表紙に戻る
MONO代表・土田英生のブログです

2017年06月19日

まもなく稽古開始

 「きゅうりの花」の稽古がまもなく始まる。
 やっと台本の改訂も終わった。
 キューカンバー(MONO)のサイトにも情報が出ているが、こっちの方が詳しいので、今はこのリンクを貼らせてもらおう。

 →エントレの記事
 
 もうすぐ公演用のサイトなどもできるそうなので、そうしたらまたここで書かせてもらいますー。
 一般前売りも始まるし、関西では記者発表もさせてもらう。
  
IMG_0101.jpg
 

 そして11月には若い俳優たちとMONO特別企画をすることも決まった。
 タイトルは「怠惰なマネキン」。
 この企画は来年のMONOの本公演と自分の中ではリンクしていて、いや、まだそれはいいか。
 今はまだTwitterしかないのでそれを貼っておきます。

 →MONO特別企画vol.6アカウント
 
 私は一人の時は、まるで潜水艦のように静かに海の底を漂うことになっている。
 単純に言えば沈む。
 ここ二ヶ月はまさにそうだった。
 昨年秋からあんなに忙しかったのにMONO「ハテノウタ」が終わって急に暇になったせいだと思う。それに加えて今の日本の状況に対する暗澹たる気分が重なり、さらには個人的な生活の変化があったことで……もうもう不安の塊だった。
 不安の塊は重い。
 まったく浮上する気配がない。
 もっと軽くならなければ。
 状況が変わらなくても、気分だけでもなんとかしないとと思った。
 海の底にばかりいたくない。
 光が見たい。
 よし。だったら軽くなろう。

 まず、iPhoneからSNS系のアプリを全部抜いた。
 これは友達から勧めてもらった。
 パソコンでは見られるので問題ない。電車に乗っている時などもいつも見てしまっていた。
 入っていたゲームもかなり削除したので、暇な時は代わりに本を読むことにした。昔はそうだったしね。

 これだけでずいぶんと楽になった。
 押し寄せてくる人々の感情や、様々な情報から隔離されるだけでこんなに気分が変わるとは思っていなかった。
 
 次に環境を変えようと思った。
 私はインテリアなどが好きだ。
 けど、今はそんなに大掛かりなことはできない。
 なのでドアの色を変えようと思った。

 ペンキを買いに行った。
 そのホームセンターは私が昔住んでいたアパートの近くにある。
 なので買い物が終わってから、ブラブラとそのアパートを見に行った。
 まだあった。
 ほとんど変わっていない。
 「おおおおおお……」
 眺めながら小さな声が出てしまった。

 21歳から29歳までそこに住んでいた。
 劇団を作った時、ここを事務所にしていたなあと思った。
 外から電話がかかってきて「代表の土田さんはいらっしゃいますか?」と聞かれ、「少々お待ちください」と言ってしまったことを思い出した。しばらくして「お待たせしました」と低い声を出してみたものの、向こうは微妙な感じだった。バレてたんだろうね。
 
 それにしても……本当、当時のままだ。
 写真を撮りたかったけど、私のiPhoneはカメラが壊れている。
 インカメラだけは時々動くのだが、気まぐれにしか写らない。
 やってみたけどやっぱりダメだった。

 テンションが上がった私は隣の駅まで歩いた。
 そこには昔、犬飼君が住んでいたマンションがあった。
 よくファミスタをする為に遊びに行ったねえ。いや、遊びに行ったというより、入り浸ってたね。
 私も水沼君も。
 
 そのマンションもまだあった。
 写真を……けどiPhoneは……。
 すると、なぜかインカメラが反応した。

IMG_0121.jpg

 
 撮れた。
 私は入る必要なかったのだが、インカメラにしてしまうとどうも自分を向けてしまうようだ。
 自分抜きでもう一枚撮ろうと思ったら、またカメラが動かなくなった。

 近所をぶらぶらした。
 なんか……なんか……懐かしくて。
 よく通った定食屋さんに入ってご飯を食べた。
 気分が高揚したのか、リュックにペンキを入れたまま、歩いて帰ることにした。
 
 桂川に出る。
 と……夕日が川面に反射し、とてもきれいだった。
 写真は無理だし。
 けど、一応、試してみよう。

IMG_0124.jpg


 撮れた。
 今度は最初から自分を入れずに撮った。
 しばらく河原に座ってぼうっとした。
 不思議なことに元気が出てきた。

 家に帰って、仕事をして、夜中にドアを塗った。
 終わったら朝になっていたが、私はずいぶんと海面近くにまで浮上したと思う。
 
 
P1030160.jpg

 
 週末は広島に行き、来週から「きゅうりの花」の稽古開始だ。
posted by 土田英生 at 04:02| 京都 | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする