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MONO代表・土田英生のブログです

2017年12月31日

タイトルを短く!

 大晦日だ。まだ下北沢にいる。
 30日は起きたら午後2時だった。
 そこから残っている掃除や洗濯をしていたら夜になってしまい、すっかり移動する気力をなくした。
 昨日は一人でワインを飲み、早く寝てみた。
 ……そしたらこんな朝早くに目が覚めてしまった。
 やることがない。
 初日の出は明日にならないとダメだし。
 だからこれを書いている。

 予定は変わったけど、逆に都合がいいね。
 大晦日は京都、1日に実家の愛知県、そして3日に再び京都に戻ろうと思ってた。
 東京→京都→名古屋→京都だ。
 だけど、東京→名古屋→京都という方が効率的だ。
 実家で年越しをさせてもらって、年が明けてから京都に戻ればいいのだ。
 名古屋は東京と京都とのあいだだしね。

 東京と京都のあいだ。
 「空と私のあいだ」という芝居を創ったことがあるな。
 このタイトルは気にいっている。
 
 この前、戯曲講座でタイトルについて話した。
 私はどうもタイトルが長い。
 文章になっているものが好きなのだ。だから必然として長くなる。
 けれど、長いと困る事が多いのだ。
 雑誌などに情報を載せる時とかね。
 制作からは「なるべく短くしてください」と言われる。
 あ……「なるべく短くしてください」……これもタイトルになるね。「なるべく派手な服を着る」というのもあったし。

 あと、最近重大なことに気づいた。
 MONOが好きでよく観てくれている人でも、タイトルを正確に覚えている人がほとんどいないという事実だ。
 例えば「その鉄塔に男たちはいるという」。
 これを正確に言ってくれる人は少ない。
 「その」が「この」になってたり、「いるという」が「いた」になってたり。
 面白かったのは「少しはみ出て殴られた」を「殴ったと思ったら殴られていた」と間違えていた人がいた。
 それはそれでいいタイトルだと思うけどね。
 だって殴ったつもりだったのにね。逆に殴られていたという。まあ、目に見えないスピードで来たんだろうね、そのパンチは。
 とにかく苦労してつけても、覚えてもらえないタイトルでは悲しい。
 
 だから現在、タイトル短くする運動を実施中だ。
 特にMONOの本公演はそうしようと決め、「ぶた草の庭」以来、密かに続けている。
 次回の「隣の芝生も。」も頑張って短くした。
 これまでの私だったら「隣の芝生も青いとは限らない」とか、そんな感じになってたと思う。

 これまで自分でつけた芝居のタイトルを思いつく限り、長い順に書いてみる。

✳︎ ✳︎ ✳︎ 

 
「チェーホフは笑いを教えてくれる」
「衛兵たち、西高東低の鼻を嘆く」
「その鉄塔に男たちはいるという」
「ノーティー・ナインティーズ」
「夢叶えるとか恥ずかし過ぎる」
「トナカイを数えたら眠れない」
「ローランドゴリラとビーバー」
「崩れた石垣、のぼる鮭たち」
「カップで自分を量るがいい」
「ソラミミホンネレソラシド」
「チェーホフを待ちながら」
「いつわりとクロワッサン」
「ウィンカーを、美ヶ原へ」
「なるべく派手な服を着る」
「ウェルズロード12番地」
「その受話器はロバの耳」
「三日月に揺られて笑う」
「少しはみ出て殴られた」
「さよなら、ニッポン」
「うぶな雲は空で迷う」
「梢をタコと読むなよ」
「時折、風が吹くと」
「橋を渡ったら泣け」
「床下のほら吹き男」
「地獄でございます」
「0時から5時まで」
「のぞき穴、哀愁」
「空と私のあいだ」
「ブーゲンビリア」
「紙にかいた青空」
「怠惰なマネキン」
「なにもしない冬」
「4つのテーブル」
「スタジオNO.3」
「遠州の葬儀屋」
「樅の木に短冊」
「相対的浮世絵」
「胸の谷間に蟻」
「きゅうりの花」
「月がみえない」
「REST ROOM」
「隣の芝生も。」
「南半球の渦」
「ロマン再生」
「路上生活者」
「初夜と蓮根」
「約三十の嘘」
「燕のいる駅」
「板子乗降臨」
「ぶた草の庭」
「ハテノウタ」
「Holy Night」
「BROTHER」
「京都11区」
「悔しい女」
「裸に勾玉」
「ー初恋」
「赤い薬」
「Sugar」
「錦鯉」

✳︎ ✳︎ ✳︎


 数字や英語は半角になっているので、一概には言えないけど、まあこんな感じだ。
 「ぶた草の庭」以降のMONOの本公演のタイトルを赤字にしてみた。
 こうしてみると「隣の芝生も。」はやや後退してるな。
 最後の「。」がなければいいのに。
 「隣の芝生も」……いや、やっぱり必要だな。
 「ー初恋」の「ー」とかも、なんだろうね?
 そういえば、英語に翻訳してもらう時、この「ー」をどうするとかいう話になった。
 結局はただの「First Love」になってしまったけど。
 
 とにかくタイトルはどんどん短くしていこう。
 数年後には「あ」とか「お」とか、そんな短さになっているかも知れない。
posted by 土田英生 at 06:42| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする