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MONO代表・土田英生のブログです

2018年10月07日

路上演劇祭2

私たちがフィールドとしている小劇場と呼ばれるところは、基本的に新しい団体や表現が次々と出てくる。
移り変わりも激しい。
10年経てばかなりの劇団が姿を消す。

MONOは来年で30年。
まあ、結構、長くやっている方だと思う。

京都で劇団活動を始め、10年くらい経った頃から全国公演をするようになった。
その頃は動員も伸び、取材なども増え、これからの劇団としていろいろな媒体で取り上げてもらった。私もテレビドラマの脚本なども書き始め順風満帆だった。

その頃は7人体制。男性5人と女性2人。
客演などを一切呼ばず、劇団員だけでの公演を続けた。
「ー初恋」「約三十の嘘」「燕のいる駅」「きゅうりの花」など今でも上演してもらっている様々な作品はこの時期に書いたものだ。

やがて女優が抜け、それ以来はずっと男性5人でやってきた。
20周年もそのメンバーで迎えた。
このままでいいと思っていた。
どうしても男性5人だけでは作品の幅が狭くなるので、客演は呼ぶようになっていたが、それでも不都合は感じなかった。

一時期よりは減ったけれど、それでも来てくださるお客さんもたくさんいるし、私たちは比較的順調に公演活動も続けている。

ただ、これからの10年を考えた時、このままでは徐々に縮小して行くだけだと考えるようになった。

私は一応、劇団の代表なので、先のことを考えなけれないけない。
MONO特別企画でオーディションをしたり、俳優育成講座というのを開いたりしたのは新しい出会いを求めてのことだった。
どうも私は同じメンバーで物事を積み重ねていくことが好きらしい。

紆余曲折はあったが、今年新しいメンバーが増えた。

20年ぶりのことだ。

今回、観劇三昧が企画している路上演劇祭への誘いをもらった。
これまでのMONOだったら参加など考えなかった。
正直に言えば、今更ショーケース的な場所にノコノコ出て行くのもなあという感じもあった。

けど、新しいメンバーが「やってみたい」と言ってくれた。
渡辺啓太君は他の舞台に出ていてスケジュールが合わなかったが、女優3人はやるという。
若い人たちなどにMONOを知ってもらうためにも参加してみたいというコメントを聞き、私も腰をあげた。

20分弱の短編を書いた。
タイトルもある。

『座れ、オオガミ』

野外でやって、果たして鑑賞に耐えられるものになるのか、それはわからないけど、それでも一週間稽古をしている。
会話を得意とする私たちの芝居の一端は理解してもらえるものになって来ていると思う。

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10月8日の14時15分から、下北沢の会場。
入場無料のカンパ制ですし、カレーフェスとのコラボなので色んなカレーも食べられます。
MONOの短編には柿喰う客の七味まゆ味さんも遊びに来てくれますー!

上演終了後、15時からは観劇三昧で物販及び交流会もありますので遊びに来てください。

詳細はこちらをご覧ください。→



posted by 土田英生 at 03:07| 京都 ☁| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

いよいよ初日! 「隣の芝生も。」

長い間、更新しなかった。
それには理由がある。もちろん忙しかったのもあるが、それでも私は忙しい時ほどブログを更新したくなるので、それが一番の原因ではない。

私は仕事や写真のデータなどを外付けのハードディスクに保存していたのだが、それが突然故障してしまいそれらが全て取り出せなくなったのが大きい。それでなんだかパソコンを触るのが嫌になってしまったのだ。もちろん仕事ではMacを使って書いているけど、それ以外で使うことがなくなってしまった。

 しかし、明日はMONO「隣の芝生も。」の初日なので思い切って更新することにした。宣伝しないといけないしね。まあ、Macを劇場に置いてきてしまったのでこれもiPhoneで書いてはいるんだけど。

 今回も台本を書くのには苦労したけど、なんだろ? なんだか……台本を書くモチベーションが今までと違ってきた。どうしてこんな思いをしているのか分からなくなることが多くなった。何が面白いのか、と、頭の中が真っ白になる変な感覚に何度も襲われた。こんなことは初めてだ。自分の中で何が起きてるのかと自問した。

 書いているときは本当に孤独で、どうしても理解者を求めたくなっちゃうんだよね。けれどそんなことはどだい無理な話なのだ。MONOで新作を書くことと、自分が作りたいものはイコールだと思い過ぎていたのかも知れない。皆からもらう声に助けられることも多くあるんだけど、同時にそのことでやりたかったことが分からなくなってしまうこともある。想いを突き通す力と、そのことから生じる孤独に耐える強靭な精神力が必要だ。どうも私はそこが弱いね。これは愚痴でもなんでもなく、本当にそう思う。劇団や気心知れたメンバーに甘えたらダメなのだ。
 
 途中からはそのことにかなり自覚的になった。だからおかしな感覚だった。やる気満々で元気な自分のすぐ裏側には別の自分が座っていた。

 今回の芝居がどんな風に映るのかは幕が上がってみないと分からないけど、今の私にできることは自分の思いに正直に舞台と向かい合うことだけだね。その後のことは終わってから考えればいい。
 
初日前は最もナーバスになるね。

 けど、今創れるものを、みっともなく創ったつもりだ。なので……皆に観てもらいたい。

 MONO「隣の芝生も。」
 情報は以下から!

 

posted by 土田英生 at 01:16| 京都 ☁| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月28日

北海道

 札幌にいる。
 戯曲講座だったのだ。パソコンを持ってこなかったのでiPhoneで書いているが、ブログの設定を変えられないので、表示される天気の欄が京都か東京になっているかも知れない。
 けれど私は間違いなく札幌にいる。下の写真が証拠だ。

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 人に戯曲の書き方を伝えるなんて、とてもおこがましいことだと思う。
 私自身、いつも新作を書くときは自分を見失なっているのに。
 だけど、考えていることを素直に話したつもりだ。それしかないしね。

 自分のことを浮き沈みの激しい人間だとは思うけど、どんな時も素直に進むと決めたのだ。
 色々と考えたりはするけれど、生きることはとてもシンプルなんだよね。
 一つ一つ目の前の問題に対処すればいいだけだし。

 今日もホテルのロビーでカメラを落とした。レンズに付けていたフィルターが割れた。落ち込みかけたが、すぐにヨドバシカメラに行って新しいものを買った。それだけのことだ。

 失うことを恐れず、真っ直ぐに進む。明日、京都に戻り、締切に向けて脚本を一生懸命書く。ああ、なんてシンプルなんだ。
posted by 土田英生 at 02:30| 京都 | MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月30日

MONO『裸に勾玉』!

 慌ただしくなってきた。

 劇団☆A・P・B−TOKYOのトークゲストをしてその後、初日打上に参加させてもらった。
 演出、主演の高野さんとは昔、同じ劇団に在籍していた過去がある。
 芝居にはその時の香りがあって、私としてはとても懐かしかった。
 翌日は大阪へ移動。劇作家協会関西支部のイベント『劇作バトル』。イキウメ/カタルシツの前川君と彼の書いた『語る室』を題材にトーク。この企画はなにより私が勉強になった。なるほどと思ったり、新しい発見があったりして、新作に取りかかっている私としてはとても嬉しい企画だ。前川君とここまでゆっくり喋ったのも初めてだったし。そしてやはりお酒をのみに行った。
 大阪に泊まって、朝はMONOの打合せ、そしてTHE ROB CARLTONを観る。若い集団ながら、私はここでも懐かしさを覚えた。なんだろ? 一回りしてきたのかなという感想を持った。
 そのまま東京に戻る。
 今日は朝から取材。
 新作の執筆に本腰を入れているのだ。

 MONO第43回公演『裸に勾玉(まがたま)』。
 
 舞台設定は弥生時代後期。
 もちろんリアルにはできない。
 卑弥呼などが出てくる訳でもない。その頃の庶民のなんてことない生活を描く。
 そういう意味では普段の芝居と変わらないのだが、やはり調べなければいけないことはたくさんある。リアリティのないものはイヤなのだ。
 どの辺りに虚構を設定するのか、悩みながらも楽しんでいる。
 
 芝居とか表現は、現在、生活していて感じることから始まる。どうしたって社会に対するリアクションになる。私にだって思うところはたくさんあるし、いいたいこともある。
 かといって、その主義主張を開陳しようというのではない。
 あくまで、人々の有様を描き、そのことで“言葉だけではない”なにかを表現したい。
 時代設定を変えることで、より、現代を描けるはずだと踏んでいる。

 だからまずは、舞台の世界を自分のものにしなければいけない。
 スターバックスで話されている会話を書くように、高床式倉庫の下で喋る人たちの会話を書きたい。
 そういう意味でも、今日は収穫があった。
 
 明日は舞台美術の打合せだ。
 なので、帰ってきてから構想を詰めた。
 面白くなるね。
 ここ数日の間に受けた刺激がいい形で私を奮い立たせている。
 やっぱり、作品を創るのは……苦しいけれど楽しい。

 MONOの先行予約もありますので、皆さん、よろしくお願いします!

 →
posted by 土田英生 at 01:33| 東京 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月07日

何回来たのか……。

 もう何度来ているか分からないくらいの北九州。
 福岡も含めると……数え切れない。
 馴染みのある街並を眺めていると、戻ってきたとすら思える。
 
 明日は二回。明後日は一回。
 北九州芸術劇場の小ホール。

 唯一の不安は東京が終わってから少しだけ日数が開いたことだが、役者個々はそれぞれ準備をしていただろうし、まあ問題はないと思う。明日の午前中にもう一度確認もするし。
 とにかく新鮮にやらないと。
 不思議だけど、公演場所が変わると芝居の流れも変わったりする。
 それは土地柄とかそういう問題ではない。
 やはり芝居が少しだけ変化するんだと思う。
 だから、毎回、とにかく丁寧にやるしかない。

 色々と考えなければいけないことはあるが、九州に来るまで……身体は休めた……はずだ。
 
 九州近郊の皆様、劇場でお待ちしています!
 
posted by 土田英生 at 01:19| 福岡 ☁| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月15日

気がつかない

大分に来ている。
ずっとなにかを忘れていると思っていた。
しかし、それがなにか分かなかった。
今日は朝の5時に起きた。仕事をしようと思ったのだ。明日はMONOの舞台美術の打ち合わせがある。だからよりイメージを明確にしておかなければ。
ノートを開いて、書き込む。
いや、やはり台本の形にしてみよう。

……そこで気づいた。パソコンを持って来ていない。なにか忘れている感じがしていたのはこれだったようだ。
posted by 土田英生 at 08:32| 大分 ☁| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月11日

稽古は着々と。

 MONO『うぶな雲は空で迷う』→の稽古は着々と進んでいる。
 
 開始から二週間経って、軌道に乗ってきた。
 今回は客演の人もいないので、ともするとマンネリになってしまう。
 それを少しでも避ける為に、なんとかこれまでなかった面を出そうと苦労している。
 楽しい苦労なんだけどね。

 無意味で面白いものを創りたい。
 定型じゃない笑いを、起承転結じゃないドラマを、喜怒哀楽じゃない人の有様を。
 
 だから今回の台本は苦労している。
 いつもと比べて遅れているわけでもないし、稽古で実際に形になっている前半部分はいい感じだ。
 ただ、それでも苦しい。
 とにかく自分の中で純度を高めて、出てきたものだけを書きたいからだ。
 頭の中だけで構成して、簡単に解決したくない。
 
 皆さん、ホント、今回は観に来て下さいね。
 チケットも絶賛発売中ですので。


 劇団を長い間やっていると様々な時期がある。
 順調な時もあれば、苦しい時もある。
 その時々で、とにかく問題を一つづつクリアしながら進むしかないのだ。

 集団が駄目になるのは当たり前のことを修正できなくなるからだと思う。
 関係の遠い人を批判するのは簡単だ。一番難しいのは、近くにいて長所も知ってしまっている人に対して物を言うことだ。
 大人の集団だって、うまく行かない理由の本質は小学生や中学生が抱えるものと大差ない。
 今更こんなこといいだろ……と、思うような当たり前のことを、違和感を感じた時点できっちりと問題化し、解決を図って行くことが、最も肝要なんだと思う。

 劇団活動は長い時間をかけて、一つの作品を創っているようなものだ。

 劇団結成から24年。
 今回もメンバー揃って公演できることに感謝だ。

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posted by 土田英生 at 03:21| 京都 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月17日

初日

MONO第39回公演
『少しはみ出て殴られた』

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作・演出|土田英生

出演|水沼健 奥村泰彦 尾方宣久 金替康博 土田英生/岡嶋秀昭 諏訪雅(ヨーロッパ企画) 中川晴樹(ヨーロッパ企画)


***********************

建物の中に国境線がひかれた─
何も変わらないはずだったのにね。

ある時ヤツがふざけて言った。「この線から出たらダメってことにしよう」
私はわざと線から手を出してやった。ヤツは笑いながらその手を押し返した。
そんな戯れを繰り返した。そしてそれからどれくらい経ったっけ?
遊びたくなったので、私は笑いながら手を差し出した、すると……
ヤツは突然殴り掛かって来た。一切の笑顔を消して。
見えない線。線とは何かを巡る寓話――

***********************

……今日が初日です。19時半からです。
吉祥寺シアターです。
当日券もありますので。

では皆さん、劇場でお待ちしています。
posted by 土田英生 at 10:10| 東京 🌁| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月05日

決める!

 MONO『少しはみ出て殴られた』の初日も近づいて来た。
 サイトで直前予約も始まりました→
 
 公演直前になると、「決めなきゃいけない」アレやコレやが目白押しになる。
 私はなんでも棚上げにするという「仕事できない人間」の典型だ。

 音響さんから「あそこの音の入りどうしますか?」
「ま、様子を見ておいおい決めましょう」
 照明さんから「4場って完全に夜のシーンですか?」
「ま、稽古をしながら判断するよ」
 舞台から「あの入口は完全にふさぎますね」
「でも使うかも知れないので、もうちょっと待ってもらって」
 舞台監督から「場当たりって◯◯日の△時からて固定していいですか?」
「まあ、そこは流れで行きましょう」
 衣装から……制作から……演出助手から……そして役者さんから……。
 質問をされる度に、
「ま、それに関してはまた決めますね」

 そうして発言のしわ寄せが一気に来る。
 タイムリミットだからだ。

 そろそろ向かい合わないといけない。
 決めなければならない。

 決めるぜ。
posted by 土田英生 at 12:51| 京都 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月04日

遅刻。

 『少しはみ出て殴られた』の稽古は毎日行われている。
 本来は昼から稽古をしている時期だが、今回の私は少しばかりバタバタしているので、今は夕方からの稽古だ。
 まあ、さすがに来週からは昼稽古をするんだけど。

 夕方からなので、私は家にこもっていつもギリギリまで書いている。
 「とにかく確認稽古をしておいて下さい」と演出助手のイソッピーにメールをして、一時間くらい遅れて行ったりすることも多い。
 
 自業自得ながら、一人遅れて行く時の後ろめたさ。
 あれなんだろうね。
 怒られるわけではないのに、昔の遅刻の記憶がフィードバックしてくるんだろうか?
 家を出るときから、妙に心が縮こまる。
 乗り換えの桂駅の態度も何だか冷たい。

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 烏丸の駅を降りて、小走りに向かうが京都芸術センターの入口もなんだか怒っている。

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 で、稽古場を開けると……
 
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 意外に楽し気でほっとしたりする。
 気持ちがやっと楽になる。

 これは一場の稽古中。
 雑談をしているわけではない。

 来週からはそんなことのないように、しなければ。



 あ、そうだ。
 京都のアートコンプレックスで世田谷シルク→という東京の劇団が公演中です。
 私は明日の夜、トークに出ます。
 初めて会うので緊張しますけど、頑張って喋ります。
posted by 土田英生 at 02:43| 京都 ☔| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月18日

タイトル決定とおばあさん。

 来年の2月〜3月にかけてMONOの公演がある。
 『赤い薬』『トナカイを数えたら眠れない』と改訂再演が続いたが、今回は正真正銘の新作だ。
 で、タイトルが決まった。この前、チラシの打合せをしたが、その時まで決め切れずにいたので皆にも相談したりした。
 
『少しはみ出て殴られた』
 
 男ばかりの舞台だ。

 チラシの打合せは京都駅近くのカフェラウンジ。
 で、そこへ向かう途中、地下鉄の四条駅で階段をおりている時だった。
 途中でおばあさんがキャリーバックを抱えて止まっている。
 エスカレーターもあるのにどうしてだろう?

 『そのバック、下までおろしましょうか?』
 
 私は声をかけた。
 おばあさんはしばらく考えていたが、やがて微笑んで『お願いします』と答える。
 で、私はそのキャリーバックを持ち上げた。

 ……な、なんなんだ……異常に……異常に重いのだ。
 男性でも重いのに、このおばあさんは……よく途中まで下ろせたもんだ。
 とにかく私はそのバックを持って階段の下まで降りた。
 それにしても重い。一体何が入っているのか?
 おばあさんは足取り軽く階段をおりた。

『ありがとう』

 おばあさんはお礼を言ってくれた。

『いえいえ。これ、重いですねえ。あっちにエスカレーターもありますよ』
『ええ、でも、階段をおりないと足が鍛えられないしねえ』

 なるほど。おばあさんは鍛えようと思って階段を使っていたのか。
 だとしたら邪魔をしたことになってしまったのかと思ったが、しかしだ。この荷物はいくらなんでも重すぎる。

『鍛えるのもいいけど……コレを抱えてだとキツいでしょう? いつもこんな荷物ですか?』

 するとおばあさんは言ったのだ。

『はい。重くないと鍛えられないのでねえ』

 更に続けて言う。

『鍛えたいんです』

 そう言うとおばあさんはキャリーバックを引きながらすごいスピードでホームを歩いて行った。
 私は何か間違ったことをしたらしい。
 あのおばあさんは健康の為などではなく、明らかに何かを目標にして鍛えているのだ。
posted by 土田英生 at 03:45| 京都 ☁| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月14日

「空と私のあいだ」先行予約

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 MONO特別企画『空と私のあいだ』
 
 一般発売は21日からですが、今日からMONOのサイトで先行予約がありますので。
 皆さん、よろしくお願いします。

 * * *

 稽古も25日から始まる。
 楽しみだね。私は一緒にやらせてもらうのは初めての人ばかりだし。
 MONOの金替、尾方、そして常連の山本麻貴の三人以外は初仕事なのだ。
 何人かは舞台などでお見かけしているけど。

 関西以外でもやりたい。まあ、その為には何とかいいものを創るしかないね。
 
 設定や内容は変わるけど、フォーマットは初演の時と同じだ。
 オムニバスのようでオムニバスではない。
 一応、同じ場所、時間だしね。
 まあ、劇場に来ていただくしかない。
 舞台美術も面白いし。

 ああ、頭の中を整理しないと。
 同時進行しているものが多過ぎる。
 この作品を入れて5つだね。全部きちんと着地させたい。
 ここ二年くらい、途中でダメになってしまう仕事があまりにたくさんあったし。
 一つずつ、大事にやらないと。

 今日と明日は久しぶりにワークショップをやる。
 大事にやらないと。だから寝よう。
 
 
posted by 土田英生 at 04:36| 京都 | MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月30日

MONO

 明日のイベントに備えて東京から奥村さんが合流。
 で、全員で稽古をした。

 昨日とは打って変わって台詞も入り、形になっていた……と、思う。
 もう大丈夫だ……と、思う。

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 この自信に満ちた表情は余裕の表れだ……と、考えて差し支えない……と、思う。


 久しぶりに5人揃って……ワイワイと稽古をし……その帰り道。
 私は急に新作が書きたくなった。
 今度、6月末からMONOの特別企画があるけれど、本公演は来年の頭。
 ぼんやりとした構想はあったのだけど、それがくっきりと形になって来た。

 MONOの活動について、ここ数年ちょっと迷っていた部分があったのだと思う。
 だから新作が書けなかった。
 いや、書こうと思えば書けるのだけど、これでいいんだろうかという気分が私を支配していた。
 ……そのトンネルを抜けたようだ。

 22年も劇団をやっていると新鮮さを保つことは難しい。
 最初の頃はコロコロとスタイルを変えられる。
 失敗しても失うものなどないからだ。
 
 しかし……いつの間にやらスタイルや評価がかたまって来る。
 他からも「MONOはこういう所がいいんですよね」などと言われて、そうかと自分でも思ってしまう。
 問題はここからなのだ。
 永遠のマンネリで行くのか、それともかたまったものを壊して新しいことに挑戦し続けるのか。

 ……私はどちらもイヤなのだ。
 自分達も新鮮なモチベーションを維持しつつ、それでいてクオリティを保証したい。
 
 なんか……それが出来そうな気分になっている。

 結果はどうなるか分からないけど、そういう気分になったことは……喜ばしい。
posted by 土田英生 at 05:15| 京都 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月25日

大丈夫か?

 30日にABCホールでのイベントで、MONOも20分弱の芝居をすることになっている。
 随分昔に書いた短編をやろうとしたのだが、そのデータは残っていなかった。
 思い出しながら急いで書いてみた。予想以上に台詞が多くなってしまった。
 
 そして先週、一度だけ集まって読み合わせをした。
 ……グダグダだった。
 全部で稽古は3日しか出来ない。
 だから次の稽古までには必ず台詞を入れてこようと約束して別れた。

 私は次の日から東京だった。

 行きの新幹線。台本を手にしながら熟睡してしまった。全く台詞は覚えられなかった。

 東京に着いて打合せを2件。「とくお組」の芝居を観て、アフアートークに出させてもらい、メンバーと飲んだ。深夜になってから下北の事務所に帰り……台詞を覚えるつもりだった。
 高校時代に覚えた英語の格言に「Don't put off till tomorrow what you can do today」というのがあった。「今日出来ることは明日に延ばすな」……その通りだ……しかし、私は明日に延ばすことにした。「明日のことは明日悩め」という意味のことが聖書にも書かれている。

 翌日は「売込隊ビーム」の芝居を観て、終わってからは戯曲の講評をした。劇作家協会の仕事だ。作者二人と順番に会い……調子に乗って5時間喋った。とてもじゃないが、そこから台詞を覚える気にならない。
 一休宗純は「なるようになる」と言った。私は素直にそれに従った。

 そして今日。
 帰りの新幹線。
 私は焦っていた。京都駅に着いたらそのまま稽古なのだ。
 しかしお気に入りの弁当を食べながらiPhoneでゲームをしていたら、強烈な睡魔が襲って来た。
 トンネルを抜けるとそこは雪国だったと川端康成は書いたが、私の場合は気がつけば名古屋だったのだ。

 さすがに慌てて台詞を覚え始めた。
 しかし……すぐに京都駅に到着してしまった。
 MONOのメンバーはいつもきっちりと台詞を入れてくる。
 これはまずい。

 しかし……。
 
 喜ぶべきか、悲しむべきか。
 皆、私と似たりよったりの状態だった。
 私は個人的にはホッとした反面、このままで大丈夫かという不安も抱いた。
 まずいのではないか?

 シェークスピアは言っている。
 今が最悪だと言える間は、まだ最悪ではないのだと。

 だから大丈夫だね。
posted by 土田英生 at 04:40| 京都 ☁| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月02日

線引きの難しさ

 今日は休演日明けでソワレが一回。
 だから朝は別の仕事の打合せに行き、それから劇場に入った。
 芝居は色々とハプニングもあったものの、役者には勢いが出て来た感じだ。
 平日にもかかわらずお客さんもちゃんと来てくれたし、流れも段々かたまって来たように思う。

 で。

 終演後、ロビーでお客さんの一人から苦言をもらった。
 いきなり怒鳴り口調で色々と言われたので、最初は何が何だか分からなかったが、私とMONOの、演劇に向かう姿勢に関してだ。
 最初は黙って聞いていたのだが、途中でついつい言い返してしまった。

 その人が去った後、このままではいけないと思って追いかけて、劇場の外でその人と話した。
 言い分は理解が出来た。ただ、それでも私はそのことに関して違う見解を持っている。

 しかし……。

 劇場を出た後、私を猛烈な自己嫌悪が襲った。
 
 それは言い返したことに対してだ。

 これが討論の場や、飲み屋での話であれば問題ない。多少喧嘩腰になろうが、意見を戦わせればいい。
 しかし今日は……終演後のロビーだった。他のお客さんもいる。
 そこで言い合いをしてしまったのだ。
 その人達にも迷惑をかけたし、それ以上に……私は自分で普段思っていることを守らなかった。
 私たちは舞台で何かを披露する以上、(広い意味での)芸人だ。お客さんに何を言われようが、それは仕方がないのだ。全て甘んじて受け入れなければいけない。自分の意見は意見として、それは別の機会にちゃんと話せば良かったのだと思う。
 今日は何を言われても真摯に聞き続けるべきだったのだ。
 感情的になってついつい言い返してしまった自分を恥じた。

 尾藤イサオさんが来て下さっていたので、一緒に飲んだ。
 温かい助言が心に沁みた。そして私は自分の態度を反省した。 

 線引きは難しい。
 それでも……まあ、やっぱり今日の私はダメだったね。
 ああ、人間が出来ていないというか、まだまだだ。
posted by 土田英生 at 02:45| 東京 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月29日

2日目終了。

 MONO『トナカイを数えたら眠れない』、東京公演の2日目が終わった。
 今日は終演後にバックステージツアーがあった。
 初めての試みだったけど、お客さんと触れ合えて何だか嬉しかった。

 で、それから6時間、前に一緒にやったドラマのメンバーと飲んでいた。
 この人達はずっと公演の度に来てくれて、そして美味しいお酒をごちそうしてくれる。
 仕事の関係者ではなく、すっかり仲良しのお友達だ。
 
 明日は朝から打合せ。 
 そして夜は本番。
 あ、平日はまだまだ席に余裕がありますので……皆さんどうかこちらまでどうぞ。→直前予約フォーム

 頑張らないとね。色々と。
 
posted by 土田英生 at 00:58| 東京 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月27日

勝負パンツ

 今日は昼過ぎに劇場に入って、ランスルーという、本番のように音や明かりも入れながら、問題があれば止めて確認するといった感じの稽古をした。座・高円寺を使うのは初めてだし、何より北九州と劇場のサイズが変わるので見え方や声の響きを中心に確認をする。

 明日はとうとう『トナカイを数えたら眠れない』東京公演の初日だ。
 場所は座・高円寺。
 高円寺の駅から徒歩5分です。
 
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 当日券はもちろんありますが、直前予約もありますので……ぜひ、ご利用下さい。→

 ところで……私はゲンを担いだりはしない質だ。
 しかしどういう訳だか、初日には決まったパンツを履いていた。
 まあ、冗談のような物だが、それでもMONOの公演の時は案外そうしていた。
 随分と昔の話だ。

 なぜか私は初日になると「ペプシ」と書かれたトランクスを履いていた。
 どういう経緯でそうなったのかは覚えていない。
 メンバーからは「今日もペプシマンなの?」などと聞かれたりしていた。
 10年以上も前のことだ。
 で、そのトランクスはボロボロになった。
 そんな時、再び「ペプシ」と書かれたトランクスを発見したので購入した。
 メンバーからは「2代目ペプシマン」と呼ばれていた。
 それもボロボロになった。

 そこからは決まったパンツはなかった。

 前回の「赤い薬」の公演の時だ。
 札幌公演で私は誕生日を迎えた。
 練習中に私を除いた4人のメンバーがいきなり寸劇を始めた。

 それはメンバーが私の誕生日の為に考えてくれた作品だった。
 かなりしっかりとした創りの、稽古も積まれた寸劇だった。
 照明も音響も入っていた。

 そしてラストシーン。
 四人が後姿でパンツ一枚になった。
 それでエンド。
 その時に全員、イギリス国旗の入ったお揃いのパンツを履いていた。
 
 そしてプレゼントに私も同じものをもらった。
 札幌の楽屋でパンツを履いてみた。
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 ……そして今回。
 金替が九州の前に聞いた。
『あのパンツ履くの?』

 そして北九州公演。初日。
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 残念ながらこんなことになった。
 履いて来たのは三人だけだった。
 水沼と奥村は『東京では絶対』と言っていた。

 明日、皆が履いてくるのか……確認しよう。
 ちなみに私はさっき風呂から出て……すでに着用している。
 だから問題ない。

 ……そんな下らないことはどうでもいい。
 明日は初日。
 だから頑張る。
 そしてもう眠る。

posted by 土田英生 at 01:56| 東京 ☁| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月21日

初日が終わった……。

 『トナカイを数えたら眠れない』の初日が終わった。
 いろんなハプニングもあったけど、とにかく無事に幕が開いた。
 
 北九州芸術劇場もホント馴染みの劇場になった。
 『約三十の嘘』だけはまだ劇場準備室の企画だったので別の場所で上演したが、それからはMONOだけでも『京都11区』『相対的浮世絵』『地獄でございます』『床下のほら吹き男』で来ているし、北九州芸術劇場のプロデュースで『錦鯉』、それからキューブ制作で『相対的浮世絵』も上演させてもらっている。

 で、本番を迎える度に朝には必ずコーヒーを飲む場所がある。

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 川に面していて、正面には小倉城の天守、そして芸術劇場も見える。
 ここで色んなことを考える。
 あそこはああしようとか、ここを変えようとか。

 書いていて、前にも同じことを書いたことを思い出した。
 しかも同じような写真も載せた覚えがある。

 あれはいつだっただろう?
 自分でも忘れてしまったけど、何だかここでお茶を飲んでいるととても落ち着くのだ。
 明日も少し早く起きて行こう。
 そして色々と考えよう。
posted by 土田英生 at 00:32| 福岡 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月19日

劇場入り。

 北九州芸術劇場に入った。
 そして夕方からは実際の舞台で稽古。

 最初は芝居が空間に馴染まない。
 稽古場ではまとまっていたはずの芝居が一旦バラバラになる。
 しかしやっている内に……段々とそれが芝居の形になって来る。
 この過程が好きだ。
 
 明日は朝から一日中、照明や音響と合わせながら稽古を繰り返す。
 きっとそれで形が出来上がる。

 そして明後日が本番。

 ああ、こわ。
posted by 土田英生 at 00:47| 福岡 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月24日

1年前のMONO

 中国から戻り、そして東京からも戻り、京都で稽古の日々に戻った。
 時の過ぎるのは早い。
 1年前は何をしてたのだろう?
 そして写真を見てみると、ちょうど『チェーホフを待ちながら』をやっていた。
 伊丹のAIアイホール。
 MONO結成20周年の特別企画だった。

 その時の写真を載せようと思ったが、5人のメンバーが揃っているものはこれしかなかった。

 P1010484.jpg

 手前から奥村、水沼、金替、尾方、そして私。
 楽屋で撮ったものだ。
 
 ……しかし何の目的でこんな写真を撮ったのか。
 1年経った今となってはなにも思い出せない。
 
posted by 土田英生 at 02:37| 東京 ☀| MONO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする