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MONO代表・土田英生のブログです

2017年11月07日

心理学マニア

 いつだったのかは忘れたが、フロイトやユングを読んでから心理学が好きになった。
 自分にとって必要だった。
 けれど、そこからは心理学を幅広く学ぶことには興味は向かわず、私の興味はもっぱら行動心理学や催眠心理学に集中した。

 そうした知識は、まさしく演劇の現場で役に立っている。
 MONO特別企画「怠惰なマネキン」の台本を書く時も、演出をする時も、久しぶりにそのことをかなり考えた。これがどういう結果になるのか、まだ見えないけどね。
 
 みなさん、お待ちしています。
 MONO特別企画サイト→
 出演者のインタビューや私のコメントなども載っています。

 明日も稽古。
 ああ、秋。

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posted by 土田英生 at 05:02| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月02日

上がった分は下がる

 こんなものを書いている場合じゃない。
 締切を抱えているので、とにかく脚本を書かなければいけない。
 そんなことは重々承知している。

 けれど、このままではダメなのだ。
 明日の朝まで集中して書くことを考えると、とにかく自分の状態を整えることが優先だ。
 お酒を飲みたいけど、そんなことをしたら仕事ができない。
 なのでこれを書いているのだ。
 これはお酒の代わりだ。晩酌ではなく晩ブログだ。
 
 昨日、稽古を夕方からだと思い込んでいた。実際は13時からだったのだが、15時まで別の用事を入れてしまっていた。それを早く切り上げさせてもらい、1時間遅れで稽古場に向かった。両方に迷惑をかけた。
 
 そんなこともあり、移動中、ずっと考え事をしていた。
 気分が滅入った。
 稽古場に着いた時はちょっとだけ感情が乱れていた。
 けれど、稽古を開始すると気分が上向いた。テンションも上がってくるので急上昇して行く。
 
 これが私の問題だ。

 終わると……その反動がやってくる。上がった分だけ下がってしまう。
 だから稽古で元気を出せば出すほど、終わってから勢いよく落ちる。
 
 17時に稽古は終わったが、このままではまずいと思った。絶対に急降下すると自分で分かったからだ。なのでソフトランディングを試みた。急降下じゃなくて、優しく着陸しようという作戦だ。

 そこで皆に声をかけ、何人かとご飯を食べた。
 しかし……。
 「じゃあね」と言って皆と別れた途端にダメになった。

 身体の内側に広がる厭世的な気分。周囲の景色がモノクロになっていくような感覚。
 見事に急降下していく。

 ハイボールがいけなかったのだろうか? 一杯だけにしておこうと思ったけど、結局、4杯飲んだし。いやいや、それくらいでは酔わないはずなんだけどね。

 仕事ができる状態ではない。
 思わず知り合いの店に立ち寄り、さらに2杯だけ飲み、事務所に戻ってシャワーを浴び、そのまま二時間ほど眠ってみた。
 ……電話で起きた。
 仲のいい女友達からだった。
 最初は気をつけて話していた。考えていたのだ。元気を出したらダメだ。その分落ちるんだから。ゆっくりゆっくり……ソフトにソフトにだ……。

 気がついた時には元気に喋っていた。
 部屋を歩き回りながら電話している自分がいた。
 
 案の定、電話を切った後……ダメだった。
 パソコンには向かっていたが、全く集中できなかった。
 
 今日は稽古もない。
 だから朝から書いていたのだが気分は相変わらずだ。
 書いてはため息をつき、しばらく休んで、まずいと思ってパソコンに向かう。
 少し乗ってきたと思って書いていると、自分の台詞に傷ついたりする。
 そしてため息をつき、しばらく休んで、慌てて机に戻る。
 その繰り返しだ。
 なんだこの一人芝居フェスティバルは?
 しかも……そんなことしているから……。
 おいおい、気がつけば、もう夜になっているではないか?
  
 こういう時、誰かに話を聞いてもらったりして楽になるのが定石なんだと思うけど、私の場合はそれに効果がない。喋っているうちに、不必要に元気になってしまうからだ。
 問題はこの「不必要に」という部分だ。
 結局、一人になった時にはその分「不必要に」落ち込んだりするので逆効果だったりする。
 
 そういう意味ではお酒と似ている。酔っている間だけ楽になる。
 人前で喋っている時だけ楽になる。
 
 昔、病院でカウンセリングを受けた時だ。
 その時の気分はどん底だった。
 ま、どん底だから行ったんだけどね。

 診察室に入って、最初は普通に悩みなどを話していた。
 少しだけ面白くしてみたら横にいた看護師さんが少し笑った。
 すると私は調子に乗ってきてしまった。今、私がいかに悩んでいるのかを、とても愉快に話してしまった。
 最後には先生も微笑んでいた。
 どんどん気分がよくなった。話し終わった時にはイベントをやった後のような爽快感があった。
 「すっきりしました!」と、言いながら手を振って元気に病院を出た。
 
 けれど……。
 あの時も余計に落ち込んだことを覚えている。
 あれ、カウンセリングになってなかったんだよね。ただ、喋っただけだ。

 私はプライドが高い。
 正直な心情を吐き出してしまうと、自分の内側から逆襲される。
 だから正直には話せない。

 これでも随分と改善されたんだよねえ。
 昔はもっと我が強かったし。
 思い込んだら、それが世界の全てだった。

 そのせいで色々な物を失った。
 後悔と反省を繰り返し、少しずつだけど、他人の考えも受け入れられるようになった。
 そして、そのことが前よりは見えるようになった。
 失う前に考えるようになったからだ。
 これは進歩だ。うん、随分と進歩している。

 やっぱりこんなものを書いている場合ではない。
 仕事に戻ろう。
posted by 土田英生 at 21:51| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月30日

自己嫌悪

 ブログやSNSの難しいところは、何かを書いた時、周囲の人に「もしかして俺のことか」と思われてしまう可能性があるところだ。腹が立ったことなどは、時間が経ってからなるべく分からないようにして書くことにしているが、これはなかなか難しい。

 特に文章などにすると、どうしてもニュアンスが削ぎ落とされて、はっきりとした意味が生まれてしまう。
 誤解も生む。

 話し言葉も同じだだけどね。
 一旦、発してしまったらもう戻せないのだ。
 相手を傷つけてしまえば、後でどんな言い訳をしようが完全に無しにすることはできない。
 時には景色を変えてしまう。
 
 そうなんだよね……。
 言葉にすることで、大事していたものを壊してしまう瞬間がある。
 後悔しても、いくら言葉をつぎ足しても……元には戻らない。

 すべての景色が変わってしまうことは、私だって耐えられない。
 猛烈な自己嫌悪。
 今の私は本来の状態ではないよね。その自覚はありながら、じっとしている訳にもいかない。歩みを少し進めるのに精一杯で、先が見えない方向に足を踏み出している。
 
 どこに向かいたいのか、それは私にも分からない。
 5メートル先しか見えない。
 だとしたら5メートルだけ進み、違ったら歩みを止めよう。
 
 私は無宗教だし、占いなども信じない。
 けど、時々、神が欲しいと思う。
 思し召しに従ってみたい。
 けど、そんなことはできないし。
 自分のプライドや欲望と闘いながら、判断をし続けることはとても苦しい。
 けど、それがまあ、生きていくこということだしね。

 そんな自分を抱えながら、今も台本を書いている。
 書くことで救われることもあれば、余計に苦しくなることもある。
 自分に都合いいものにならないよう、最大限の歯止めをかけながら、それでも出てくる台詞を書く。
 そこに何かしらが宿ると信じたい。

 ……今日はなんのこっちゃという内容になった。
posted by 土田英生 at 03:02| 東京 ☀| 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする