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MONO代表・土田英生のブログです

2015年06月22日

私は寝ぼける。

 広島にいる。

 アステール演劇学校の俳優コースだ。
 昨年演出コースというのがあり、その講師をやらせてもらった。
 その打ち上げで、酔った私はどうやら熱弁を振るったようだ。
 「こうした方がいい、ああした方がいい」と、勝手なことを言った気がする。
 だからきちんとやらなければいけない。
 
 昨日と今日、4時間ずつのワークショップ。
 10月まで何度か広島に来て、ワークショップを繰り返すのだ。
 そして最後には試演会という形で作品を発表する。

 メンバーは21人だが男性は4人のみ、残りは全て女性。
 作品を考えるには難しい条件だけど、アイデアはあるのでその方向で進めようと思う。

 昨日はやや空気も硬かったが、二日目の今日は和気あいあいとした雰囲気になった。皆、よく笑うしね。何人かは伸びていくだろと確信した。
 新しく人と出会うのは私にとっても刺激になる。

 今日の講座は夕方5時に終わった。なので広島に残って仕事をしている。
 全く遊んでいない。
 お好み焼きだけは食べた。

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 そしてホテルにこもって土田英生セレクション『算段兄弟』のことを考えている。
 明日、打合せがあるのでそれまでに考えをまとめなければいけない。
 とにかくいい舞台をつくるのみだ。

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 まもなくサイトもできると思うけど、取り敢えず今はコチラで情報を確認して下さい。→

 ……それにしても、最近、またしても何かがおかしい。

 人は意外な時に正直な表情を見せることがある。
 酔った時に、普段のキャラクターからは想像できないことを言ったりするのもそうだ。

 それが私の場合は……どうやら眠い時に起こる。
 いや、正確な表現ではないね。
 締切りなどで徹夜することも多いし、眠気に弱い訳ではない。
 人よりもそこはむしろ強いという自信がある。
 
 問題は……寝ているときなのだ。
 眠っている時に行動してしまう。
 夢遊病という程ではない。
 寝ぼけるのが言った方がいいのかも知れない。ただ、どうも自分の欲求にとても正直に動くということだけは分かっている。
 
 幼い時は眠りながら歩き回った。
 父親の顔におしっこをかけようとしてみたり、気がついたら外に出て、犬を撫でていたこともある。
 ふと目が覚める。あれ? なんで私はゴロを撫でているのだ?

 それはずっと続いた。

 高校時代は寮生活だったので、よく皆に笑われた。
 廊下の隅にぼうっと座っていたりしたようだ。

 大学の時、とても焦ったことがある。
 合宿に行った時だ。
 男ばかりの部屋で寝ていたはずなのに、起きてみると……どういう訳か私は女性の布団で眠っていたりした。わざわざ女性の部屋に入り込んだらしい。
 しかも……密かに想いを寄せている人の横で寝ていた。
 まったく記憶はない。
 そっと起き上がり、私は忍び足で部屋を出た。

 それは大人になってからも続いた。

 朝、起きてみると何かを食べた形跡がある。
 微かな記憶はあるが、はっきりとは覚えていない。しかもラーメンをつくって食べていたりする。

 付き合っていた女性とそれで喧嘩になったこともあった。
 寝ぼけていても私は喋るらしい。
 夜中に急に起きた私は彼女に向かって怒ったらしい。

「お願いだからどうにかして!」

 彼女は驚いて起き、私に聞いたそうだ。

「何を?」
 
 すると私は真剣な顔をして言ったのだ。

「あのね、俺のさ、膝がね、光るだろ? だから困るんだよ。光るんだよ!」
 
 まあ、この場合は正直な行動というより、ただ寝ぼけていたのだと思う。

 こういうことは頻繁にあった。
 劇団を始めた頃、チケットぴあから電話があった。
 その時は、連絡先が私の部屋だったので、チケットの取り扱いについての確認の連絡だったのだ。
 私は電話に出た。
 先方が何かを言う。
 私は答えた。

「いやあ、美味しいパン屋をあんまり知らないんです」

 しばらくやり取りをしたが、私が関係ないことばかり言うので電話を切ったらしい。
 これは後で電話をくれた人から教えてもらった。
 
 あ、パンで思い出した。
 わりと最近の話だ。
 私はチョコチップが入ったスナックパンが大好きだ。
 10本くらい袋に入って売っているやつだ。
 私は寝る前に自分に言い聞かした。

「……絶対に夜中にこれを食べたりしない。寝ぼけて食べたりしない」

 そして眠った。
 翌朝。
 私は起きて……異変に気づいた。
 パジャマの上着の胸ポケットにスナックパンが一本ささっていた。
 まるでジャケットにポケットチーフを入れるように、チョコチップの入ったスナックパンが私のパジャマを飾っている。チョコが溶けてベタベタしているし、パンは潰れていた。
 
 きっと夜中にパンの袋を開けたんだと思う。
 しかし、食べてはいけないという良識が微かに残っていたようだ。
 そこでポケットに挿して眠ったのだ……と、推測する。

 で……。

 こうしたことは最近はなくなっていた。
 しかし、ここ2週間くらい再びその兆候がある。
 眠っていて暑いと、私は冷たい所に移動する。
 まあ、これは他の人にもあるんだと思う。
 ただ、私の場合は意外ととんでもない所に移動してしまうのだ。
 テーブルの下に潜り込んだり、流しの前のカーペットがない部分に横になっていたりする。
  
 しかも、この前は……。

 眠っていたらドアチャイムが鳴った。
 宅配便だと思った私は「はーい」と大きな声で答えて、ドアを開けに行った。
 すぐに開けないと不在だと思われてしまうという焦りから、「います! 今、開けます!」と叫んでドアを開いた。

 誰もいなかった。
 
 次の日もチャイムが鳴った。
 同じ行動をした。
 やはりいなかった。

 寝ぼけていたようだ。

 ……まずいな。
 こんなことを書いている場合ではない。
 これは寝ぼけて書いている訳ではない。
 
 ああ、寝ている間に仕事でもしてくれたらいいのに。

 朝起きたら原稿が上がっているとか……ないね。
 
 
 
posted by 土田英生 at 02:46| 広島 ☔| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする