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MONO代表・土田英生のブログです

2011年04月25日

大丈夫か?

 30日にABCホールでのイベントで、MONOも20分弱の芝居をすることになっている。
 随分昔に書いた短編をやろうとしたのだが、そのデータは残っていなかった。
 思い出しながら急いで書いてみた。予想以上に台詞が多くなってしまった。
 
 そして先週、一度だけ集まって読み合わせをした。
 ……グダグダだった。
 全部で稽古は3日しか出来ない。
 だから次の稽古までには必ず台詞を入れてこようと約束して別れた。

 私は次の日から東京だった。

 行きの新幹線。台本を手にしながら熟睡してしまった。全く台詞は覚えられなかった。

 東京に着いて打合せを2件。「とくお組」の芝居を観て、アフアートークに出させてもらい、メンバーと飲んだ。深夜になってから下北の事務所に帰り……台詞を覚えるつもりだった。
 高校時代に覚えた英語の格言に「Don't put off till tomorrow what you can do today」というのがあった。「今日出来ることは明日に延ばすな」……その通りだ……しかし、私は明日に延ばすことにした。「明日のことは明日悩め」という意味のことが聖書にも書かれている。

 翌日は「売込隊ビーム」の芝居を観て、終わってからは戯曲の講評をした。劇作家協会の仕事だ。作者二人と順番に会い……調子に乗って5時間喋った。とてもじゃないが、そこから台詞を覚える気にならない。
 一休宗純は「なるようになる」と言った。私は素直にそれに従った。

 そして今日。
 帰りの新幹線。
 私は焦っていた。京都駅に着いたらそのまま稽古なのだ。
 しかしお気に入りの弁当を食べながらiPhoneでゲームをしていたら、強烈な睡魔が襲って来た。
 トンネルを抜けるとそこは雪国だったと川端康成は書いたが、私の場合は気がつけば名古屋だったのだ。

 さすがに慌てて台詞を覚え始めた。
 しかし……すぐに京都駅に到着してしまった。
 MONOのメンバーはいつもきっちりと台詞を入れてくる。
 これはまずい。

 しかし……。
 
 喜ぶべきか、悲しむべきか。
 皆、私と似たりよったりの状態だった。
 私は個人的にはホッとした反面、このままで大丈夫かという不安も抱いた。
 まずいのではないか?

 シェークスピアは言っている。
 今が最悪だと言える間は、まだ最悪ではないのだと。

 だから大丈夫だね。
posted by 土田英生 at 04:40| 京都 ☁| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする