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MONO代表・土田英生のブログです

2016年11月14日

物語の力

 風邪が治らず、身体が怠い。
 そのせいか台本も捗らない。

 夜になっても気分が乗らないのでDVDでテリーギリアムの『バロン』を観た。
 もう、何度目だろうね。50回以上は観てるはずだ。創作に行き詰ると私はこれを観る。
 ということは50回以上行き詰まっているということだ。
 ほぼ、全編、バカバカしいシーンの連続だけど、創作や想像力が現実を突破するという夢を見せてもらえるのだ。国などの権力がどういう風に民衆を縛るのか? 恐怖心を煽って支配する様などもとても分かりやすく描いている。
 そして、物語の力も。
 
 元のタイトルは『The Adventures of Baron Munchausen』。
 つまり『ミュンヒハウゼン男爵の冒険』だ。
 日本では『ほら吹き男爵の冒険』という名前で知られている話やエピソードを使いながら、それをテリーギリアムが一つの話にしている。
 私はこの『ほら吹き男爵の冒険』が昔から好きだった。
 話は全然違うけど、これをヒントに『床下のほら吹き男』という芝居にしたこともある。
 
 演劇もそうだけど表現は現実を抜きには語れない。
 今の社会に対するリアクションだし、現実を映す鏡でもある。
 だけどねえ。
 それだけでは面白くないんだよね、なんか。
 あまりにリアリティーのない作品も嫌いだけど、ただ人の暗部をあぶり出すだけの作品にも飽き飽きしている。

 やはり夢を見たいしね。
 信じられる夢を描く。そのためには現実を下敷きにしながら、そこから物語をきちんと紡ぐ必要がある。
 
 観終わって、書こうという気になった。
 これこそ、物語の力だね。
 
 
 
posted by 土田英生 at 05:13| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする