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MONO代表・土田英生のブログです

2014年12月26日

地道に頑張る

 この前審査会に出席した北海道戯曲賞が発表になった。→
 大賞受賞の藤原さん、おめでとうございます!
 北海道戯曲賞の審査員はこれまでにない感じのメンバーだった。
 素直に意見交換もでき、それ自体はとても楽しかった。

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 ただ……戯曲賞の審査は何回やっても気持ち悪さを拭えない。
 なにかを選ぶという行為は、とても大それた感じがする。
 そもそも舞台作品を書いて発表するのは、観客に向かってであって、賞をもらう為ではない。
 しかし選ばれる側は、やはり一喜一憂する。
 私も賞コンプレックスに悩んだ。
 知り合いが次々と受賞して行く中、自分は最終候補にも残らない。
 自分に色々と言い聞かせてみるものの、やっぱり落ち込んだりした。
 そういう体験があるせいで、審査をするのがどうもイヤなのだ。
 
 人間はどうしたって誰かと比較をしてしまうし、認められたいと願う。
 褒められれば嬉しいし、けなされれば悔しい。

 私が自分に言い聞かせていたことは『真っ当に悔しがろう』ということだった。

 人が自分に下す評価は、正面から受け止めるしかない。
 ダメだと言われた以上、自分がどう思おうが“その環境においては”ダメなのだ。
 京都にいて、友人である松田正隆さんや鈴江俊郎さんがOMS戯曲賞や岸田戯曲賞を取り、周りから急速に評価されて行く様を、私は眩しく眺めていた。
 もちろん、家に帰れば落ち込んだ。
 バランスを崩した。
 自分は賞には全く縁がなかったからだ。

 しかしだ。
 松田さんの作品も鈴江さんの作品も、私自身、とても面白かった。
 だから、と思った。
 私にできることは悔しいと思うことだけなのだ。
 
 『どうせ賞なんて関係ないし』
 『選んだ人が悪いよ』
 
 様々な言い訳言葉が頭の中には浮かんだけれど、彼らの作品が面白いことは事実なのだ。
 だとしたら、仕方ないのだ。
 自分も面白い作品を創ればいいだけのことだ。
 まだ足りないと思うことろがあるならば、賞に文句を言っても仕方がない。
 知らないことは勉強し、苦しみながら書き続けるしかない。
 
 これはなんでもそうだね。
 オーディションを受ける役者も、昇進に悩む会社員も、部活でレギュラーになれず落ち込む高校生も。
 言い訳をして閉じてしまう人は、きっと伸びない。

 過剰に落ち込む必要はないが、真っ当に悔しく思えるかどうか、それは大事だ。
 あ、プライドもあるし、これは難しい部分ではあると思うんだけど。

 シンプルに、地道な努力をするしかない。

 ……いやあ、それにしても……。
 北海道はやっぱり寒かったのか。
 東京に戻ってから体調を崩した。
 24日は締切りだった。元々クリスマスだなんだと言っている場合ではない。
 だから書こうと思うのだが、身体がしんどく、起きていられない。
 薬を飲んでも全然楽にならなかった。
 食欲もなく……それなのに北海道で買ってきたバターサンドだけは食べてしまった。
 
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 昔から……とても好きなのだ。
 けど、胃腸の調子も悪かったので、余計に気持ち悪くなった。
 脚本が……書けない。
 というか、パソコンの前にすら座っていられない。
 結局、夜まではかどらず、今日の朝になってやっと提出した。

 昼間はMONO『ぶた草の庭』を少し書き進めた。
 ……どうでもいいけど、設定が悲惨すぎるねえ。
 コメディにしようとしているのに無理がある。
 しかし、そんなことは最初から分かっていることだ。
 それを書こうと決めたんだから、頑張ってその仕掛けを探すのだ。

 苦しい。
 けど、地道な努力をするだけだ。

 途中で苦しくなって散歩に出た。
 下北沢をブラブラ歩く。
 ふと、空を見ると夕方と夜の境目だった。
 なんだか昔、私がイメージした世界の終りの景色に似ていた。
 とても哀しくなった。

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 いつまでたっても苦しいね。
 けど、進まないとね。
 
posted by 土田英生 at 02:11| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする