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MONO代表・土田英生のブログです

2016年01月11日

寝ぼけ仕事とチョコレート

 20日からは京都で「裸に勾玉」の稽古が始まる。
 打ち合わせなどもあるので東京で台本書いている。
 弥生時代に設定したことを大きく後悔したりもする。
 新鮮なことをしたかったし、現代じゃなくした理由もある。
 けれど……大変なのだ。
 台本はもちろんのこと、舞台美術や衣装も。

チラシ.jpg


 まあ、台本はだんだんと形が見えてきた。まだ、着地点は見つかってないけれど、こっちに進めばいいんじゃないかというアタリはついている。

 今は先行予約中。
 特設サイトもできたので見てくださいね。
 →⚫️
 
 ついでに他の告知もしておこう。
 25日に大阪のロフトプラスワンウエストでトークイベントをやります。
 ヨーロッパ企画の本多君、マゴノテの古藤君の3人で喋る。
 大好きな2人だ。MONOにも出演してもらったことがある。
 本多君は「なるべく派手な服を着る」、古藤君は「のぞき穴、哀愁」。
 2人ともナイスガイでとても人当たりもいい。
 しかし、個人的に会って喋ると黒い話で盛り上がる。
 ムカつくやつのタイプとかが似ているのだ……と、思う。

 だからそれを表でやってやろうと思った。
 演劇のことはもちろんだけど、これまでの仕事で腹が立ったことなどもぶちまけてやる。
 コントなんかもやろうと考えているが……いつ、誰が書くんだろう?
 しかも練習だって……。
 色々と不明だ。
 楽しいものにするつもりですので、こちらもお願いします。チケット発売中です。

 『今夜、私共は悪口しか申しません。』→⚫️



 よく書くことだが、私は寝ぼける。
 あまり記憶なくモノを食べたりする。
 お酒は関係ない。
 最近はどうやらチョコレートを食べてしまうようだ。
 この前も、起きたらシーツにチョコレートがついていた。
 そして散らばっていた。
 シーツを洗う羽目になった。

 今日も……一度、朝の5時に目がさめたようだ。
 そしてやはりチョコレートを食べたらしい。
 さらに……ツイッターで「朝? 夜?」と呟いていたし、送られてきたコメントに返信までしていた。その文章におかしなところはないので、きっとかなりはっきりと起きて、行動を始めたようだ。
 しかし、それから知らない間に眠ったらしい。
 で、9時半に起きた。
 あまり覚えていない。
 ツイッターもチョコレートも。

 さらには……驚くことにさっき告知したトークイベントの台本らしきものを書き始めていたようだ。
 
 ちゃんとWordが開かれていて、以下のような会話が書かれていた。

✴︎ ✴︎ ✴︎

いやあ、腹立つんだよねえ。
どうしたんすか?
もうね、もう、本当にあいつだけは許せないよ。
ええ。
実はさ、決まってた仕事、急に断ってきやがってさ。
うわあ。
もう、あいつだけは一生許さないよ。
けど、オレも最悪っすよ。
どうした?
決まってた仕事、急にキャンセルっすよ。
……。
決まってたのに。
お、おお。
あいつだけは一生許さないっすよ。
そんなこと言ったらな、昨日だよ。
ええ。
道を歩いててな、いきなりぶつかられて。
車?

✴︎ ✴︎ ✴︎

 ……ここで終わっている。
 一体、どういう展開にするつもりだったんだろうか?
 これから先、笑える展開になるのか?
 
 まあ、そんなことはいいのだが、これを読んでわかったことは、どうやら私は寝ぼけていると思っている時、その時間はちゃんと起きているらしい。
 そしてすぐに眠って忘れてしまうのだ。
 お酒を飲んで普通に喋っていたのに記憶がないという人は結構いるが、どうやらそれと同じような感じなのだと思う。
 
 どうせなら知らない間にちゃんと書き終えてくれればいいのに。
 そしたら随分と楽になる。
 私の仕事は眠るだけで済む。
 
 グリム童話に「小人とクツ屋」という話がある。
 眠っている間に小人が靴を作ってくれて、それでクツ屋はお金持ちになったりする話だったと思う。
 あれもきっとそういうことだ。
 クツ屋が寝ぼけて自分で作っていたんじゃないだろうか。
  
 でなかったとしたら、私の周りには小人たちがいることになる。
 そいつらが勝手にチョコレートを食べ、ツイッターに書き込み、Wordを開いて台本を書いていたりするのだ。
 だとしたら、グリム童話の小人たちと比べて、随分とダメな小人たちだ。
 ちゃんと最後まで書けよ。
 売れるものを書けよ。
 私は眠っているだけで金持ちになれるではないか。
 
 ……まあ、小人たちはいないので、起きている間に自分で頑張らないとね。

 けど、寝ている間の自分の行動は……怖いね。

 小さい時からそういうことはよくあった。
 けれど、普通は思春期までには完全に消滅するらしい。
 まあ、今まで問題を起こしたことはないので大丈夫だと思うけど。

 いやいや、問題もあったね。
 大学生の時、みんなで雑魚寝をしていた。
 その中に私の好きな女性がいた。
 男子と女子、別れてごろ寝した。 
 起きてみたら、私は女子の中で眠っていた。
 そして好きな女性の横にちゃんと入り込んでいた。
 目を開いたら彼女と目があった。
 私は小声で「なんで?」と聞いた。
 彼女も小声で「知らないよ。夜中にここにきたよ」と答えた。
 
 こういうことが結構あり、それで……まあ、月並みな問題も起こした。
 
 大人になっても自分のことでわからないことはたくさんある。

 言い訳がましくなるが、「自分のことなど分からない」という事実をを知っているかどうかはとても大事だと思う。

 若い劇作家や役者さんから相談を受けることがある。
 伸び悩んでいるんです、と彼らは言う。
 私から見える意見を言うと「それは違うんです」などと言う。

 「この人は自分を知らないなあ」と思ったりする。
 何も私が正しくて、その人が間違っているということじゃない。
 私に利があるとすれば、私は他人だという事実だ。
 本人には分からないのだ。
「自分はこういう性格で、これが好きで、あれが嫌いで、これをやりたくて、あれはやりたくなくて……」と、自分を規定しまっているからだ。

 もちろん、指摘されれば一生懸命考える。
 けれど、どうしても自分から見えている世界の中でだけ考える。
 仕方ないことだ。だって、他人が見ている自分の姿は、自分の想像の外にあるのだ。
 だからどれだけ考えようが、努力しようが見ることはできない。
 頭で、言葉で理解できたとしても、その殻を破ることはできない。
 
 それをなんとかするには知性が必要だ。
 けれど、自分のことはやはり無意識が甘やかして守ってしまうので、知性だけで自分をコントロールするのはとても難しいことだけど。

 私は心理学が好きだが、信奉しているわけではない。
 ただ、心理学的な仮説に自分を当てはめてみることで、気づけることはある。

 心理学を勉強する代わりの方法としては、人をうまく使うことだ。
 さっきも書いたが、他人はちゃんと自分を見ている。

 私は理不尽な徒弟制度は嫌いだし、体育会系の雰囲気も大嫌いだ。
 けれど、唯一、いい面があるとしたら、自分では違うと思ったことを無理やりやらされる機会があることかもしれない。
 人は行動してみれば、わかることがあるからだ。

 自分の本当の能力や欲求に気がつけるかどうかはとても大事で、世界が狭い人はそれを見つけることができない。だからいい演出家が役者を伸ばすのは、その演出家の言うことをやってみることで伸びて行ったりすることはあると思う。
 
 私も自分の台本に対して悪口を言われた時、その時はいくら反発を感じても、言われたままを一度頑張って受け入れて考えてみることにしている。いや、そう努力している。

 そのことで気がつけることはたくさんあるのだ。
 まあ、これも一緒だね。
 やっぱり知性が大事だってことだね。
 
 ……なんだか眠たい。
 これでもし眠ってしまい、起きたらこれを書いた記憶がなかったらどうしよう?
 さすがにそれはないと思うけど。
posted by 土田英生 at 11:14| 東京 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする