表紙に戻る
MONO代表・土田英生のブログです

2010年12月02日

線引きの難しさ

 今日は休演日明けでソワレが一回。
 だから朝は別の仕事の打合せに行き、それから劇場に入った。
 芝居は色々とハプニングもあったものの、役者には勢いが出て来た感じだ。
 平日にもかかわらずお客さんもちゃんと来てくれたし、流れも段々かたまって来たように思う。

 で。

 終演後、ロビーでお客さんの一人から苦言をもらった。
 いきなり怒鳴り口調で色々と言われたので、最初は何が何だか分からなかったが、私とMONOの、演劇に向かう姿勢に関してだ。
 最初は黙って聞いていたのだが、途中でついつい言い返してしまった。

 その人が去った後、このままではいけないと思って追いかけて、劇場の外でその人と話した。
 言い分は理解が出来た。ただ、それでも私はそのことに関して違う見解を持っている。

 しかし……。

 劇場を出た後、私を猛烈な自己嫌悪が襲った。
 
 それは言い返したことに対してだ。

 これが討論の場や、飲み屋での話であれば問題ない。多少喧嘩腰になろうが、意見を戦わせればいい。
 しかし今日は……終演後のロビーだった。他のお客さんもいる。
 そこで言い合いをしてしまったのだ。
 その人達にも迷惑をかけたし、それ以上に……私は自分で普段思っていることを守らなかった。
 私たちは舞台で何かを披露する以上、(広い意味での)芸人だ。お客さんに何を言われようが、それは仕方がないのだ。全て甘んじて受け入れなければいけない。自分の意見は意見として、それは別の機会にちゃんと話せば良かったのだと思う。
 今日は何を言われても真摯に聞き続けるべきだったのだ。
 感情的になってついつい言い返してしまった自分を恥じた。

 尾藤イサオさんが来て下さっていたので、一緒に飲んだ。
 温かい助言が心に沁みた。そして私は自分の態度を反省した。 

 線引きは難しい。
 それでも……まあ、やっぱり今日の私はダメだったね。
 ああ、人間が出来ていないというか、まだまだだ。
posted by 土田英生 at 02:45| 東京 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする