……どうでもいいけど、タイトルの最後に『。』がつくせいでどうも文章にしまりがなくなるな。
タイトルの最後にマルは金輪際つけないことにしよう。
とにかく名古屋、東京、大阪、四日市と終わり……残すは北九州の3ステージだけになった。
多分、この作品も再演することはないだろう。
そう考えると切ないもんだ。
再演をしたくないというのではないんだけど、それなら他にも再演したいと思っている作品はたくさんあるしね。「約三十の嘘」「その鉄塔に男たちはいるという」「相対的浮世絵」「なるべく派手な服を着る」「ぶた草の庭」「裸に勾玉」……今の公演ペースで考えると実現は難しい。
本当に演劇は厄介だよね。
DVDなどでは撮っているけど、劇場で体験する舞台作品ではないし。
役者も年齢を重ねる。今回の「隣の芝生も。」だって出演者一人一人にあてて書いているので、何年か後には書き直さないと再演できない状態になってしまう。
時間が経てばいろんなことが変わっていく。
演劇を大げさにいうつもりもないけど、やっぱり生でやるということは奇跡だなと思う。
毎回、ツアーを組んで回っているけど、キャストもスタッフも毎回、全員が揃わないと上演ができないって……なんて効率が悪いんだろう。
今となっては当たり前の風景。
けれどその前にはいろいろなことがある。そして結果が現在だ。
稽古を始めた頃は嵐山駅だって冬景色だった。けれど今は桜が咲き、すでに散り始めている。


稽古期間中は工事していたコンビニもすっかり営業中で、毎日ここでアーモンドを買うのが私の日常になった。


去年の春からワークショップをし、特別企画をやっていた5人も、今はMONOの古参メンバーとともに「隣の芝生も。」を創り、毎日アップをして本番に臨んでいる。


これまで離れて行った人のことを思い出す。
通り過ぎて行った人たちもたくさんいたのだ。
だからこそ今も一緒に活動してくれている一人一人のことを考える。
とにかく古い新しい関係なく、今、一緒にいる人たちを大事にしてやって行かないとね。
その結果が、またさらなる現在を作っていくんだし。
そんなこんなで残りは北九州。
10人のキャストと盤石なスタッフでいい舞台にしたいと思っておりますので……皆様、お待ちしています。
→公演サイト
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そして……4月15日から始まる日本テレビ系列の新日曜ドラマ『崖っぷちホテル!』。
これも間もなく始まる。
撮影は順調らしい。
私は公演中なので顔を出せていない。だからプロデューサーからの報告を聞いているだけだ。
だいたい、脚本家って孤独なんだよね。
私が触れる人はプロデューサーや監督など、一部のスタッフだけで、役者さんなんかとは顔合わせの時に挨拶して、撮影に顔出した時に少しだけ喋ったりして、次に皆とガッツリ会うのがいきなり打ち上げだったりするからね。
現場にしょっちゅう顔を出して、役者さんに直接ダメ出しする脚本家もいるみたいだけど、できないよねえ、そんなこと。
明日は本打ち。
もし早く東京に行けたら、そっと撮影に顔を出してみよう。