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MONO代表・土田英生のブログです

2016年05月20日

同じ店に三回入る

 今日は劇作家協会の戯曲セミナーの講評をまとめてさせてもらった。
 昨年の受講生が最後に書き上げた作品で、書いた生徒が読んで欲しい人に添削希望を出すのだ。
 今年は三本。
 どれも私を指名してくれた人の作品なので、私なりに一生懸命読ませていただいた。
 昨日の夜は何を喋るか考えながら、もう一回ずつ全部読んだ。
 で、今日、それぞれの作者と会ったのだ。

 下北沢にある店で15時半から22時半まで。
 間に30分ずつ休憩を入れて6時間喋り続けた。
 最後の人のときは、喉がかれて声が上手く出なかった。
 
 ……それにしても後悔した。
 どうせなら違う店にしてもらえればよかった。
 店の人は、私を何者だと思っただろうか?
 一人終わる毎に、一々店を出た。
 なのにだ。
 30分するとまたしても登場してくるのだ。
 さらにはずっと同じ店員さんが注文を取ってくれたので、その人は毎回私に「いらっしゃいませ」と言い、そして『ありがとうございました』と言った。

 私は……どんだけその店が好きなんだよ。

 帰ったと思ったのに、30分すると現れる男なのだ。
 これではまるで『その店中毒』ではないか。
 30分店から離れただけで禁断症状が出て、ガマンができずにまたやってくる。
 しかも毎回アイスコーヒーを頼む。
 だから正確に表現すれば『その店のアイスコーヒー中毒男』だ。

 で、相手を変えて2時間喋りっぱなしなのだ。
 なにかの勧誘だと思われたかも知れないね。
 
 更にだ。
 私は恥ずかしさを微妙にアップさせることをしてしまった。

 最後の人と会った時、つまり三回目に店に入りテーブルに座った時だ。
 注文を聞きにきた店員さんは私に微笑んだ。
 私にはその微笑みの意味が分からなかったが「また来ちゃいました」という感じで応えてみた。

 しかしだ。
 その時に気づいたのだ。
 自分の服が替わっていることに。
 
 二人目が終った時、とても疲れていた。
 次の人まで25分あったので、一旦、事務所に戻った。
 片道5分。
 事務所に滞在していた時間は10分ちょっと。
 そんな短い間なのに、くつろぎたくて部屋着に着替えた。
 全く休む時間もなく、慌てて事務所を出たのだが、その時、なぜか前と違う服を着てしまったのだ。

 ……どうして着替えちゃったんだろ?
 
 しばらくあの店に行くのはやめよう。
 
posted by 土田英生 at 04:20| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする