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MONO代表・土田英生のブログです

2014年02月21日

レロレロ

 オリンピックなどを見ていてもつくづく思うが、身体と心は連動している。
 集中とリラックス。
 これは舞台でもとても重要だ。
 「稽古は本番のように、本番は稽古のように」などと言うが、それだって稽古は緊張感を持ってやるくらいがちょうど良く、本番は稽古のようにリラックスしてやるのがちょうどいいという呪文のようなものだ。

 私は一昨日の本番中なんでもない台詞がうまく言えなかった。
 レロっとなった。
 レロっとなったという表現はどうかと思うが、まさにレロっとなった。
 焦った。
 客席に走る微かな緊張感。
 その場はなんとかなっても、こうした不必要な緊張感は、その後の流れに悪影響を及ぼす。
 ダメだ。

 しかし、その台詞は稽古でも引っかかったことなどないのだ。
 別に難しくもなんともない台詞だ。
 これまで気にもしていなかった。

 で、昨日。
 出番を待ちながらその台詞を頭で繰り返してみた。
 気になるのだ。
 意識しすぎると、そういう時に「あれ、台詞はこれであってたっけ?」となるが、そこまでではなかった。
 すらすらと出てくる。
 おお、リラックスしている。
 大丈夫だ。

 で、出た。
 その台詞がきた。
 途中で「おお、今日はレロっとならずに行けるな」という考えがチラリと頭の隅をよぎった。

 ……レロっとなった。

 微妙なことだが、いらない考えがよぎった瞬間に口に力が入ったのだと思う。
 
 そして……それからは普通に芝居を続けた。
 でも、一瞬、ホンの一瞬。
 もう大丈夫だと思ってしまった。
 
 その瞬間。
 またしてもレロっとなった。
 いや、今度はレロという表現では足りない。
 レロレロっとなった。
 いや、レロレロレロとなった。
 なんとか押し切ろうとするも、もはやなにを喋っているのか意味不明だ。
 
 まずい。
 きっと、今日はあの台詞をもっと意識してしまうだろう。
 なんとか自分をコントロールしないと。

 レロっとはならない。

 そんな「のぞき穴、哀愁」。駅前劇場でやってます。→
 
posted by 土田英生 at 13:49| 京都 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする