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MONO代表・土田英生のブログです

2007年09月30日

イギリスかぶれではない。

 この前ある人から「土田さんは“イギリスかぶれ”ですもんね」と言われた。
 そんなことはない。
 断じて違う。
 だからそのことについて書かなければならない。
 
 確かに私が好きなものにはイギリスにまつわるものが多かった。
 まずはアンティーク家具。フランスなどの曲線が多いものより、イギリスの角張ったものが昔から好きだった。特に比較的新しいエドワーディアンが好きだ。シャツもポールスミスの小花柄のものが好きだし、部屋の壁紙などもウイリアムモリスやローラアシュレイのものが好きだ。モンティパイソンもイギリスだし、そういう意味ではイギリス好きなのかも知れない。
 しかし留学するずっと前から好きだった訳だし、それに京都だって同じように好きだった。私は昔から古いもの好きで、まず日本の城が好きだし、京都や奈良の寺社仏閣も好きだ。愛知県から大学で京都に来たのも京都好きだったからだ。高校の時、隣の友達は透明な下敷きに松田聖子の切り抜きを入れていたが、私が入れてたのは京都市街図だった。裏返すと「京の年中行事」という表すら入っていた。
 
 話がそれた。
 もちろんイギリスが嫌いだった訳ではない。どちらかというと好意的だった。
 そして始めて「その鉄塔に男たちはいるという」のリーディングでロンドンを訪れた。アンティークマーケットなども巡り、更に向こうの演劇関係者と交流したことでまた来たいなあと思い、それがその後の留学につながった。
 そして一年過ごし、地理も分かり愛着も湧き、それに友人もたくさん出来たので帰って来てからも半年に1回くらいはロンドンへ行っている。よく行っているなあと自分でも思う。この前行った時には入国の審査官から「お前はどうしてこんなに来てるの?」と聞かれた。「観光です」と答えたら、彼はしばらく私のパスポートの渡航歴を見ながら「でも一年いたし……それからも何度も来てるし、何の観光?」と言われ「それでも観光です。そうとしか言えない」と答えたら、「どこ見たいのか言ってくれ」としつこく食い下がられた。大きなお世話だ。私がムッとしていたら、ヤツは笑って「冗談だよ」と言いやがった。冗談なのか。畜生。

 で……。
 前回書いたこととつながるが、ちょうど留学する前に私はややバランスを崩していた。そして留学している間にすっかり自分を取り戻した。だから勝手な思い込みが出来あがった。ロンドンが好きと言うより、ロンドンに行けば元気になれる気がするだけだ。だから仕事などで疲れると行きたくなるのだ。ロンドンのどこがいいというのではない。
 日本の方がいいという点は山のようにある。イギリスの演劇だってクソつまらないものは沢山ある。だから私は断じてイギリスかぶれなどではない。フィッシュ&チップスが特に好きでもない。アフタヌーンティーもしないし、紅茶も飲まない。

 まあ、今はそんな典型的なイギリス人もあまりいないけど。 
posted by 土田英生 at 02:43| 京都 ☔| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする