の投手リレーが必勝パターンだったが、昨日はRYMと呼びたくなるような連携ぶりだった。
 
 午前中、30分刻みで取材を受ける。
 取材してくださる記者さんの資料なども完璧に揃っていた。
 合間にはやれコーヒーだ、お茶だ、お弁当だとRYMは必勝リレーを見せてくれて恐縮した。
 更には記者さんから『お好きなんでしょう?』とアンパンの差し入れまでいただいた。
 黒糖の入ったあんで、ちょっと変わっていてとても美味しかった。
 公演の時にまた買いに行こう。

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 北九州での取材が全部終わった。
 ここからは福岡に移動だという。
 誰がついて来てくれるのかなあと思っていたら、なんとRYMの三人体制のままだった。
 雑誌社へ三人の女性を伴って現れる私は『おい、一体、何者だ』という雰囲気だった。
 恐縮した。
 まるで一夫多妻のアラブの男にでもなった気分だった。
 しかし三人に導かれ、博多での取材も順調に終えることが出来た。
 本当に感謝だ。
 これがRYMトリオだ。

IMG_0002.jpg 

 ……で、取材で色々と喋らせてもらっているうちに何だか頭の中で描いていた構想が崩れて行った。
 これはよくあることだ。
 他人に説明しているうちに矛盾に気づいてしまったり、面白いと思っていたことが『何だかなあ』と白けて来てしまったりする。
 反対に何気なく喋ったことに食いついて来てくれる記者さんの反応を見て、別のポイントが面白いことに気づかされたりもする。
 
 京都に戻って来て……今、再び、頭から設定を少し変えている。
 それは最初から手を入れ直すことを意味する。
 大変だ。
 しかしいつもこうして淘汰されて行くのだ。
 
 やっぱり人に話すことは大事だ。
 まあ、もちろん……取材の大半は私の無駄話だった気もするが。
posted by 土田英生 at 02:26| 京都 ☔| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする