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MONO代表・土田英生のブログです

2018年04月23日

デューク土田

 寝ようと思ったらすでに朝だった。
 昨日は「崖っぷちホテル!」第2話のオンエアだった。
 毎回、翌朝にはプロデューサーから諸々報告の電話がある。
 なのでそれまで起きていようと思い、これを更新することにした。
 
 MONOの公演が終わって、休む暇もなく東京にいる。
 毎日パソコンの前に座り、ローソンに一日三回行くだけの生活だ。
 おかげでポンタカードのポイントがどんどんたまっていく。

 積み重ねってすごいよね。
 2年前、友達と花見をしようということになった時、ローソンでたまっていたポイントを使おうと思った。それまで一度も使ったことがなかったのだ。見てみたら4000ポイントくらいたまっていたので全部使った。

 そして去年の秋にもポイントで払おうとして確かめたら2000ポイントあった。その時にも全部使い、今は700ポイントくらい。
 
 あれ、100円で1ポイントだよね。
 ということは……67万円もローソンで使っていることになる。
 チリも積もればだ。

 そうそう。
 積み重ねと言えば……。
 私は去年の12月から気が向いた時に腕立て伏せをすることにしている。
 別に真剣に鍛えている訳でもないけど、続けていたら明らかに身体つきが変わってきた。
 胸と腕がパンパンになってきた。
 こう書くとかなりムキムキなイメージだけど、そこまでではない。
 前がポヨポヨだったので、それが引き締まったというだけかもしれない。
 だけど、どうやら嬉しいんだよね。
 前回の公演の時とか、楽屋で衣装に着替える前、上半身裸でいる時間が長かった気がする。
 
 いや、書きたかったことは日々の積み重ねは侮れないなということだ。
 ポンタカードも私の胸筋も増えて行くし。
 
 ま、そのおかげもあって体力的には全然問題ないんだけど、今キツイのはメンタルだね。
 緊張状態がずっと続いている感じだ。
 まあ、これはドラマが終わるまでは続く。
 しかも、終わってからもすぐに舞台の新作を書き下ろすのでまだまだ休めない。
 テアトルエコーさんに新作を書き、演出もさせてもらうのだ。
 だから、今のところ、お盆までは休みがない。

 ああ、本当は一ヶ月くらい休みたいんだけどねえ。

 ロンドンにも長い間行ってないし。
 最後に行ったのは……3年くらい前かもしれない。
 そうだ。
 ホテルにいたら佐々木蔵之介くんもロンドンにいるということがわかり、朝方までSOHOのバーで飲んだ記憶がある。
 楽しかったな、あれは。
 
 だけど、休めないものは仕方ない。

 舞台にしろドラマにしろ、作品を発表すれば様々な反応もある。
 どうしたって嫌な声も耳には入ってくる。
 それに対し、私にだって言いたいことは山のようにあるんだけど、ま、我慢だね。
 
 去年、自分を見つめ直す機会があって、泣き言を周囲にばらまくのをやめようと決意した。
 私は息を吐くように愚痴を言うタイプなのだ。
 だけど、それを変えてみようと思った。
 もちろん劇的には変えられないけど、心がけているだけで前よりましになった。
 これだって腕立てやポンタカードと同じだ。
 日々の積み重ねだ。
 気がついた時にはメンタルが強い人間になれているかもしれない。
 
 異常に打たれ強い、鉄のようなメンタルを持った人間になったらどうしよう?
 もしかしたらゴルゴ並みになったりして。

 デューク土田に改名しよう。
 
 ……いいんだけど、これ、難しいところなんだよね。
 嫉妬深く、人を妬んだり、泣いたり、喚いたり……そういう負の感情が何かを書くモチベーションになったりするし。
 弱いからこそ、他人の弱さに共感できたりするということもある。
 物を書くならやっぱりジェラシー土田のままがいい。
 
 とにかく粛々と目の前のことをこなすしかないのだ。
 心の中で大騒ぎしながらも、表向きは『デューク土田』として自信を持って進む。

 休みがないので、せめて日々の仕事環境を整えようと思いイスを買った。
 仕事のイスだけはアンティーク家具だと座りずらいので、デザインだけのリプロダクションものだ。
 だから高さも調節できる。
 仕事部屋で使っていたイスがボロボロになってきてたのでいい機会だと考えたのだ。

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 しかし……このイスに座って書くことはなかった。
 これは京都の家にある。
 私が仕事をするのは下北沢だったよね。なんで気づかなかったんだろ?

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 この前、久しぶりに打ち合わせが日テレであった。
 駅にあったポスターの写真。

 ああ……後、一時間ちょっとで電話があるね。
 怖いんだよね、毎週。

 いかん。デュークなのに。
 腕立て伏せでもして待とう。
 
 
posted by 土田英生 at 07:28| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月10日

「隣の芝生も。」終了

 MONO「隣の芝生も。」の公演が全日程終了した。
 稽古開始は1月後半、3月10日に名古屋で幕を開けて、東京、大阪、四日市、そして4月8日に北九州で千穐楽。

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 今回はビルで隣り合う二つの部屋が舞台になっていた。
 一つが元ヤクザたちが探偵事務所をやろうとしている部屋、隣がスタンプ屋。
 「盆」が回って違う部屋になる仕組みだった。上の写真はスタンプ屋の状態だ。
 お客さんからは見えなかったと思うけど、ちゃんと棚にはスタンプが並んでいたりする。

 
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 作品の評価は観客の皆がするものなのでわからないけど、とにかく登場人物10人、それぞれをキャラ分けして見せて行くことに最も苦心した。

 まあ、これは毎回のことだけど。

 私はいわゆる“ちょい役”というものが書けない。
 これは完全につかこうへいさんからの影響だと自分では思っているが、どの役者も「出ている」と実感できるだけの役割を振るように心がけている。もちろん出番の多さや台詞の量で、役の重要度が決まる訳じゃない。大事なのは作品だ。
 そうは思うんだけど、あまりにも出番が少ない人がいたりすると、稽古場で気になって仕方ないんだよね。
 私が耐えられないのだ。
 同じだけ時間を拘束されているのにきっと不満だろうな、と、気が気じゃなくなってしまう。
 
 MONOでは、自分が出ていないシーンが続いていても、基本的には皆が稽古を見ている。
 強制している訳じゃないけど自然にそうなった。
 一緒に芝居を創っていたら他のシーンだって見るのが普通だしね。自分の台詞を覚えていたりするのは構わないけど、稽古中に作品以外のことをされるのはなんとなく嫌だし。

 ある稽古場を見学した時だ。
 二人のシーンをやっていて、演出家がいろいろと稽古をつけていて……けれど他の役者は喋ってたり、スマホを眺めてたりしていた。中にはゲームをしている役者もいた。自分の現場ではないけどイライラしたし、その舞台は観に行かなかった。だいたい、他人の稽古を見ている時にこそ発見があったりするのにね。

 MONOでは稽古中にスマホなどを眺めている役者もいない。
 そういう役者さんは私の中ではNGになっていってしまうので、そういう人は残らないからだ。
 
 話がそれたけど、人の稽古ばかり見ている役者に気づくと「やばい。あの人、しばらく出てきてない」と焦り、慌てて出番を作ったりしてしまう。
 そのせいで話が変わって行くことすらある。

 ……これは私の欠点でもある。
 そういう意味では本当の劇作家ではないのかもなと思う。

 全くそういうことを気にせず書いてみたいと思ったりもするんだけどね。
 外に書き下ろす時で、自分が演出をしなかったり、「主役をこの人で」と頼まれたりした時は役の大小があったりするけど、自分の劇団では無理だね。
 
 自分の中では様々な思いはあるけど、とにかく終わった。
posted by 土田英生 at 05:34| 京都 ☁| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月04日

残りは北九州公演のみ! そしてドラマ!

3月10日に名古屋で幕を開けた「隣の芝生も。」。

……どうでもいいけど、タイトルの最後に『。』がつくせいでどうも文章にしまりがなくなるな。
タイトルの最後にマルは金輪際つけないことにしよう。

とにかく名古屋、東京、大阪、四日市と終わり……残すは北九州の3ステージだけになった。
多分、この作品も再演することはないだろう。
そう考えると切ないもんだ。

再演をしたくないというのではないんだけど、それなら他にも再演したいと思っている作品はたくさんあるしね。「約三十の嘘」「その鉄塔に男たちはいるという」「相対的浮世絵」「なるべく派手な服を着る」「ぶた草の庭」「裸に勾玉」……今の公演ペースで考えると実現は難しい。
本当に演劇は厄介だよね。
DVDなどでは撮っているけど、劇場で体験する舞台作品ではないし。
役者も年齢を重ねる。今回の「隣の芝生も。」だって出演者一人一人にあてて書いているので、何年か後には書き直さないと再演できない状態になってしまう。

時間が経てばいろんなことが変わっていく。
演劇を大げさにいうつもりもないけど、やっぱり生でやるということは奇跡だなと思う。
毎回、ツアーを組んで回っているけど、キャストもスタッフも毎回、全員が揃わないと上演ができないって……なんて効率が悪いんだろう。

今となっては当たり前の風景。
けれどその前にはいろいろなことがある。そして結果が現在だ。

稽古を始めた頃は嵐山駅だって冬景色だった。けれど今は桜が咲き、すでに散り始めている。

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稽古期間中は工事していたコンビニもすっかり営業中で、毎日ここでアーモンドを買うのが私の日常になった。

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去年の春からワークショップをし、特別企画をやっていた5人も、今はMONOの古参メンバーとともに「隣の芝生も。」を創り、毎日アップをして本番に臨んでいる。

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これまで離れて行った人のことを思い出す。
通り過ぎて行った人たちもたくさんいたのだ。

だからこそ今も一緒に活動してくれている一人一人のことを考える。
とにかく古い新しい関係なく、今、一緒にいる人たちを大事にしてやって行かないとね。
その結果が、またさらなる現在を作っていくんだし。

そんなこんなで残りは北九州。
10人のキャストと盤石なスタッフでいい舞台にしたいと思っておりますので……皆様、お待ちしています。
公演サイト

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そして……4月15日から始まる日本テレビ系列の新日曜ドラマ『崖っぷちホテル!』。
これも間もなく始まる。
撮影は順調らしい。
私は公演中なので顔を出せていない。だからプロデューサーからの報告を聞いているだけだ。

だいたい、脚本家って孤独なんだよね。
私が触れる人はプロデューサーや監督など、一部のスタッフだけで、役者さんなんかとは顔合わせの時に挨拶して、撮影に顔出した時に少しだけ喋ったりして、次に皆とガッツリ会うのがいきなり打ち上げだったりするからね。
現場にしょっちゅう顔を出して、役者さんに直接ダメ出しする脚本家もいるみたいだけど、できないよねえ、そんなこと。

明日は本打ち。
もし早く東京に行けたら、そっと撮影に顔を出してみよう。
posted by 土田英生 at 01:53| 京都 | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする