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MONO代表・土田英生のブログです

2019年08月25日

駆け足で。

 あまりに久しぶり過ぎて書くことがない。
 いや、書こうとするとあれもこれもとなって逆に書く気力が失せる。
 
 なんとか簡潔に書ききってやる。
 前回の更新は6月8日。
 MONO特別企画『涙目コント』をやりますよということと、映画を創ろうとしていますという内容だった。
 そこから今日までを駆け足で振り返ろう。
 
 6月は映画の為にロケハンや打ち合わせを繰り返し、月末には秩父にある廃校になった場所を借りて撮影をした。

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 東京から通うには遠いので泊まり込んでの撮影だった。
 MONOメンバーも全員出演している。

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 ↑これは宿泊先近くのコンビニでの写真。
 初めての監督であたふたしたけど、無事に撮影は終了。編集はこれから。秋にはなんとか完成させたい。

 
 7月に入ってからは『涙目コント』の稽古。
 前川くん、平塚くん、横山くんから提供してもらった台本に加え、つなぎを私が書いた。

 8月からは三鷹と京都で公演。
 おかげさまでお客さんもたくさんきてくれて、京都は全ての回でソールドアウトだった。キャパが小さいとはいえ、いつ以来だろ?
 京都での会場は新しくできたTheater E9 Kyoto。

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 水沼くんと尾方くんはスケジュールの関係で声のみの出演となったけど、劇団結成30周年にやる特別企画としてはいい公演になったと思う。

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 ↑撮影・谷古宇正彦

 京都での本番を終え、すぐに長野県の上田で行われた劇作家大会に参加。
 私はお城を歩きながら話したり、レセプションの司会をしたり、シンポジウムで話したり、飲みに行って話したり……ま、話してばかりいた。
 
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 ↑これは閉会式、裏から撮った写真。

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 会場は私にとってはすっかり馴染みなったサントミューゼだったので、その点気が楽だった。

 そして東京に戻ってきたのだが……やや疲れが出てしまったようだ。

 気分もやや塞ぎ気味だ。
 世界が確実に閉じて行っていることと、自分の周りでも親しい人たちの嫌な噂などを聞いたことがきっかけだ。
 月末には京都に戻るので、東京にいる間、ちょこちょこ仕事をしながら、友達とご飯に行ったり、〇〇〇〇に行ったりしようと思っていたのだが、自分から動く気力が湧かない。
 明日は誘ってもらったので出かけるけど。
 ま、気分転換しよう。
 最近、本当に嫌な話ばっかり聞いてるしね。
 
 それにしても社会の視野が狭まっている。
 皆が感情優先で動き、理屈で考えることを放棄している。
 先のことを考えると絶望したくなるけど、なんとか新しい物語を構築するしかないよね。

 気持ちを新たにして、上を向き、先のことを考えよう。
 やらないといけないこともたくさんあるのだ。
 映画の編集、新しい小説の執筆、秋に上田でやる「怠惰なマネキン」の書き直し、来年の公演の準備……。
 頑張らないとね。

 最後に告知をして終わろう。

 28日から『なるべく派手な服を着る』をTABACCHIという団体が上演してくれる。→
 30日には私も観てトークに出演します。

 そして10月には『相対的浮世絵』が東京は本多劇場・大阪はCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演されます。→
 青木豪・演出で、出演は山本亮太(宇宙Six/ジャニーズJr.)、伊礼彼方、石田明(NON STYLE)、玉置玲央、山西惇。
 
 そして上田のサントミューゼでは「怠惰なマネキン」を上演。→
 作、演出は私。舞台美術を奥村泰彦くんがやってくれてます。
 出演はMONOから石丸奈菜美、高橋明日香、立川茜、渡辺啓太。そして青年団の古屋隆太さん。

 
 また、くだらない話も書かないと。
 結構、たくさんたまってるんだよね、エピソードが。
 
posted by 土田英生 at 03:03| 京都 | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月08日

はじめての○○○○

 はじめてのことをするのは楽しい。
 MONO次回公演は特別企画。
 結成20周年の時には特別企画として『チェーホフを待ちながら』という作品を上演した。チェーホフの短編を大胆に翻案したコント集のような公演だった。

 今年は結成して30周年なので、何かやろうということになった。
 『涙目コント』
 好みは近いけど、自分では書けないというか、どんな風に作品を組み立てているのか知りたいと思っていた人にお願いした。
 イキウメの前川君からはテレビ用に書いたものを提供してもらい、iakuの横山君、オイスターズの平塚君には同じような設定で書き下ろしてもらう。
 ここまでいろんな人に脚本をお願いするのははじめての試みだ。
 同じ条件で私も新作を書き、4本を一つの作品としてまとめようと思っている。

 はじめての試みだ。
 三鷹と京都での上演だ。
 皆様のお越しをお待ちしております! 情報は……リニューアルしたMONOのサイトで!
 MONOサイト
 
 もう一つはじめてのことに取り組んでいる。
 映画を創ろうとしているのだ。

 これまでテレビドラマには随分と脚本は書いてきたし、映画に関しては『約三十の嘘』と『初夜と蓮根』の両方で原作・脚本として参加した。けれど、演出というか、映画だから、一応、監督ということになるけど、それはやったことがなかった。

 with MYUという会社の社長さんである西田さんから『やってみませんか?』というありがたい言葉をもらって、ついつい調子に乗ってしまったのだ。
 ただ「監督」と呼ばないでくださいというお願いはしている。
 なんか恥ずかしいんだよね。
 ずっと映画をやっている人はいいんだけど、一本だけ撮って監督と名乗るのは、どうも生理的に無理だ。
 
 また詳細は書こう。

 不慣れなことをしているからだろうか、最近は身体がおかしい。
 ストレスを感じるとおかしくなる耳も順調に痒いし、喉もおかしい。またしてもヒステリー球みたいだ。
 そして一番困るのは眠れないことだ。
 どれだけ横になっていても眠りに入れず、寝たと思ってもすぐに目が覚める。
 おかしな夢もたくさん見る。

 昨日は体が全てLEGOになってしまっている夢を見た。
 腕などを動かそうとすると、ポロポロと壊れていく。
 動きたいけど動かせず、唸っていたら目が覚めた。
posted by 土田英生 at 11:29| 京都 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月30日

東京→名古屋

気候のせいもあって、今日は妙に爽やかだった。
区役所に行く用事があったので久しぶりに自転車に乗った。風が気持ちいい。気がついたら近所を1時間近くぶらついていた。

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これは鈴虫寺。
ああ、リフレッシュ。

本当は今日、東京に戻ろうと思っていたのだが、居心地がよくてズルズルと夜まで滞在してしまった。
明日は朝起きて、ちゃんと移動しないと。

元々は京都に帰ってくる予定はなかったが、名古屋に行くことになったのでついでに帰ってきたのだ。

名古屋で上演していたオイスターズの『ここはカナダじゃない』。
作演出の平塚くんに夏に上演するMONOの『涙目コント』に脚本を提供してもらうことになっているので観に行くつもりにはしていた。それを彼に伝えたらトークに呼んでくれたのだ。

26日のマチネだったので当日行くのは怖いと思い、前日のうちに愛知県に移動しておこうと考えた。実家に泊まればいい。
母親に電話でそのことを伝えると「25日は甥の運動会があるで、見にきてやりなさい」と言う。

なので25日の朝に下北沢を出た。実家のある大府まで行って運動会を見学した。
暑かったけど新鮮だった。小学生が走る姿には涙を流し、お弁当タイムには私のエッセイ「自家中毒」を読んでくれたという珍しい人がいたので調子に乗って喋った。翌日もオイスターズを見てトークをしてさらには打ち上げにまで出て喋り自己嫌悪した。通常運転だ。

名古屋から京都に移動して今にいたる。
自宅ではとてもリラックスできた。

しかし、今、ここに書かなければいけないことがあるとすれば、東京から名古屋までの新幹線のことだね。

いつもは品川から新幹線に乗るのだが、時間があったので東京から乗った。名古屋までの一時間半、私はとても無駄に感情を消費することになった。

三人席の窓側。
東京駅では横には誰もいなかった。
徹夜だったのでありがたかった。
私は発車する前に目を閉じ、すぐにウトウトし始めた。

……半分眠りかけていたけど、品川に到着したことはわかった。
人が乗り込んでくる気配。
そして、隣に誰かが座ったのがわかった。
薄眼を開けると、派手な格好をした女性が座っている。

私はそのまま目を閉じた。

すると、品川を発車してすぐに私の右肩にズシンと何かが当たった。
え?
見るとその女性の頭が私の肩に乗っているのだ。

まだ発車して5分も経っていない。
本当にすぐだった。
しかし彼女はすっかり眠っているのだ。しかも私にもたれかかって。

どうしよう?

思案した挙句、私はゆっくりと身体を窓側にずらした。
しかし、彼女は起きずそのまま体重を預けてくる。体勢が斜めになってしまい、これでは完全にラブラブなカップルだ。

肩を少し大げさに動かしてみた。
と、彼女は気づいたようで小声で「あ、すみません」と言って真っ直ぐ座り直した。
「いえ」と私も答えたが、彼女はサングラスをかけたまま目を閉じている様子だ。

私も目を閉じた。

またしてもすぐに気配を感じた。
目を開けると頭がかなり近づいている。
まるでダルマさんが転んだ状態。

私は反対側に、つまり窓にへばりつくようにして、なるべく彼女と距離を取って目を閉じた。

しかし……すぐに肩に重みが加わった。
またしても完全にもたれかかっている。

肩を動かしてみたが、今度は全く起きる気配がない。
思い切って、「すみません」と小さい声で言ってみたけど、彼女は寝息を立てているだけだ。
よっぽど眠たかったんだろうね。
どうしたらいいのか困っていると、アナウンスとともに新幹線はスピードを落とし、新横浜のホームに滑り込んで行く。
ここで目を覚ますんじゃないかと思ったのだが、彼女は全く動く様子もない。

新横浜で通路側の席に若い男性が座った。
彼は座る時、私と彼女を見てから、私に頭を下げた。
その表情は「二人で仲良くしているところにすみません」と語っていた。
心の中で「違うんです」と叫んだが彼には通じていないようだった。

私はもう一度肩を大きく動かした。
と、ハッとした感じで彼女は私から離れた。

とにかく私も徹夜だったのだ。
眠りたい。
私は彼女に背中を向けて、身体をひねった状態で目を閉じた。
やがて意識が遠くなった。

……熟睡した。

「列車は三河安城を定刻通り過ぎました」的なアナウンスが遠くで聞こえる。
もう名古屋に着く。しかし……目を開く前から体の感覚でわかっていた。
とんでもないことになっている。

私も眠っている間に身体を元に戻していたようで、真っ直ぐ前を向いて眠っていたのだが、彼女の頭は私の肩というより、ほとんど胸に乗っているのだ。しかも丁寧なことに彼女の右手は軽く私の腕に添えられている。寝ぼけて誰かと勘違いしているとしか思えない体勢なのだ。

通路側の男性を横目を見る。
スマホでゲームをしていたが、彼もチラリを私を見た。
少し表情が怖い。
「いちゃいちゃしやがって」という感じだ。

私は困惑したが、返答できない。
それに降りなければいけないのだ。

身体をそっと捻りながら、もたれている彼女から逃れた。
と、彼女はビクッとして急に起きた。
彼女も何がどうなっているのかわからないようだったが、とりあえず私から離れて真っ直ぐな姿勢に戻った。
じっと正面を見つめている。

気まずい空気が流れていた。

私は立って上に置いてあった荷物を取り、

「あ、名古屋で降りますので……」と言いながら二人の前を通った。

私が通路に出た時、彼女が私に向かって「すみませんでした」と言った。
なんと答えていいのかわからず「ああ、いやいや」という曖昧な返答をした。

通路側の男性が驚いた表情をして私と彼女を見た。

「え? お前たち他人だったの?」という声がはっきり聞こえた気がした。
posted by 土田英生 at 03:46| 京都 | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする